
東京国立博物館
常設展示から

石山寺法楽三十首和歌 三条西実隆筆
『実隆公記」によれば大永5年(1525)8月19日に、石山寺に法楽三十首和歌を奉納したとある。
この年、能登の守護大名・畠山義総より銭一万疋を贈られたかわりに『源氏物語』註釈書を求められ執筆している。
石山寺は紫式部が『源氏物語』を起筆したという伝説があり、『源氏物語』註釈の権威であった実隆にとっても重要な場所であったのであろう。

古今伝授書 東常縁筆
古今伝授書 (1紙・2紙)宗祇筆・(3紙)牡丹花肖柏筆
東常縁の書は文明4年に宗祇の要望により授けた事を示す。
宗祇の書は肖柏への伝授を、更に肖柏が小村友弘(宗訊)へ伝授している。
小村友弘は屋号を河内屋とする堺の商人で、堺の連歌界の中心的人物であった。

青井戸茶碗 土岐井戸

色絵波に三ケ月文茶碗 仁清作

竹茶杓 藤村庸軒作

白糸威二枚胴具足
尾張藩初代・徳川義直が大坂の陣で用いたと伝わる。

刀 相州貞宗(名物 亀甲貞宗)
国宝。伝来は松平直政、盛岡藩主南部家、尾張藩主徳川家、徳川将軍家。

短刀 青江次直
伝来は徳川秀忠、仙台藩主伊達家。

短刀 相州行光
国宝。加賀藩主前田家伝来。

太刀(菊御作)伝後鳥羽上皇
「上杉家刀剣台帳」記載の刀剣三十五腰の一振りで上杉景勝の愛刀であった。米沢藩主上杉家伝来。