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旅行・スイーツ・お茶犬が大好き( *´艸`)

オスマン帝国外伝 第45話「後宮の凶行」-前編-

2020年02月01日 | 映画&TV


第45話「後宮の凶行」


前回のハラハラとしたところから始まるのよね。
…っていう事は、今回の物語の始まりは、ギュルシャーからか…。

血まみれの小型ナイフをもって、にやりと笑う。
「……救われたのよ。ヒュッレムから私のお妃さまを悲しませることはない」
って言っているけれど、気が付いて、ギュルシャー。
貴女の行為が、マヒデブランを悲しませて、困らせているっていう事を!!


ヒュッレムの部屋で、セリムの鳴き声を聞きつけて、寝台を確認しに来るエスマ。
掛布団はもう、血で真っ赤に染まっている。
それを目の当たりにしたエスマが泣きながら廊下で大声をあげて助けを求めている。

側女の1人が駆けつけて、どうしたのかと尋ねても気が動転して何も答えられない。
そうこうしていると、スンビュルも駆けつけ理由を尋ねる。
けれどもね、やっぱり動転しているエスマはやはり荒い息を繰り返しているだけ。
更に、髪をおろしたニギャールも慌ててやってきて、エスマの様子がおかしいのは、
部屋に何かが起こっているから? という考えになるのは、流石後宮女官長。
「宦官長、皇子様方が…」

というと、スンビュルも慌てて部屋へと向かうその直後に、ヒュッレムが何処からか
やって来て、泣き叫んでいるエスマに声をかける。
ギュルシャーはビックリしている。

つまり、
「え? ヒュッレムはここにいる。でも、誰かを刺したのは間違いない」って事だろうか。
目がすっごい左右に揺れているから、かなりの動揺を感じられるわね。

先に部屋に入ったニギャールとスンビュルは、寝台の真っ赤に染まっている布団を発見。
泣き続けているセリムをニギャールが抱きかかえ、その横にいる人物を確認すると…。
ギュルニハルだった。

ギュルニハルが…。
刺されたぁ~(ノД`)・゜・。
あの、天使が刺されたのよ~
おぉう

スンビュルの珍しい叫び声。

「ギュルニハーァル」

そう叫びたくなるのも分かるわ。だって、ワタクシも同じ気持ちだったもん。
スンビュルの叫び声を聞いたヒュッレムは急いで自室にもどり「何事なの?」と
先に入った2人に確認を取ろうと寝台に視線を送ると…。
グッタリと倒れているギュルニハルを発見。

「あぁ!! ギュルニハル!」
と、身体を震わせてその惨事に驚いている。
「何とかしてっ!」
ヒュッレムはスンビュルに詰め寄ると、ギュルニハルはすぐさまスンビュルに
抱きかかえられる。
「ギュルニハル、耐えて。助けるから」
そう言って治療院へと運ばれていった。

その時に漸くダイェがやってきた。(遅いよ、来るのがって思っちゃった)
既に興奮しているヒュッレムは、ダイェに怒鳴り散らす。
「私が狙われたのよ。全員起こしてちょうだい。…陛下も、母后さまもみんな、起こして」
泣き叫んでいる。こりゃ、もう手が付けられない。
けれど、ダイェは冷静にヒュッレムに伝える。
「大声を出さないでください」

そう頼んでも、今のヒュッレムには中々難しいだろうなぁ…。
「ギュルニハルが私の身代わりに…」


マヒデブランの命で何の騒ぎなのかを確認しに行ったギュルシャー。
人違いで殺人を犯してしまい呆然自失の体で部屋に戻り、マヒデブランに報告をする。
…んだけど、流石主。

その刺客が、ギュルシャー本人だとマヒデブランは見破るのよるね。
「私じゃありません」
って、もう泣き顔になっているギュルシャー。
これでは、私が犯人ですって言っているようなものだよ。
マヒデブランは更に問い詰める。

「何故動揺する?」
その質問に、遂にギュルシャーは白状する。
「私はてっきりヒュッレムだと…」

そう聞くや否やマヒデブランは突き飛ばす。
「神罰が下るといい。よくも勝手なマネを。何をしてくれたのよ。
よくも。神よ、罰したまえ。どうか神罰を」

と言いながら、マヒデブランは命令を下してもいないのに
殺人を疑われる立場となってしまい、激怒したことで血がのぼってギュルシャーを折檻する。
これでもか、というくらい顔を叩いてマヒデブラン。
「…手を出すな、と言ったはず」

その言葉に、ギュルシャーは、「お妃さまのために…」と答えるが、また暴行が始まる。
「愚か者。もう終わりよ。お前のせいで首を斬られる。私の身が危ない」

この人は…。マヒデブランは…。
なんで、こんなにも自分勝手なんだろう、と思うワタクシ。
方法は間違っているけれど、ギュルシャーは貴女のためにやったこと。

それを。

「ここから出てって。顔も見たくない」
と追い出してしまう。
けれど、すこし冷静になったのか、直ぐに呼びもどすけれど、もう無理。
叩かれた事でフラフラなギュルシャーは階段を踏み外して落ちてしまうが、ちょうどそこへ宦官たちが歩いてきて、「階段から落ちた。治療院へ」と伝えると、2人の宦官はギュルシャーを運んで行った。


治療院って、遠いのね。
スンビュルに抱えられてきたギュルニハル。
側女の皆も心配で、ゾロゾロとついてきた。
……人望があるなぁ、ギュルニハルは。

スンビュルは、呪文のように呟きながら治療院へと向かっていく。
「ギュルニハル、死なないで。私が助けるから。死なせたりするもんですか」

あぁ…。

こんな事を言いながら、スンビュルはこんなにギュルニハルを運んでいるのよねぇ。
そんなにも気に入っていたとは…。
医女の手当を受けているギュルニハルをもう、ウルウルな瞳で見つめているだけのスンビュルは「死んだの?」と問うけれど、なかなか医女は答えてくれなくて…。
まぁ、それどころじゃないんだろうけど。
「…生きてます」
と、答えるのがやっとだったのかも。
「何としても救って」
ギュルニハルの治療している様を、何とも言えない表情をしているスンビュルを見て、
なんだか…ワタクシ誤解しそうになる。
「神よ、奪いたもうな」

私も、そう願いたい。
だって、天使だもん。
頑張れ、ギュルニハル。


後宮内が騒がしいのに気が付いた母后さま。ダイェを呼ぼうとした時に
その本人が報告の為にやってきた。
勿論、ちょっとお怒り気味な母后さま。

「夜中に、一体何の騒ぎ? 争いか何か?」
そう尋ねるが、ダイェはそれよりももっと深刻な事だと伝える。
「…ギュルニハルが刺されて、瀕死です。隣には、セリム皇子もおられました」

この報告に、母后さまは非常にビックリし、何時も以上に真剣な表情になりながら、
皇子の心配をすると、ダイェは、今は母親の許にいる、と伝えるとどこか少しホッとした
表情になっていた。
「ヒュッレム妃は、自分が狙われたと騒ぎ、皆が疑心暗鬼になっています」

と、最後まで報告を聞いて、母后さまは直ぐに参ろう、言って慌ててヒュッレムの許に行く。
流石、母后さま。
行動が素早いと思います。

「私を殺そうとしたのよ。…これは、私の血だったかも」
とセリムを抱っこしながら少しだけ落ち着きを取り戻したヒュッレムの許に、
母后さまがやって来る。
そして、ヒュッレムの寝台を見て息をのむそのタイミングでヒュッレムは母后さまに、
瞳をうるうるとさせ、漸く落ち着いたと思ったのにまた少し興奮しながら、話しかける。
「母后さま、殺人鬼は私を狙ってます」

