思い出の町歩き

6月10日、広沢タダシくんのライブで山口市に来たとき、私は久しぶりにこの駅を訪れました。
湯田温泉駅。
18歳の私は、初めて親元を離れて一人暮らしをするために、この町にやってきました。
世間知らずで人見知りをする私だったけど、一人でもきっと大丈夫と思っていた。
怖いもの知らずだったのは、やっぱり若かったからかな。
それに、ここは都会じゃなく、のんびりした田舎。
まっ白い狐さんだって、優しく迎えてくれているし。（笑）

それから4年、この町で過ごしたけれど、卒業後はなぜかこの町を訪れることはなかったなぁ。
就職して社会の厳しさを知り、毎日悩んで、悩んで、自信喪失してしまい、
結局結婚して家庭に入り、それからは3人の子育てに必死で・・・。
山口市に来ることはあっても、いつもこの町は素通り。
そういえば同窓会があったときも、家の都合で行けなかったんだ・・・。

今回、広沢くんのライブ会場が、この駅のすぐそばだったから、私は本当に22年ぶりに、この町を訪れることになりました。
駅前に立ったとき、なにかとっても不思議な感じがしました。
18歳の私が、自転車で通りぬけていくのが見えたような・・・。
でも、今ここにいるのは、19歳の娘を持つ私。
あのころと同じ、音楽が大好きで、あのころより少し、自信がついて人見知りをしなくなった私でした。

大学へ続く道は、だいぶ様子が変わっていました。

　

スーパーは24時間営業のものになっているし。　　　　　　　　　　この辺りの食べ物屋さんも、ずいぶん様子が変わったなぁ。
そうそう、山銀で仕送りのお金を下ろすのだって、最初はドキドキだったんだ・・・。

学内に、潜入成功！（笑）

　

すごい自転車の大群に、ちょっとビックリ。　そうか、そういえばこんなだったんだ。
私も、学校へは自転車で。　その後の遊びやバイトなどは、原付バイクで移動だったなぁ。

　

自転車置き場も、すごい自転車の数。　　　　　　　　　　　　　　　　懐かしいピアノ塔。　必死でバイエル練習したっけ。
学内にいる私は、どんな風に見えるんだろう？　まさか学生には見えないだろうし。（笑）
もしかして、教授さん？　・・・そんなに賢そうじゃないか！
やっぱ、売店や学食のおばちゃんぐらいのもんだろうね。（笑）

続いて、4年間住んだアパートを探しに。
これが、なかなか見つからなくて・・・。
まず、表通りが変わっているから、どこから細道に入るのかが分からない。
入ってみても、そこには真新しい綺麗なアパートがたくさん建っていて。
20年も前だもん。　もう取り壊されてしまったのかも。
そう思って、後ろ髪引かれながらも、立ち去ろうとしたとき・・・
なんか見覚えのある名前の建物を、いくつか発見！
○○荘とか、○○アパートと名のついた、昔からあった建物です。
この近くにあるはず！
しばらくして、私の住んでいたアパートは見つかりました。
あのころと全然変わらない姿のままで。

　

懐かしすぎる～。。。　この2階の、階段を上がってすぐの部屋が、私の部屋。
今は別の学生さんが住んでいるんだろうけど・・・。　ごめんね。写真写させて。
コの字型の建物の、真ん中にあるのは、お風呂の建物。
8人が交代で使用していました。
トイレも外にあって・・・寒い冬や、夜中はちょっと不便だったな。
今は綺麗なアパートがたくさん建っているけど、今でもこういうスタイルのアパートに、ちゃんと人が住んでるってことに感動。

ああ、来てよかったなぁ。。。
これはもう、広沢くんのおかげ。（笑）　感謝、感謝です。

この後、近くに彼氏のアパートもあったのよね～と、探してみたけれど・・・。
結局それは見つからず。
まあ、いいか。　今はもうどうでもいいし。（笑）

長女はすっかりこの町が気に入ったようで、こういう田舎の町で、自分はパン屋をやりたいのだと言い始めました。
私と同じ、閃きや思いつきで行動してしまう長女。
さぁて、どうなることやら。