Rail heigen

Nゲージのレンタルレイアウト店(貸レ)を作ってあんなことやこんなことが出来たら良いなと夢をひたすらふくらます日記

現状報告その6 路盤工事がもう少しで

2018-08-07 00:00:00 | 日記

ようやく

 

仮路盤だったところがようやく本路盤に切り替えられ始めて線路の工事が詰めの段階に入ってきた感じがしてきました。がしかし、私も気付かなかった工程抜けが見つかったりしてせっかくバラスト撒きまで終わった区間をやり直してもらうことになったりまだ気を抜けない状態が続いています。終わったばかりのところを線路はがしてやり直しを頼むのはなかなか言いづらいですが設計と違うことをしているのですからそこは心を鬼にして正しい状態に直して貰います。

ここまでの苦労というかボヤキというか、たまには振り返って思った事を書いてみます。

 

 

図面、と言うか地図

 

写真のような地図を製作会社に渡してます。線路の配置は高低差を一旦無視した平面上のCAD図、地図は手書きの等高線地図と道路敷地の地図の2種、さらに道路敷地地図は道路仕様の明細版と主要施設情報色分け明細版(写真のもの)が2種、その凡例集を展開しています。製作会社はこれらの情報を元に製作用の3DCADを作成しています。こちらは実際に使う建物の形など完全に製作時のコンパスの役目を果たします。問題は私達の基本・実施設計と施工図面との特に地面形状に対する認識の乖離です。以前よりこの点は書いてきましたが実際に現場作業が始まってからがこの乖離がより顕著になって表れました。予想通りと言えますがその度合いは少し予想よりは大きかったかなと思いました。乖離と言うよりは現場のスタッフの方々それぞれによって地形の形状把握に対して理解度がバラけていたと言う方が正しくて、ほぼ毎日現場に行ってスタッフと形状確認しながらの整地作業となりました。1日でも事前に当社主導の設計説明会を開催出来れば良かったのですが工期に余裕も無かったので仕方なかったです。2期工事では例えば現場のリーダーだけでも集めて設計説明会を行うなどして少しでも理解度を上げて作業効率の改善に繋げたいなと思います。

製作会社に設計を全て任せずに敢えて面倒くさい自主設計で(所謂コスト・オンみたいな体制)で製作した代わりに唯一無二のレイアウトになるとは思うのでホントに面倒くさいですが2期の残り資料も根気よく仕上げて行きます。

 

 

建物

 

8月に入ってストラクチャーの設置が始まりました。ストラクチャーの配置の打ち合わせなどを行って仮置きをしたので見た目の変化は大きく、周りの人たちはようやくレイアウト製作っぽくなったというコメントも出だしたのですが、個人的には地面形状の方が重要度が非常に高いのでとうの昔から本番真っ盛りな感じです。今回は地面が鉄道模型のレイアウト、それも貸レの中では抜きんでて起伏に富んでおり地形がどれだけ図面通りに再現出来るかがストラクチャーの配置に大きな影響を及ぼす事になっています。街区の設定は5mm単位で設計しているので山の斜面が10mmずれるだけで周りにおける建物を位置から考え直さなくてはいけない感じになってます。そういうリスクをはらんでいる建物がざっと50軒位(ピット部分除く)あるので結構気が抜けないのです。実際に建物の設置を一旦諦めた(いずれ再トライ)場所が出てきたりしています。それも当社の予想外の場所だったり、やってみたら実は出来なかった・やっぱ出来る、みたいなことはちょいちょいあります。そういった問題点を一つずつ潰してようやくハコモノの設置に入ったと言う状況です。

立体の形状把握は自信あった方なんですが今回やってみたら能力不足でした。懐が深いところでの高低差と斜面の確度ごとの圧迫感の違い、デフォルメの効果とか正直狙い通りにはなりませんでした。希望通りやろうとしたらだいたいの場所で奥行きがあと300mm、横幅が500mmないと出来ない感じでした。周りからは模型的でいいデフォルメだとフォロー頂きましたがもっと上手くやれたんじゃないかと悔やまれます。現場を見て「あ、これ狙ったとおりに出来ないやつだ!どうしよう・・・。」と思っていると良いタイミングで「ここはどういう処理をすればいいんですか?」とスタッフに聞かれる訳です。既に伝えるべき答えを失っているので焦りますね。代わりの答えを作らなくてはいけないし自分が言わないと作業は進まないのも分かっているので余計に焦ります。で、気付くとなんか答えを述べている自分がいるのですがどうやって思いついたのか覚えていなかったりします。自分の頭は都合の悪い記憶は残らないように出来ているのか、とりあえず設計からは大きく変わることはなく今日まで推移しているので良しとします。

 

どこまでも平らな地面なんて日本にどんだけあるんよ?