しかし、どっしりと構えた母后さまは、狼狽えているヒュッレムに対して安心させてから、
ニギャールに状況を説明させる。
「私とお妃さまは浴場におり、戻るとギュルニハルが瀕死の状態でした」
淡々と答えるニギャールに母后さまは、今は本人の前で言ってはイケナイ言葉を口にする。
「死んだのか?」

その言葉を聞いたヒュッレムの表情は、悲しみに満ちて泣き出してしまう。
「泣くな。子どもたちと私の部屋へ。
…ダイェ、容体の確認を。マヒデブランとムスタファの様子も見て」
と、ここでもテキパキとダイェに指示をだしているところは、本当に母后様って頼りになるわね。

でも、ダイェあっちこっち動いて大変ね。
自分でちゃんと動いて、実際に見てくるんだなーとちょっと関心。
…ほら、部下とか沢山いそうなのに。

母后さまの命で、治療院へとやってきたダイェ。そこには、運んでから心配のあまりか
てこでも動かないスンビュルが立っている。
「神よ、娘を救いたまえ」
と、余りの酷い状態につぶやいたダイェ。

「……お妃さまの部屋に入るほど不敵な殺人鬼がいる。警戒を怠らず、側女達を守って」
と隣にいるスンビュルにどこか疲れたような様子で頼むダイェ。
その時に、治療院の扉が開いて、ギュルシャーが運ばれてきた。

ダイェが宦官に「どういった状態?」と尋ねると、宦官の1人が「階段から転落を」と答えるが…。
「転落? 殴られた痕よ。口も鼻も血だらけ」と、ギュルシャーの怪我の状態を見てつぶやく。
その状況を母后さまに知らせる為、1度部屋に戻るのだった。

あー、忙しい夜だよね。
頑張れ、ダイェ。

戻って空くに報告するのは、「ギュルニハルは生きている」という事。
その報告を聞いたヒュッレムは、またウルウルな瞳のままで、「ハァッ」と喜びのため息と、
笑顔を見せたら、ダイェも母后さまも、少しだけ表情が和らいだのよね。
やっぱり、心配だもの。
……なんだけどさぁ、ぬか喜びさせてはイカンってば、ダイェ。

「医師が手尽くしていますが、予断を許しません」
この言葉を聞いたヒュッレムはまたまた険しい顔に逆戻り。
あぁ、可哀想。(´;ω;`)ウゥゥ

母后さまは、もう1人の妃はどうしているかも心配でダイェに様子を聞くと、ダイェは淡々に
「騒ぎは知らないのか、休んでいます」と報告。
それに対しては「良かったわ…」と胸をなでおろしているが…。

果たして、本当にそうなのか。
粗方の状況が確認できたとして、母后さまは寝具を用意させ一晩を明かす。

明け方に、ニギャールはイブラヒムに報告をしているところから始まりました。
けれどさぁ…。その報告の仕方ってあるか? って思っちゃいましたね。
「ヒュッレム妃の仕業ではありません」って酷いセリフだと思うよ、ワタクシ。

イブラヒムは疑っていたのか、それとも全員を疑っているのか。
「いつ、浴場に?」
と質問をしていると、ニギャールが、
「陛下がお帰りのあと、子守を頼まれたギュルニハルは、セリム皇子を抱いて寝たようです。
ヒュッレム妃と私は、非常事態とも知らずに浴場で雑談をしました。
ヒュッレム妃は狼狽えて、殺されるとおびえていた」

と、一連の流れの報告をニギャールがしているけれど、スンビュルがその場にいないのは
何故なんだろう…とワタクシは思うのね。
こういうのって、スンビュルが報告するのが当然なのでは…?
そう思っていると、まだイブラヒムの質問は続くのよねー。
先に到着しているのは、スンビュルなのに。
女官長の方が気配りとかが、細かいのかな? だから、聞くのか?

「目撃者は?」
「おりません」
「怪しい者に心当たりはないか?」
…ここで、ちょっと考えた素振りを見せた上での返答。
「分かりません。アイシェも刺殺でした。我々の中に殺人鬼が紛れています」
って、ニギャールが答えた内容が気に入らないのか、それとも忌々しいと感じたのかな、
イブラヒムがちっちゃく舌打ちをしたのよね。
…チッって。

チッって、ナニー

そして、宙を見てはポツリと一言。
「困ったものだ」
そして、ふと思ったのか、イブラヒムは「陛下はご存知なのか?」と問うと、ちょーっと顔が曇りましたね、ニギャールさん。
「昨夜は、母后さまの命で、ご伝達はせず」
と聞くと、数回頷いただけ。そして、信じられない言葉を言うのよね。
「もう行け。この件は私が調べる」

いや、いいのよ。調べるのは。
だけどさ、イブラヒムは部下の報告に対してさ、もう少し労いの言葉をかけたりしないのかっ? とワタクシ感じたのですが。
もう行け、の前に。
少なくとも、ご苦労だった、ってなんで先にこういう言葉がでないかなー。
こんな上司チョー嫌だ。ヽ(`Д´)ノプンプン

一方、夜が明けた母后さまのお部屋では、スンビュルとダイェが説教をくらっていましたね。
あぁ、だからイブラヒムの方にはスンビュルがいないのか…。
「後宮の監督者たる者、人殺しが皇子の寝室に侵入した折、どこにいた? 役立たずめ」
と、ダイェに向かって激を飛ばすけど…。母后さま、そりはいきなり無茶苦茶ですぅ~。
けれども、ダイェはグッと堪えてこう言う。

「お許しください。犯人は見つけます」
ついで、スンビュルも。
「母后さま、必ずこの手で処罰いたします」
余程、ギュルニハルを刺した犯人が憎かったのか、と思いましたワタクシ。
母后さまは、スンビュルの言葉に対して、「それが偽りなら、私がお前を処罰する」
と、言い放った時のスンビュルの表情ったら。
ぴくっと反応したかと思えば、気になる点が1つあったようで、早速報告する。

「母后さま、1つご報告が」と言った時の隣にいたダイェの表情がまるで
「余計な事を言うな」とでも言わんばかりの顔つきでスンビュルを見つめる。
それを見返したスンビュルだが、母后さまが「言いなさい」と言った事で、話し始める。
「昨夜、ギュルシャーも治療院に。顔が傷だらけです。ダイェ女官長もご覧に」

スンビュルが報告している時に、ダイェは思わず上目遣いをして母后さまを見つめていた。
この時の彼女の心境はどうだったのかな~~。
母后さまは、「まことか」とダイェに確認を取っている時にも神妙な顔つきでいたので、言いたくなかったのに…。そんな感じなんだろうか。
「本当です。様子を見に来てから階段から転落を。落ち方が悪くひどい状態です」

ダイェからの言葉で母后さまはひとつため息をついてから、「マヒデブランを呼びなさい」と伝えると、隣にいたスンビュルを見ては、「お呼びします」と答えた時。
血相を変えてやってきた皇女ハティジェがやってきた。
「母上、何事ですか?」
ハティジェは、どこからどういった情報が入ったのかな。その娘の姿をみて、思わず本音を漏らす母后さま。
「あぁ、ハティジェ。…もうさんざんよ」


本当、ワタクシもそう思う。


母后さまに呼ばれたマヒデブラン。どことなく、様子がおかしい事に気が付いていた。
「ギュルニハルの容体は深刻だと伺っています」と、目を伏せながら話しをしていると、
ハティジェはすかさずに言う。
「ギュルシャーもよ」
この言葉に、マヒデブランは顔を上げて始めて2人を視界にとどめたところが、「私、知ってます。私も関与しています~」と言っているようで、2人からして、もう怪しさ満点ですね。

