
龍野歴史文化資料館 特別展「龍野城物語」
期間:10月22日~12月4日

「中世から続く龍野城と歴代の城主たちの資料を集め、戦国時代から江戸時代、明治に至る城と城主の変遷を紹介。」(公式より)

蜂須賀正勝所用 紺糸威金本小札丸胴
本小札製の丸胴で蜂須賀家家紋である万字紋金具が付く。蜂須賀家縁の寺院に伝来。
蜂須賀家政所用 紺糸威共鉄菱綴鳩胸五枚胴具足
筋兜には櫂の前立。鳩胸胴に蒔絵で万字紋を据えている。
蜂須賀家が龍野を治めていたのは1581年から1585年に阿波徳島に移封となる約4年間。
小出吉政像
出石城主小出吉英が招いた沢庵和尚により再興された宗鏡寺に伝わる坐像。
小出吉政は1594年から約1年龍野を治めた後に出石城主に転出となった。
岡部宣勝所用 紺糸威伊予札二枚胴具足
金箔押の桃形兜には脇立用の角元があるが立物は残っていない。金色と紺色をバランスよく配色し面頬の朱色がアクセントになっている。
岡部宣勝は1633年から1636年まで龍野城主を務めた後に高槻、さらに1640年岸和田に移封となっている。
龍野城は赤松氏が築城し、羽柴秀吉が播磨に侵攻後は秀吉の家臣が城主となった。江戸時代も城主が次々と換わるが、1672年に脇坂安政が入ると幕末まで脇坂氏が城主を務めました。
展示会では歴代の城主が紹介されていまして、これだけの人数の展示品を集めるのは大変な事だったと思いました。