拍手のお迎え…

わたし達が会場の中に入ると パーティーの参加者達が それに気づき拍手で迎えてくれた。

「早速ですがドリンクは いかがですか？」
「ようこそ！長旅お疲れ様でした…」
「やはり 迷いました？ この町は迷路みたいな所だからなぁ…ははは」
「はじめまして 私は今年からの参加です…」


沢山の人が一度に話しかける…

「上の階に お食事を用意しています…さぁ 階段より上がりましょう！」

いざ パーティー会場へ…

笛の音を合図に 入り口の大きな門が ゆっくり ゆっくりと開きはじめた。

中から まぶしい光りがこぼれてきた。

ようやく パーティー会場に到着したことを実感した。

入り口にて…

お城の入り口の所まできた。

あんなに遠く、小さく聞こえた演奏の音も 会場まで来ると すごい音量。
タロウ少年が入り口に立つ 兵士と何やら会話しているが 演奏の音が邪魔をして全く聞こえない。

じっと待っていると 五分くらい後に会話が終わり 兵士が首からさげた笛で「ピー」と音を鳴らせた。

橋の終わり…

蛇の橋も 終わりに近づいてきた。

長い長い大蛇の尾は岩壁の大きな穴の中まで 続いている。
きっと この大きな穴が棲みかなのだろう…。


丘の上にはお城が建っている。
にぎやかな声や演奏の音は そこから聞こえてくる…どうやら パーティー会場は このお城のようだ。

全力で走る…

蛇の体が即席の橋となり その上を全力で走る。

蛇が呼吸する度に 橋（体）が揺れるので 足を踏み外さないように 慎重になりながら走った。


遠くに見えた向かいの山も だんだん近いてきた。それにともないパーティーの演奏の音もだんだん大きくなってきた。