「…騒ぎの様子を見に行かせたんです。ぼんやりして足がもつれたようです」
説明を聞いている2人の視線は、すっごーい冷たい。やはり相当疑っているようですね~。
「マヒデブラン、今回の件にそなたの関与はない?」
母后さまが聞いてくると、少しワナワナとしているマヒデブラン。
「母后さま、まさか私の仕業だと? 人を殺めるなど。ハティジェさま」
そう答えるマヒデブランに、やはり冷たい2人の態度。そして、ハティジェは更に募った。
「可能性すら考えたくない」
と、表情がもう、冷たいとしか言いようがないよー。

「私もよ。何か知っていることがあれば、話しなさい」
と、母后さままでもが疑ってかかる。今までのような擁護は感じられない。
まるで、その姿は対ヒュッレム用のもの、とずっと思っていただけに、マヒデブランにまでそういう態度をとるとはワタクシ、全然思いもしませんでした。

「息子に誓って何も知りません」
母后さまにそう伝えるも信じて貰えない状況に、母后さまの部屋に入る前から目が真っ赤だったのが、更に真っ赤になっている。
「そう願いたいが、偽りなら私でもお前を救えない」
そうキッパリと言うと、マヒデブランは意気消沈したようになってしまう。
「側女の無事を祈ろう」
と言って、マヒデブランとの話は終わったようだった。

頑張れ、母后さま。


今回の回はとても長い感想になってしまいましたので、
この続きはー後編ーへ続きます。

良かったら、最後までお付き合いください。



オスマン帝国外伝 第44話「悪夢」

2020年02月01日 | 映画&TV


第44話「悪夢」

さて、今回の物語の始めに出てくるのは…。
皇子様たちでしたー。
仲良くお勉強をしているのかと思えば…。ふとしたことで、兄弟げんか。

「メフメトに、拭きなさい」とムスタファは言うけれど、ムスタファは拭きはしない。
それどころかムスタファにこういう。
「僕は皇帝だ。自分で拭け」
と言い放つと、ムスタファは「皇帝には、僕がなるんだ」と反論。

あらら。
その様子を迎えに来ていたギュルシャーが止めに入る。
「ムスタファ殿下、おやめください」
と言っていると、ムスタファが「弟がインクをこぼした」といい、メフメトは「ペンを貸さないから」と
お互いの主張を言うのだけど…。
ここで、ギュルシャーがトンデモナイ発言をしたのよっっ。

「メフメト。お兄様に失礼です。黙りなさい」
ですって。
失礼なのは、お前の方だろーっっ!! と言ってやりたい。
皇子様に向かって呼び捨てとは何事ぞっっ。
それを感じたのか、メフメトもキッ、とギュルシャーを見上げている。

その頃、ヒュッレムやミフリマーフ、ギュルニハルは、大部屋で側女たちと食事をしている。
すっごい、楽しそうだったわ~。
でも…。食指に金貨を入れるのは、頂けないわ。
せめて焼き菓子とかにしてほしかったよ、ヒュッレムさま…

そんな他愛のない会話をしていると、ヒュッレムはメフメトの事が気になったらしく、
ギュルニハルに聞いていた。
「ムスタファの所に連れてった。会いたがっていたから」
とにこやかーな会話。
あぁ…。平和な会話だなーって思っていたのよね、ワタクシ。

そんな所に、ギュルシャーとメフメトがご登場。
ギュルニハルに、メフメトを渡して帰ろうとした時に、ヒュッレムが声をかける。
要は、何故お前が送っているのだ、と。
なので、ムスタファ皇子とメフメト皇子を教室から連れ帰ったことを、
「ムスタファ殿下のお迎えのついで」と答えるのよね。

ば、ばかギュルシャー。
そこへメフメトが口をはさむのよね。
「あいつ、僕を叱った」って。
それを聞いた両名。
ギュルシャーは、ちょっと真っ青な表情になり、ヒュッレムは怒りに満ちた表情に。

「二度と皇子にメフメトに近づくんじゃないわよ。息子のことは、"殿下"とお呼び」
と、ヒュッレムはギュルシャーに言うけれど、動じない。

「…舌を切られたい?」
ポツリ、とそう言うとニッコリと笑うギュルシャー。
「私は、ムスタファ殿下に仕える身なの」

と言い切る前にヒュッレムに噛みつかれる。
「皇子を差別する気? しかも、叱っただと?」

その剣幕に、周りを見渡しているギュルシャー。
「ヒュッレムさま」

と何かを言おうとした時にまたまた噛みつくヒュッレム。
「お妃さまと呼べ。…出ていけ。そのネズミ顔は見たくない」

そこまで言われて、再び周囲を見ると、側女たちがクスクスと笑っている。
「…尻尾を踏まないよう後ずさりで下がれ。うせろ」

と言われて、漸くギュルシャーは出て行った。その後に、メフメトにキスをするヒュッレムの姿に
母として我が子を守った、という描写があるわぁ、と思いましたね。

そして、ムスタファが母マヒデブランの許にくらーい表情で帰ってきた。
「メフメトが皇帝になるの?」
と、先程の勉強の時に言っていた言葉を投げかける。
突然そんな事を言い出した息子に「何故?」と問うと、「本人が言っていた」と答えるムスタファ。
マヒデブランは、穏やかな表情で「幼いからよくわかってないのよ」と落ち着かせようとしている姿に、コチラにも母の姿が見える。

いいわぁ~。
こういうやり取りも大好き。

「弟のお母さまがそう言っているみたい」
と素直な顔で話しているムスタファも可愛い。
その言葉を聞いたマヒデブランから、スッと表情が暗くなり、側に控えているギュルシャーを見ると、もう涙目。
これじゃあ、悪くなくてもヒュッレム悪者~。

「弟が何を言おうと第1皇子のお前が玉座に上るの」
と、ムスタファの目を見ながら言うマヒデブランの顔をみて、漸くホッとしたのが息子の表情が
柔らかくなっていく。
「お父様同様、世界の王になる」
そういって、息子を抱きしめながら、再びギュルシャーを見ると、大きな目からポロリと涙が流れたのをみて、「着替えてらっしゃい」とその場をうまく退場させたマヒデブラン。

2人きりになった途端、マヒデブランはギュルシャーに話しかける。
「聞いた? あの女は幼子を洗脳してる」

って、ちょっと待ってぇ。
以前、マヒデブランさまも同じような事をして、母后さまにたしなめられたの、忘れちゃったの~~?
おまけに、マヒデブランは、全然第2夫人を敬っていないじゃんかー。
「あの女」ってナニよー。

でも、漸くギュルシャーの異変に気が付いた主。
気付くの遅いわ。涙ボロボロなのに。
「ギュルシャー? 何事?」

もう、悔しくて悔しくて息も絶え絶えのギュルシャー。
「ヒュッレムが憎くて。我々を悲しませる女が笑っているのですよ」

…ってギュルシャー。アナタ、ソレはお互い様でしょうよ。
ヒュッレムだって、同じだと何故気が付かない。

「あの女の命を…」
「ダメ。人殺しにはならない。…待つのよ。過失を見つけるのよ」

とはっきりキッパリ言い切ったマヒデブラン。
これで、ギュルシャーの暴走を止められるだろうか。
頑張れ、マヒデブラン。
我慢してね、ギュルシャー。


そうして時間が経ち、その衝動も抑えられたと思うギュルシャー。
胃が痛いから、レモン入りのハッカ水が欲しいと頼まれたため、側女たちがいる大部屋を
通り過ぎるギュルシャー。
そこで側女から、ネズミの鳴き声をマネされて大笑いされている。しかも…。
「ネズミだ。尻尾を踏むよ」
と陰口を叩かれてこそこそしているギュルシャーではない。勇敢にも「何て?」と聞き返す。

