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ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

夫婦別姓反対!に反対!!

2010年02月08日 | 愛ある辛口
K金融・郵政改革相なるお方が、

「夫婦なのに、名前が違うのがあるべき姿なのか。私は反対だ!」

とおっしゃったそうです。

政府が提出する予定の、「選択的夫婦別姓制度」導入が盛り込まれた

民法改正案に対してのコメントだそうです。


個人的に、私は夫婦の姓の選択について、大賛成です。

理由は、結婚し、籍を夫側に、妻側に入れたという手続きがあれば、

姓をどちらで名乗ろうと、なんら問題はないだろうということ。

結婚しても、仕事を続ける人が多い中、姓が変わったことによる、

役所・名義変更等の数々の諸届け、

方々への連絡・説明等の作業。

お金と資源と時間の浪費は、正直疲れる。

その人本人自体は、結婚した以外、何にも変わっていないのに!


そして、この疲れる一連の作業のほとんどは、女性が担っていることが多い。

個としての、アイデンティティーの尊重という風潮から見ても、

私は選択制という、より自由度の高い制度は大歓迎だ。


「男女共同参画!」なんて、大手振って、豪語したいのではない。

ただ、結婚したという事実に対して、それに付随するもろもろの

手続きやら、女性の心の問題に、目を向けて欲しいのだ。


私は、夫の姓になる直前の、飛行機の中でこう叫んだ。

「どうして女は、仕事を辞めて、好きな土地を移動して、

さらには自分の20数年間親しんできた姓まで奪われなければならないのか!?」と。

ものすごく、悲しくて、寂しくて、

機内で泣きながら、その時の思いをノートにぶつけていた。


私は夫が嫌で結婚してわけではない。念のため。

大好きで、遠距離の恋愛に終止符を打ちたくて結婚を決めた。

決めたのだけれど、いざかの土地へ一人で向かう時に、

せめて姓だけでも以前と同じままで名乗れないものかと

それにすがりたかったのかもしれない。


仕事にようやく面白さを見出し始めた時だった。

原価計算は、教えてもらってもいつも、ほんとうによく分からなかったんだけど、

それでもいつか、すっかり理解して説明できるようになっていようと

思ってもいた時だった。

上司からは期待されていたのかどうかは、???だけれど、

それでも、癖のある愛すべきメンバーたち(みんな名古屋人)の下で、

私は少しずつ、社会に適応していこうとしていた。


・・・後悔しているんじゃなくって、懐かしんでいる。

そんな風に感じてね。


別姓だっていいじゃない!

それで夫婦じゃなくなる夫婦なら、同じ姓にしたって夫婦じゃなくなっていると思う。


「選択制夫婦別姓制度」が可決されたら、

程度の低い(?)男性雑誌や低レベルの(?)女性週刊誌などには、

夫婦別姓を、世の中は認めていないとするかのように、

「夫婦別姓をお願いする女性とは結婚するか!?」みたいな特集が組まれ、

「こんなオンナとは結婚するな!?」とか

「私は、夫になる人の姓を名乗りたい♡」とかいう、吐きそうな企画とか、

想像できる・・・。


そんな流れが、少しほとぼりが納まる頃に、

やっと夫婦別姓を胸を張って名乗ることが出来る世の中になると思う。

10年選手ですね、きっと。


ミドルネーム式にしてもいいのよ~。


私は、その時、元の姓にするのか?

何かをペンネームでも出す機会があれば、旧姓を名乗るかもしれない。




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