Rail heigen

Nゲージのレンタルレイアウト店(貸レ)を作ってあんなことやこんなことが出来たら良いなと夢をひたすらふくらます日記

はんぱなサイズ

2018-04-01 23:50:05 | 日記

残されたスペース

 

これまでは地面そのものの計画を書いてきましたが今回は線路以外のスペースの計画(処理?)、特に街のエリアプランについて考えていきます。

レイアウトの醍醐味はシーナリーの中を走ることなので良いシーンを作り出すことが重要となるのは言うまでもありません。現実と同じような情景が広がっていれば本当に自分が小っちゃくなったような気分でこの世界を眺めることが出来ることでしょう。ただ、現実世界を模型に置き換えるとその敷地はとてつもなく広いのです。模型にするには面積がめちゃくちゃデカいのです。そして模型の線路はカーブがえらく急だったり「あり得ない」デフォルメされた世界となっています。シーナリーもデフォルメせざるを得ないのが現実です。かと言ってとりあえずなんでもコンパクトにすれば良いか?と言うとそんなことはなく、デフォルメ出来ること、しても良い事と、出来ないこと、してはいけないことがあります。正直そのルールをどこまで守るか守らないかは作り手に任せても良いとは思っていますが一度決めたルールは最後まで守った方が結果的にシーナリーがいい塩梅にまとまると思います。

 

 

例えば駅前周辺の街を作る

 

どんな街並みでもでも良いと思います。大都会、郊外、田舎。大概のレイアウト(モジュールは除く)の場合、メインターミナルを中心に街などが展開されるかと思います。このとき、駅のサイズだけはデフォルメ出来ません。車両がファインスケールですので少なくとも長手方向だけは必要な長さを確保せざるを得ません。幅だけはホームの幅や側線の本数などである程度はコンパクトになりますがどうしても駅は「立派」にしたくなりますから悩ましいですよね。さて駅の大きさが決まったら次は駅舎のタイプ、サイズです。駅舎は鉄道施設と一般の街とをつなぐ重要なパイプとなります。なので街の規模は駅舎のサイズで左右されるとも言えるのではないでしょうか。小さな、5階建て程度の駅ビルを作ったとすると、自ずと駅前ロータリーは必要ですしその周りには同規模のビルが囲みます。その外側の街区は同等かそれより少し低い建物が、駅前を山の頂点に見立てると駅から離れるほど徐々に背の低い家々が広がる感じとなります。この時点で少なくとも3街区くらいになるかと思います。・・・だいぶ場所を食ってますね。ここで出来るデフォルメは建物の階層を減らすこと、建物のワイド(W)とデプス(D)を縮小すること、1街区の建物の数を減らすこと等になります。このうち階層の増減は街の規模感を大きく左右しますのでこれは最後の手段として残したいと思います。次に縮小は破綻のない範囲で可能だと考えます。実際各メーカーが出している建物系のストラクチャーはほとんどが縮小してますので製品を使用すると自ずとデフォルメが可能となります。1街区の建物の数を減らすことも破綻のない範囲で可能だと考えます。ただし、サイズ縮小によって同規模の建物が1棟余計に入るようになった場合は無理に数を減らす必要はないと思います。最後に駅舎とのバランスを見て一旦完了します。

 

 

ここで加える要素

 

意外と見落としてしまうのは建物を建てるときのルールです。現実においてもそこに土地があるからと言ってどんな建物でも自由に建てられる訳ではありません。そこには建築基準法や消防法、各自治体の条例、規制など守らなくてはいけないルールがたくさんあります。それと方角。ぱっとレイアウトを見たときにすぐ東西南北が分かるレイアウトは意外と少ないです。これと関連して道路の規格なども意識したいところです。以前お話しした築堤の高さや斜度もですが何を作るにもルールが存在しており、その結果出来た構造物を私たちは何気なく見ています。ジオラマに違和感を感じるのはもしかしたらそこの整合性が取れていないシーナリーだからかもしれません。全てを模型で再現することは無理かもしれませんが検討する価値はあると思います。幸いこの時代、ネットを検索すると各法律や規制、仕様などはいくらでも手に入ります。やらずに後悔するよりはやって悩んだ方が大変ですが、気付かないうちに違和感は間違いなく減っていると思います。

 

 

そう、道路

 

鉄道模型において鉄道車両ともう一つファインスケールで作られている乗り物があります。自動車です。先ほど街は駅舎に左右されると書きましたが道路は自動車のサイズに合わせなくてはいけないのが大きな要素です。街区をデフォルメしてコンパクトにしても道路の幅は安易に変えられません。その道路が幹線なのか否か、その地区でどんな役割を与えられどんな車を想定してどれだけの交通量を想定しているかによって幅員、車線、歩道のサイズなどが決まります。デフォルメ出来るのはせいぜい幅員を詰めることぐらいです。あとは街区をむやみに小さくすると交差点だらけになったり道路の幅員が縮められなくて異様に広く見えたりもしますのでこれも注意が必要です。なんか気付いたらレイアウトが線路と道路で埋め尽くされそうですね。

 

 

バランスを取った結果

 

あれやこれや実景やルールを調べて自分のレイアウトに反映させたらまともに建物が建たなかった。。。だと悲しいので最後は全体のバランスを見て適宜ストラクチャーを追加したりします。ここまで書いて置いて最後にずるいことを書くと、人間は注目して見ている対象物は本来の大きさより大きく(フォーカス)して視覚で捉える習性があるようなのでレイアウトの主役である鉄道車両より周りの風景は多少コンパクトになっててもそんなに気にならないかもしれません。バスコレの類いも道路に置いたり走らせたりしてもその道路さえある程度サイズ感を押さえていれば周りの建物が多少小さくなってても気にならないかもしれません。

あ、方角は何をやっても誤魔化せないのでなるべくやりきった方が良いです。建物の改造をやる気力があれば窓配置などを変えるだけでもだいぶ効果が出るんじゃないかと思います。

 

 

何でも落ちてるネット

 

街のプランニングでとある建物のサイズを決める際、どうしてもエスカレーターのサイズを確認する必要があったのですがそういうのもネットに落ちているんですね。某社のHPに概形図が公開されてました。にくいね。サイズを調整出来る用地があったのでここを適当にやって建物の構造が破綻するのは勿体なかったので確認出来て良かったです。ちなみに今のところネットで探した資料は、道路の幅員と街路灯の仕様、法面の斜度と斜度別の植栽仕様、エレベーター・エスカレーターの仕様です。レイアウト作りが今の時代で良かったと思いました。あと忘れちゃいけないのが地図。これはまたの機会に書きたいと思います。

 

 

 

線路プランはもうすぐ終わり。