側女の1人が「ヒュッレム妃が言ったの。ネズミって」と言い他の側女が大笑いしていると、
其処へ手を挙げるギュルシャー。
だけど、かなわない。
「やめて、放してよ。…ヒュッレム妃に怒れば?」
もう、ギュルシャー、ウルウルな瞳で我慢できるのだろうか。
そうこうしていると、他の側女も続けて言う。
「無理ね。ネズミは逃げるだけ」
そういわれて、ギュルシャーは何も言う事も出来ずに当初の目的を…。
マヒデブランの為に、レモン入りのハッカ水を取りに行く。
頑張れ、負けるなギュルシャー。

そうしていると外で陛下とイブラヒムが何やら話をしているところに、弓の稽古をしているムスタファ。けれど、どうにもうまく的にまで届かない。
弦が悪いのか、何なのか。それを教えて欲しくて、陛下の傍らで仕事をしているイブラヒムに声をかけるのよね。
だけど、当たり前なんだけど…。仕事中な訳で。断られてしまう。

イブラヒムにとって、陛下の方が当然なんだけど、優先。分かってはいるものの、どうにもやるせないのかも。
「イブラヒム大宰相。命令だ。早くこい」
今度は、少し強い口調で言ってみるが、相手は皇帝陛下に仕えているイブラヒム。
今度は、父である皇帝陛下に窘められる。
「ムスタファ。あとだ」

その言葉にしょげかえっているムスタファに、ペコリと礼をる。

大部屋の側女からの意地悪を潜り抜けて食堂に来たギュルシャーは、レモン入りの
ハッカ水を料理長に頼む。
目を離した隙に手前にあった小型ナイフをくすねてしまうギュルシャー。
それで、ナニをしようっていうの、ギュルシャー。
とワタクシ、もうドキドキです。


所変わって母后さまのご機嫌伺にメフメトともにやってきたヒュッレム。
食事中だったらしく、「お召し上がりを」と伝えると、一緒に食事をとりましょう、と誘われる。
マヒデブランの向かい合わせに座ると直ぐに気が付くマヒデブラン。
暫く後に母后さまもブローチに気付く。
「陛下の最高傑作です。真夜中の贈り物。チューリップは、皇族の象徴だと」

その視線に気が付いたヒュッレムは、そう説明をすると、何も言えない表情をする母后さま。
あ、いやいや。違うかな? 母后さまもそう言うしかないのかも?
「…大切にね」
「ありがとうございます」

得意げな、満面な笑みを見せるヒュッレムに、マヒデブランは忌々しいという表情のまま
夜を迎える。
「あの女の厚かましいこと。"真夜中の贈り物"だと」

就寝の準備をしているようで、ギュルシャーも懸命にその感情を堪えている。
「嘆かれますな」
としか言いようがないよね。ギュルシャーだって。
だけど、主であるマヒデブランの言葉は止まらない。
「陛下にもあきれるわ。あんなに甘やかして。…間違いない。ヒュッレムは悪魔よ。
陛下の魂と心と理性に魔法をかけた」

そのマヒデブランの言葉に、ギュルシャーの表情がスッキリとして見える。
どうして? 何でスッキリとした表情でいられるの?
「終わりは来ます」
いや、そりゃそうだけど…。
「おやすみなさい」と言ってマヒデブランの部屋から出て行ったギュルシャー。

ここで、マヒデブランの夜の姿を映したんだから、当然ヒュッレムにもあっていいよねー。
って思っていたらやっぱりありました。
お着替えをしているヒュッレムの部屋に、なんと。
陛下がやってきたー!!

ヒュッレム、ビックリ。
思わず、可愛い事を言ってしまう。
「陛下、いらしてくださるなんて。思わぬことで、こんな姿でごめんなさい」
何て、乙女なセリフなのー。ヒュッレムよ。

陛下も「問題ない」と言って、寝台に座る。
ヒュッレムは、近くに控えていたギュルニハルに、「セリムを連れていって」とお願いすると、
完全に2人きりに。
「来い」
と立ち尽くしているヒュッレムに陛下は言う。
「どんな姿でも美しい。…心躍る時間だったか?」
と、何ともいえない、今までと違う陛下を見たわ。

ど…どうしたんですかー。陛下。この心変わりは。
そう問いたいワタクシ。
でも、ずっと一緒にいる訳ではなく、部屋に戻ってしまった陛下。
甘い雰囲気のまま、ヒュッレムは安心していると、ギュルシャーが後宮内をウロウロ、
ウロウロとしている。1度は、自分の部屋に戻りまた、ヒュッレムの部屋へと舞い戻る。

そうして、闇に紛れてヒュッレムとセリム皇子が就寝する寝台(ベッド)のふくらみに向け
憎悪を込めて何度も短刀を振り下ろして突き立てた。

鈍い音と、潜血が豪華な布団にあっという間に染み渡る。

ギュ、ギュルシャー。あんたってば、なんてコトしでかしたのっっ。
こんなところで今回の回は終わりなんて、ちょっと、どうしたらいいのさー。

かなり動揺しているワタクシです。


オスマン帝国外伝 第41話「疑惑」、第42話「悲しみと死の宮殿」

2020年02月01日 | 映画&TV


第41話「疑惑」


今回の物語のスタートは、サドゥカでした。
突然のお召だったので、武器を所持してなくって、意のままに陛下に抱かれてしまったサドゥカ。
愛しい人を殺したその相手に抱かれてしまい、1人むせび泣いているところをイブラヒムに見つかる。

……どんな、気持ちなんだろうな。
殺そうと思っている相手に体を開かれてしまったのって。
せめて、何かしら武器を持っていれば、まだ違ったのに。
ドンマイ、サドゥカ。って、言っていいのかなぁ。

イブラヒムはレオを帝国に留めおくために、宮廷工房に。
本人は、もう帝国を出ていくんだ、と言い張っているがマトラークチュや陛下が手放そうとしない。
開放してあげなさいよ、と言いたいけど。
ダメなんだろうね。

ニギャールは、またマヒデブランに呼び出されるのよね。
ヒュッレムの情報を持ち込めば役職の昇格を約束するわよ? と誘惑してきたけれど…。
はてさて。
どうこたえるのかしらね。
……そもそも、其処までの権力があるのかしら? マヒデブランで。

さぁて。
皇女ベイハンが母后さまに合いにやってきたよね。
どうやら、暴動を心配して勝手に任地を離れて2人で来たんだけど、陛下の命もなく来ちゃった事とか、フェルハトの税金の不正徴収と賄賂の横行が、再び取り沙汰されている。

…そんなbadタイミングな時にやってきたから…。
もう、娘の事をただただ心配し続ける母后さま。

一度は母后からの懇願により左遷のみで済まされたフェルハトも、母后さまはベイハンの為に
命乞いをするものの、スレイマンに跳ね除けられる。

こうして、この回は終わり。
なんだか、どんよりとした雰囲気だよー。


*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*


第42話「悲しみと死の宮殿」

アッケルマン(現在のウクライナ)軍政官が送って来た特別扱いの2人の側女ニーナと
ターニャが到着する。
自分の出身に近いロシア方面ウクライナ出身であり、明るい色の髪と肌を持つことに
ヒュッレムは憂慮している。
(ちなみに、史実では「ロシア女」を意味するロクセラーナという名が有名ですよね。)

