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雨水利用・人力井戸ポンプ、「身近な水を賢く集め使う」雨水利用:中山.椎名誠さんからは、中山偽ダウザーと呼ばれる。

手押しポンプ 木玉のメンテナンス。巻き革の交換作業

2012-10-06 20:24:59 | 手押しポンプ・井戸ポンプ・井戸掘削
一般的なTB式ポンプの木玉ピストン。木の周りに革がまいてある構造になっています。

革は水につかると膨張しシリンダーの空隙を埋めピストンとしての機能を発揮します。
革が劣化して堅くなると、空隙を埋めることができなくなるため、ハンドルが軽くなる一方でくみ上げ量が減っていきます。

そのような場合は、革の交換が必要になります。

昔は、革の部分だけ金物屋さんで入手できましたが、今はほとんど皆無です。

手押しポンプを直接メーカーから仕入れられる当社でさえ、革だけの入手はできませんでした。

今回、探した結果、革加工業者を見つけることができ、まとまった数量を製造しました。





革の部分が劣化して堅くなっています。一漕ぎで800cc吐き出すことができるポンプですが、600ccにまで落ちていました。


革をヘラややっとこではがします。革を釘で押さえてあるのでケガをしないように慎重に行います


革をはがしたら、新しい革を巻き付けます。このときツヤツヤの面は内側になります。


ステンレス釘で革を木に固定していきます。


革が長い場合はカットします。



釘は気持ち下側に打っていきます。


端部は2カ所以上で固定します。


完了です。釘は2cm間隔程度で打ち付けました。

古いポンプで使用したところ最大800CCまで回復しました。

手押しポンプ、井戸ポンプの部品から販売しています。
コメント (1)
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