ギュルニハルに頼み、庭にターニャを呼ぶように言うヒュッレム。
セッティングをするように伝えると、しぶしぶし始めるとヒュッレムとメフメトがやって来て、
名前を尋ねる。

「ターニャ。私は、奴隷じゃないわ」
って言い返すけれど、…凄いわね。あの、ヒュッレムに言い返す、なんて。
ソレについては、無視をしたのか、座ると狙ったかのようにマヒデブランがやって来る。
どうして、タイミングの良いご登場を毎回するのだろう、と思うワタクシです。

そして、ここでもバチバチッと火花。
「テラスだけでは不満なの?」
と、マヒデブランが問うとヒュッレムは平然と答える。

「メフメトは庭が好きなの。お兄ちゃんもいるし」
さわさわ…と風がなびいている様が何とも言えない感情を出している。

「……あの者は、陛下の側女では? お前に仕えるの?」
微笑んでいるヒュッレムは、どこか遠くをみて答えている。
「どんな女か気になったの」

フフフっと笑うマヒデブラン。因みに、余り好みの笑い方ではない。
「後釜が来てパニックになったの?」
にっこりと笑うヒュッレム。
「そうね。……あんたと同じ。私がここに来た時、部屋に呼んだ。今ならわかる。
……お妃業も楽じゃない」

この言葉を聞いたマヒデブランは、グッと何かが突き刺さったのか、表情が硬くなっていく。
……っていうくだりが途中にあるんだけど、これ大好きー。

そして、ニギャールの悪夢。ん? 悪夢、なのかな?
徐々にイブラヒムへの懸想を深めるニギャール。

ヒュッレムとマヒデブランとイブラヒムの三者に挟まれ困惑する。
「誰の奴隷でもなく自分自身であれ」と言われたニギャールは、思わずイブラヒムに
迫ってしまうが突き放される。

もう、ズタボロだったんだよ。ニギャールは。
誰か、彼女を助けてください。
…って思うけど、誰もいないようです。

そして、娘ベイハンの事を気を揉んでいる母后さま。
もはやスレイマンの意思が揺るがぬことを確信したため、フェルハトの処刑予定時間に
ベイハンをハティジェと共に大宰相邸へ誘い出す。

後宮に戻ったベイハンはフェルハトの処刑を陛下から伝えられる。
ベイハンは悲しみの余り錯乱し、兄としての温情を持たないと陛下に非難の言葉を、
処刑時間に連れ出した母后への不信を、慰めの言葉をかけたハティジェには
「いつか皇帝である兄が夫を処刑したときに初めて私の気持ちが分かる」と言い放ち、
後宮を後にする。
何とも言えない雰囲気になってしまった事を、陛下は痛いほど感じているけれど、
2度目の恩赦はあり得なかった、っていう事だよね。
これは…誰が見てもフェルハトが悪いと思う。


そんな頃、ダイェがターニャの夜伽の準備をニギャールに命じ、ニギャールは
即ヒュッレムに情報提供する。

心痛のヒュッレムは籠の鳥をテラスから空に放ち、スレイマンの寝所に乗り込み、
他の女と寝るなら私を先に殺してと嘆願する。
ヒュッレムは、おもむろに短剣を陛下に突き立てた。

「命を取りにきたのか?」
と尋ねると、ヒュッレムは自ら刃の方を握り、陛下に言う。

「あなたが女と寝るたび、私は死んでるのよ。……スレイマン」
ぎゅっと握っている短剣の刃からは、ヒュッレムの血がポタポタとこぼれ落ちて行く。
「殺して。ひと思いに、ここで」

という場面で終わりましたねー。
キャー、続きがすっごい気になるっっ

オスマン帝国外伝 第43話「愛の反乱」

2020年02月01日 | 映画&TV


第41話「愛の反乱」

愛するが故の反乱…。
なんだろう、ドキドキするわー。
という事で、陛下とヒュッレムからの物語の始まりですー。

陛下は、ヒュッレムに怪訝そうに聞くのよね。
「一体何のつもりだ?」

だけど、もうこの時点で涙ウルウルなヒュッレムの答えは……。
「今日まで、あなたを敬い追放や中傷にも耐えてきた。なのにこの仕打ち? 
愛の詩を詠みながら他の女を抱くの? そんな愛がある? 扉の外で私は毎日死んでる。
…いっそ短刀で私を殺して」

は、反乱ってこういうことなのねー(;^_^A
そんなヒュッレムの言葉を聞いた陛下は、ハッキリ言って狼狽えています。
瞳を左右に動かして、驚いています。


そんなやり取りを知らないスンビュルは廊下でヒュッレムを待っているニギャールに
問い詰めるけれど、なんだろう。
ニギャールさん、余裕の構えに見えるのはワタクシだけ~?
我関せずな新しい側女のターニャは、伽をするために控えています。
ある意味、こっちもドキドキ。


大分落ち着きを取り戻した陛下は、ぎゅうっと短剣を握りしめているヒュッレムの
右手首を掴んで短剣を奪うと、反乱を鎮圧するために怒り出したー。

そりゃ、そうだよー。
だって、陛下のためのハーレムじゃん。
陛下のためだけの、後宮じゃん。
陛下が誰とナニをしようと、陛下の勝手じゃんよー。

「私に盾突くとは、覚悟のうえか?」

ほらー。陛下が怒ってるよーってワタクシがハラハラしてどうするよッッ
ヒュッレムはどうしたのか、冷静だわ。

「この覚悟は、私の愛と貞節ゆえ。私はここで魂をささげる。愛がなければ
生きていけない」
何時もなら、怒り狂ったかのようにして陛下に言うけれど、今回のヒュッレムは
いつもとなんか違うわ。
何かが、ちがう。

陛下もそれを感じ取っているのかな? 怒りながらも諭しているようにも感じるわ。
「正気に戻れ。 私の忍耐と良心を試すな」

そう優しく言う陛下の気持ちに何故、自分の意思を貫くのよ、ヒュッレムは。
「短刀はある。喉はここ。苦しみから解放して。…でなければ、出ていく」

この言葉に、陛下はちょっとムッとしましたねー。
えぇ、えぇ。分かりましたよ。ワタクシには。
そんな陛下に尚も言い募る。
「あなたには、二度と会わない」

ぎゃー。ヒュッ、ヒュッレムさまぁ~
な、何という事を。
何という事をっっ。

と思ったら陛下まで同じような事を。
「正気とは思えぬ。出て行くだと?」

と言われました。
ワタクシもそう思います。
そして、陛下はヒュッレムに背を向けた時に、ヒュッレムはまた口をだしたんだけど…。

「苦難には慣れている。流刑も平気。自分を追放する。……自尊心を潰されずに済む」
ウルウルとしていた瞳からは伝い落ちて涙となりながら、話をしている。
けれど、その言葉は、トリガーだったのかな。

陛下は、今までにない表情でヒュッレムに対して言う。
「気をつけろ。私に敬意を払え。これ以上は勘弁ならぬ。子供の世話をしろ。私に構うな」
と歯をむき出しにして起こり始めたよー。
どうするのよー、と私がオロオロとしているわ。

けれど、ヒュッレムの反乱はまだ終わらない。
「敬意を払うわ。でも、あなたは傷つけた私を踏んでいくの? 私は全て見てきた。
ギュルニハル、マヒデブラン、イブラヒム大宰相邸のサドゥカ。扉の外の側女…」

と、ヒュッレムがまだ言い終わっていないのに、突然怒り出した陛下。
あらら…。
本当の事を言われて怒ったら陛下の負けなんだよー…。
都合が悪いと、怒ったりするのは、負けなんだよー…。
「黙れ! ウンザリだ」

と言ってヒュッレムの手を握り追い出そうとする。
そして、止めにヒュッレムは、というと。
「他の女と一緒にしないで。私はマヒデブランじゃない。あなたも愛も一切分かち合わない。
……明日までにロシア女を追い出さなきゃ、私が出て行く。あなたが決めて」
と言って、漸く陛下の部屋から出て行ったヒュッレム。

なーんーだーけーどー…。
廊下で待っていたニギャールは、瞬時にヒュッレムの右手を見てビックリする。
そんなニギャールを無視して、廊下で待機していたロシア女…ターニャをひと睨みして、
立ち去る。

ここで、一波乱は終わったけれど、陛下の心にかなり深く刺さったことだろうなぁ、と思うワタクシ。
先だって自分の妹であるベイハンに、「立派な皇帝だけど、家族の者への感情がない」って言われたばかりだものね。

興奮しながら、自室に戻って来たヒュッレム。
その後をニギャールが付いていくけれど、ただ付いて行くだけになったニギャール。
ギュルニハルに、「戻ったのね」と声を掛けられても返事をしないヒュッレムに余り驚かない。
流石、マリア。
そんな事では物怖じないのよね。
けれど、次の瞬間、声を詰まらせて驚いたのは、ギュルニハルの方。
手の怪我をみて、「大ごとだわ。……娘を襲って殺したの?」と聞く。

お、おーい。ギュルニハルさんよー。
仮にもあなたのご主人様にそんな軽口叩いちゃダメでしょうよー。
苛々しているヒュッレムによくもまぁ、そんな事が言えたわねぇ、とワタクシ感心してしまった。

「黙らないとあんたを殺す」ってヒュッレムに言われてかどうかわからないけども、だんまりを決め込んだギュルニハル。
その隙を狙ってニギャールが陛下と何があったのかを問いただすんだけど…。

帰ってきた答えが、全然違う答えに。
「……。ギュルニハル、荷造りをお願い。明日、出て行く」

一生懸命、ヒュッレムの右手に包帯を巻いているギュルニハルにそう言うと、ビックリしてニギャールと見つめているだけ。
そして、段々と落ち着いてきたヒュッレムは、ニギャールの問いにポツリ、ポツリと答えだす。
「陛下に追放された?」
とニギャールが問うとヒュッレムは、「二度と追放にはならない」と、淡々と答える。
そこで、つぎにギュルニハルが質問をするんだけど、顔がコワイよー、ヒュッレムさまぁ~。
「なら、何故出て行くの?」

あっ、若しかして。
其処は聞かれたくなかったのかな? だからコワイ顔になっちゃった?
「……陛下に迫ったの。あの側女と私、どちらが出て行くのかって。そして、部屋を出た」

とここまで答えると、ギュルニハルは何にも言えない表情になってしまい、今度は女官長である
ニギャールが口をはさむ。
「畏れ多くも陛下になんたる無礼を」

でも、ヒュッレムには耐えられなかった、と。
口を閉じても、心が叫ぶのに、どうしろというのか。直接言わないと、耐えられない。
とニギャールに詰めよる。

そこへ、ギュルニハルのポツリと一言。
「もうお終いだわ。誰にも救えない」

そうして、夜が更けていくんだけど…。
あぁ~モヤモヤするわ。


そうそう。
手のひらが血だらけなのを目撃した、ギュルシャーは、直ぐさまマヒデブランに報告。
ギュルシャーの報告だけではイマイチ不足していると思ったのか、ニギャールを呼べと命令する。
マヒデブランは、ニギャールから分かりうる事を聞き出して、この件についてはもう少し調べるように伝えると、ニギャールは「努めます」と答えたのよね。
ワタクシ、このニギャールの対応に、素晴らしいわーって思った。

ニギャールって、本当に賢いよね。


翌朝になって、イブラヒムに「ご機嫌麗しゅう」という挨拶に陛下は思わず本音を漏らした。
「麗しくないぞ」と。
それは、つまりなにか。夕べのヒュッレムの件で考えさせられた、という事か、陛下よー。
これこそ、「愛」なのかも?

母后さまは、母后さまで、ヒュッレムの素行の悪さを非難しているけれど、ここにきてハディジェが
ヒュッレムの気持ちが「理解」できるようになってきたらしい。
やはり、結婚すると気持ちの変化ってあるのかな。
母后さまは、そんな体験はしていないのか、それとも王族だからか…。複雑すぎる女心の気持ちは理解できないのかな。
ハディジェは、「愛するがゆえに苦しいのでしょう」とヒュッレムの気持ちに寄りそうんだけど、その気持ちを母后さまには分からないのは、なんだか、可哀想に思えてきた。
結婚までちゃんとしているっていうのに…。「愛」のない「時代」だったのかもしれないね。母后さまの若かりし頃は。
それとも、当時の王族ってここういう感覚なのかな…?

一方、陛下は荷造りをしているヒュッレムの許にやって来て、「手の傷はどうだ」と心配している。
これだって、「愛」でしょーよ。ヒュッレムの欲張りーって言ってやりたい。
「手よりも、心の傷にうめいている。でも、声は届かない」
と、陛下に物申すから、朝からドキドキしてしまうワタクシ。

「この荷造りは?」とヒュッレムに尋ねると、「言ったでしょ、あなたの決断しだい。出て行くのは、
側女か私か」と迫るのを、陛下はひら~とかわす。
「よく考えよ。私の許可なくば、どこにも行けぬ」と、どこか勝ったかのように話をする陛下。

ダメ、だよ、陛下。
ヒュッレムは本気で言っているのにまだ分からないの?
「子どもたちを呼べ。連れて行かせぬ」なんて、悠長な事を言ってる場合じゃないんだってば。

「私は出て行く。どんな力にも屈しない。生きて出られないなら、屍となって出て行く」
陛下には、その言葉が行き過ぎたと感じているのかな。だから「口を慎め」なんて発言が出てくるのだろうか。
しかも…。
しかも、「それでは、身を滅ぼすぞ。後悔してからでは遅い」って助言をしている表情はどこか優しく感じるのは、ワタクシだけか?
それとも、優しく脅していのか?

ゴクリ、とヒュッレムは息をのんでその言葉に対応するんだけど…。
「私は耐えてきた。あの側女たちと同じ屋根の下では暮らせない。側女たちが出て行くか、
私が命を絶つかの二者択一」

と、ヒュッレムの意気込みをここまで深いものなのか、と肌で感じたのだろう陛下。

この後、母后さまにお願いをしている陛下。
何のお願いなのかしら? 早く教えて欲しいわー。

その頃後宮内の誰しもがヒュッレムの負けだとイブラヒムも、マヒデブランも、母后さまも、ギュルフェムだって思っていた。
けれども、「ヒュッレムの陛下への愛が強い行為」を唱えてもその事は誰にも伝わらないため、ただ黙っているハディジェ。
でも、彼女だけはそうは思わなかったらしい。
「愛」を信じている彼女は、とても輝いているなぁ、と感じる。

特にマヒデブランは、喜んでいますね。
「陛下に盾突くとはすごい度胸」とギュルシャーと話しながら庭を歩いている。
ギュルシャーも、「ですが、好都合です」とにっこり
マヒデブランの表情も心なしか明るいわー。
「墓穴をほったんだもの。公正なお裁きよ」
と、言いながら歩く2人の姿も軽く感じてしまったワタクシ。


どれくらいの時間がたったのか、テラスで庭を眺めているとマヒデブランがにこやかな表情をして見せているのをみて、
思わずヒュッレムは「私が出て行けば、一番喜ぶわね」とつぶやいていた。
逆にヒュッレムの表彰は、どこか苦々しい…と言うのかな。
そんなヒュッレムの背後からギュルニハルが声をかけると、荷造りは終わったのか、と直ぐに尋ねる。
けれども、ギュルニハル。
「……あと少しよ」と答えるが、本当に荷造りしているのですかーって思わず疑ってしまっているワタクシです。
だって、ギュルニハルは何かと引き留めているから…。

ヒュッレムがあれこれ色々と考えている(しかも逃亡まで)と、直ぐに「無理よ」、「ダメよ」よとか言うでしょう?
ならば、とヒュッレムが「宮殿の岬から船に乗る」と言い出すと。
「正気なの? 海に沈められるだけ。私たちの事より、子どもたちのことを考えて」と、一刀両断。
そして、ヒュッレムを見つめては「お願いよ、諦めて」と懇願するギュルニハル。

……それだけ、ヒュッレムには冷静さが失われているのでしょうか。
だったら、と更にヒュッレムは更に続く。「イブラヒムなら船を手配してくれる。」
この言葉にビックリしたのかギュルニハル。
「あの方を面倒に巻き込むのはやめて」と更に言い募る。

だけど、ワタクシは、「え? 何でギュルニハルはイブラヒムを巻き込むな」と言っているのか、わからない。
いいじゃん、別に、と思うんだけど。
……ダメ、らしい。

ヒュッレムはふふ、と笑ってギュルニハルに言う。
「喜んで私を追い出すわ。心配ない」

……って、ソレもどうなのよー!!!

落ち着け、ワタクシ。はぁはぁ。
(*´Д`)ハァハァ


そして。いよいよ、運命の瞬間。
大部屋に偶然だろうけど、スンビュルとニギャールがやってきた。
その時にまたまた偶然だろうけどダイェがスンビュルを手招きをし、何やら指令を聞いている。
それに、驚いているスンビュルは「陛下の思し召しならば」と指令を受けた。

ダイェが出て行くと、スンビュルの許に歩き内容を伺うニギャール。
その内容を急いでヒュッレムに報告しに行く。

テラスで、イブラヒムに頼むためにニギャールを呼んで、とギュルニハルに伝えるが、
ギュルニハルは動こうとしない。
「ヒュッレム、やめよう。あとにひけなくなる。よく考えて」

と、ここでも引き留めに入るんだけど…。
その時ににこやかな表情をしたニギャールがやってきた。
陛下の判断をまだ知らないヒュッレム。
「いいところに来たわ。小舟を用意して。夜に逃げるわ」
と、ニギャールに言った途端にギュルニハルの表情は、どんよりと曇っている。
きっと、「あぁ~、言っちゃったよ~、ヒュッレムのバカっっ」とかなんとか思っていたのかな。

そして、このニギャールも役者よね。
ん~と考える振りをしてからヒュッレムに言うのだから。
「協力できないわ。したくても無理。逃げられるわけない」
ニギャールの表情に気付いてよ、ヒュッレム、と言ってやりたい。
何か企んでいる顔なのよーって。
でも、そんな余裕のないヒュッレムは更に続けて言うのよね。
オッソロシイ言葉を。
「……なら、今日で今生のお別れ。朝には死体となって出て行く」

この言葉を聞いたギュルニハルは、どんよりとしていた表情から一転、驚いた顔に。
ニギャールは、それでも表情はにこやかなまま。
そして……。
「涙を拭いて。願いはかなったのよ。ロシア人は送り返される」

このニギャールの言葉を聞いたヒュッレムとギュルニハルは一瞬きょとんとしながら、見つめては、またニギャールにヒュッレムは問う。
「本当に? 出て行くの?」
と訝しげな表情のヒュッレムに対して、にこにことしているニギャールが可愛い。
「今、荷造りしている」

ここで、満面な笑みを見せるヒュッレム。
「神に感謝を。陛下の愛を感じる」

と言って、笑い声がテラスから響き渡る…んだけど、母后さまは自室でお怒りモード。
「ゆゆしき事態だっっ」
と、息巻いている母后さまを宥めようとハディジェが「母上、落ち着いて」と声をかけるも…。
「何をのんきに。何たる屈辱。ヒュッレムの言いなりとは。息子を意のままにして。私を追放してもおかしくない」
と、母后さまの言葉が止まらないのを、ハディジェは何だろう…含み笑いをしているように見えるワタクシ。

「悪い扉が開いてしまった。今後更なる困難に見舞われよう」
と、何故か占い師のような発言まで飛び出してきた母后さまの言葉に側にいたギュルフェムが、ポツリと一言つぶやく。
「恐ろしいこと」

だけど、ハディジェは違う。
「心配なさらないで。お互いの愛を証明しただけ」

そう、母后さまに言い募るが、母后さまは古い人間なので、(失礼)それは理解できない。
「ハディジェ。後宮に愛など存在せぬ。制度が崩壊する。愛は、理性を失わせる」
そう、母后さまの自論を言い切ると…。
「我々はおしまいよ」
って言うんだけど…。
ごめんなさい、ワタクシよくわからない。

制度が崩壊するのと、我々(母后さまたちのこと?)はおしまいってどうつながるのかしら?
そこは、今後のお愉しみって事なのかしら?

陛下もイブラヒムを相手に漏らす言葉。
「三大陸に君臨する私も愛する者の反乱に振り回されることがある。妥協せずして、反乱の平定は不可能」

やれやれ、といった感を感じるワタクシ。さて、イブラヒムはどう切り返すのか? と観ていると。
「愛の妥協を「敗北」とは呼びませぬ。陛下は、愛を尊ぶ至高の魂を持つお方」

おぉー。
そう返したのか。となんか素直に感心してしまったワタクシ。
陛下は、今回の件で感じた事がもっとあるようで。
「ヒュッレムを手放せなかった。あの者は、愛のためなら命すら投げ出す。…私は、それほど愛せるか?」
と、イブラヒムを見ながら問うているが、そのイブラヒムの表情が陛下の愛を感じているのを微笑ましく思っている、そんな表情に感じられた。
「答えは否だ。……だか、前より愛おしく思う」

この時のイブラヒムの感情、これを素直にヒュッレムにも渡してあげたらよい関係になるのでは…。と思ったワタクシ。
そうこうしたら、陛下は話を戻してしまった。
あの、まったりとした雰囲気を一瞬で変えてしまった。
はぁ。(´・ω・`)

そうして、またブローチの手入れをし始めた陛下。
「贈る相手は決まっている」と言っていたので、もうあの人しかいないでしょうね。
良かったね!


と、ここで終わるのか、と思っていたら。
もう少し続いていたのねー。
マヒデブランが、今回の状況を調べてきて、とお散歩から戻って来てギュルシャーに伝えると、
そこへ、荷造り完了のロシア人がやってきた。
「この者たちは?」

近くにいたスンビュルに尋ねると、
「陛下の命で、宮殿から出て行きます」と、淡々とした表情で答える。
それを聞いたマヒデブランは、今まで柔らかかった表情が硬くする。
そして、もう一度確認するけれど、「この者たちは祖国に返されます」とスンビュルに改めて言われて、
茫然としているしかないマヒデブラン。
「何たること。なぜ陛下は処罰なさらないの。ましてご褒美とは」
そういって、涙をこぼして自室に戻っていく。

夜になって、陛下はヒュッレムの部屋にやってきた。
「命に代えても私が好きか?」
って、何を言っているんだか、陛下は。「好き」レベルじゃないだろーって言ってやりたい。
「私の命たる陛下」
そう、ヒュッレムが返答すると、自らが傷つけた右手の掌を見ている陛下。
「もう、手も痛くない。心の傷も癒えた。あなたが幸せをくれたから」

そう言うと陛下は、宝石箱からブローチを取り出した。
「欲しがっていただろう? あれから作り始めた。…チューリップは皇族の象徴。大事にせよ。跳ねっ返りのお妃よ」

陛下って、本当に器用だよねー。
何でも作ってしまうんだから。

一方、マヒデブランは、というと。
頭痛がする、とマヒデブランが伝える。最近、頭痛ばっかりよね。精神的なものなんだろうけど。
そして、突然こう告げる。
「…終わったわ。あの女は安泰」
その言葉を聞いたギュルシャーは何かの合図かのように、ピクリと反応して戸棚から短剣を取り出した。
そして、マヒデブランに見せる。小さな宝石が付いた短剣を見せられて、驚くマヒデブラン。
「私がヒュッレムを殺します」

と言った時の表情。
ギュルシャーがコワイと始めて思った。
歯をむき出しにして、目を見開いてこんな事を言うなんて…。
けれど、マヒデブランは弱っていてもまだ冷静を保てていた。
「正気なの? 戻しなさい」とギュルシャーに言うも、その声は届いていないのか。
「お妃さま。私なら、あの蛇を殺せます」

尚も言い募るギュルシャー。
ヤバイよ、目がイッチャッテるよー。
ここてマヒデブランか一生懸命宥めている。そうよ、頑張って。
…自分のためにも。
「愚か者め。私が一番に疑われる」

だーけーどー。
イッチャッテるから中々戻れないのかー。
「既に殺人鬼がおります。疑いはアイシェの殺害犯に」
確かにまだアイシェの殺害犯は捕まっていない。
良いアイディアだ。

と言われると思ったのかギュルシャー。
だけど、マヒデブランは、しっかりと握られていた短剣を取り上げた。
「いいえ。…勝手なマネは絶対に許さない。覚悟なさい」


ここで、マヒデブランとギュルシャーのやとりとが終わるけれど…。
ギュルシャーの不満は高まっている訳で…。
大丈夫、なのだろうか。



この回の終わりは、あれですな。
ヒュッレムの元恋人レオが描いている肖像画。
これも、いつ完成するのかしら?

今回の愛の反乱はとても楽しかった



オスマン帝国外伝 第39話「反逆の代償」、第40話「痛みの記憶」

2020年02月01日 | 映画&TV



第39話「反逆の代償」

エディルネ宮にいた陛下の許に第二宰相アヤスの使者からの報告を受けた陛下は
迅速に行動を起こす。
っていうところからこの物語は始まります。

イブラヒム邸に迫っている歩兵常備軍(イェニチェリ)から逃れるため、地下に行く最中に
ハディジェは階段で転がり落ちてしまったのを、レオが抱えて地下壕まで降りて行く途中で
歩みを止めてしまうのを見たマトラークチュは、レオの状況を瞬時に理解したのよね。

地下壕で横たわっているハディジェ。
不安で仕方がない、ムスタファとメフメト。
銃弾を背中に浴びてどうしようもならない、レオ。

この状況を早く解決して欲しいと誰もが願った時に、漸く鎮圧された。
そう。陛下が、鎮圧してくれましたー。
海路を取り帝都イスタンブル入りを果たし、歩兵常備軍(イェニチェリ)の要求を聞き暴動を
抑えつけたんですよー。

そして、後宮に戻った陛下は母后と再会するが、先立って出発したヒュッレムの姿が
ないため、母后さまに確認するけれど、二人の皇位継承権を持つ皇子たちの行方不明も伝える。
同時に、大宰相邸にハティジェがいる事を知り、迎えに行った陛下は、ここで漸くヒュッレムと、そして皇子たちと再会する。

けれど。
哀しい知らせも同時に聞かなければならなくて。
今回の暴動によって、ハディジェは流産となってしまったこと。

悲しんでいる妹を見て、陛下は後日、歩兵常備軍(イェニチェリ)の暴動を先導した長官を陛下自らの手で斬首。
同様に、手引きをした書記官長も処されてしまった。

その後、無事に後宮に戻ったムスタファ。
自分の事をヒュッレムが守ってくれたと、話の中で聞いたマヒデブラン。
これは、指輪を返さなければ、と早々にヒュッレムの部屋に訪れるが中々戻せない。
その姿を見ていて、ワタクシ、昔のヒュッレムを思い出しました。
マヒデブランに礼を尽くせ、と言われていたあの頃。

なんか、そうやって思いは巡ってるのねぇ、としみじみ思いました。

漸く一安心だわね、とか思っていたら漸くイブラヒムのご帰還です。
この回の終わりはイブラヒムでした。

次はどうなるのか、ちょっと楽しみです。


*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*―――――*§*


第40話「痛みの記憶」


イブラヒムと再会したハティジェは泣きながらも流産を伝える。
そうだよね。色々と事情があったにせよ、「ごめんなさい」と謝るのは、何時の時代も
同じことなのかもしれないね。
次は、大丈夫だよ。ハディジェ。


その頃の陛下はは再びヒュッレムに籠の小鳥を贈る。
また、セキセイインコを贈られて喜んでいるけれど、陛下はあの小鳥たちをどうやって
手配しているのかしら?
と、非常にどうでも良いことを考えてしまったワタクシです

そして、紛失してしまった大きな指輪を探す。
だけど、なかなか見つからないー。そうこうしていると、マヒデブランに呼び出されたニギャール。
ヒュッレムの指輪の返却を言いつけられる。
自分で返せないところは、どうしようもないわね、マヒデブランも。
ニギャールは、直ぐに見つかりましたよ、とヒュッレムに手渡すも、犯人は誰だかわかってる、
なんてコトをいうもんだから…。
燻っている火種がいつ発火するか、もうわからなくてドキドキよね。
うふ。

そして、忙しいヒュッレム。
今度はレオへの手紙を報奨金に紛れ込ませニギャールに届けさせるが、何かに感づき手紙をこっそりと読んでしまう。
本当は、そんな事をしたら、ダメなんだよー。でも、ヒュッレムの母国語を読めたんだね。
って、全然違う事を考えてしまったわ。
読めたおかげでヒュッレムの過去の恋を知ったニギャール。
どうするの? イブラヒムに言うの?
まぁ、言ったっていいけれど。

以前にもワタクシ言いましたが、レオが絡んでいるストーリーには、ちょいと興味がない。
もう、早くこの昔の恋とやらが終わればいいのに、とさえ思っています。

さて、今度はニギャール。この人も割と忙しい。
以前、マヒデブランの命とは言え、とてもスゴイ嫌がらせをギュルシャーから受けたので、その仕返しをする。
ギュルシャーがお風呂に入っている時に、背後からそー…と近寄って、浴場の桶に頭を押し込んで沈めるの。
突然の事だから、ギュルシャーだってビックリよね。
「マヒデブランの命令だからやった」
とか言って自分には非はない、見たいな事を言ったって、結局あなた、やったよね?
っていう所で、ニギャールは容赦なく押し込めて沈めてた。
……コワイよね、昔の女同士の戦いって。

陛下は、ヒュッレムとの約束があるために、戻るつもりでいたのだが、ハティジェを心配した
スレイマンは妹のおねだりに断りきる事ができずに、大宰相邸に外泊することになり…。
そこで、以前見かけたサドゥカを見つけ果たせずにいた夜伽を迫る。

ここで、今回の物語は終わるんだけど…。
妹の屋敷でそういう事をする陛下って、ちょっとどうなのよーって思う。
この場所は陛下の後宮ではなく、イブラヒムの屋敷なのに。

……なんか、ヤダ。