「受験生のための『世界史B』」 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
で、ソクラテス。
「よし! みんなほんとは無知だってことを、みんなに知ってもらおう!」
と、親切心で広場をゆく若者たちに声をかけるようになります。
「ねぇ、ちょっとちょっと」
「なんスか?」
「友達にウソをつくことって、OK? それともNG?」
「いや、ダメに決まってんじゃないスか(笑)」
「え? じゃあその友達の身を守るためにウソをつくことは?」
「え……まあ、いいんじゃないスか?」
「お前さっきウソはダメってゆうたやん」
こんな問いかけを若者たちに次々とふっかけていったんですね。
「無知であること」を自覚させるために。
でも、ちょっとソクラテス、周りから見たらヘンですよね。
むしろ、「イヤな老人」ですよね、正直。
やがて彼は、「アテネにたかるうるさいハエ」などと、ひどいあだ名を付けられてしまいます。
ハエですよ、ハエ。
確かにあまりハンサムな方ではなかったらしいソクラテスですが、ハエはないでしょう、ハエは。
さらに、ソクラテスが客観的真理の存在を唱えたために彼をうとましく思っていたソフィストたちも、ソクラテスに対する人々のバッシングを後押しします。
ついに彼は、「アテネの若者たちを惑わせた」かどで逮捕されてしまいます。
弟子に脱獄を進められたソクラテス。
「ただ生きるのではなく、善く生きなければならない」と言ってそれを拒否し、黙って死刑を受け入れました。
ソクラテスの弟子が彼の後を受け継ぎます。
[プラトン]
非常にいいガタイの持ち主だったソクラテスですが、彼の一番弟子であるプラトンも、レスリングが得意でした。
ウィキペディアに書いてあったので、書きました。←
プラトンの思想の中心は、イデアです。
イデアとは何か。
それは、万物の永遠不変の本質です。
プラトンの考え方は次のようなものでした。
現実の世の中にあるものは、すべて不完全でいつかは壊れてしまう(人間にしてもモノにしても)。
しかし、天上界には完全で永遠なものが存在する。それがイデアです。
現実の世界にあるものは、すべてそのイデアのコピー。
僕も、あなたも、そしてあなたが今向かっているパソコンや手に持っているケータイも、すべてそれぞれ、
「人間のイデアのコピー」、「パソコンのイデアのコピー」、「ケータイのイデアのコピー」
なのです。
しかし、そのコピーはなかなかうまくいかないので、我々は皆不完全である、と。
でも、少しでもイデアに近づけるよう、あこがれていこう!
そしてそのあこがれをエロースと呼ぼう!
理想的な哲学ですよね。
実際、世界史Bではここまで深くはやらないのですが、「イデア」の名前は覚えておいてください。
加えて彼は、アカデメイアという学園を設立し、そこでさまざまな学問を奨励しました。
主な著書は、「国家論」「饗宴」です。
[アリストテレス]
アリストテレス。
彼は、青年のころからプラトンの学園アカデメイアで学びました。
つながりがわかりやすいですよね。
彼は、天才でした。
哲学をはじめ、数学、科学、文学。
万学の祖と呼ばれます。
彼はなんと、アレクサンドロス大王の家庭教師でもありました。
びっくりしたでしょ。
スーパー家庭教師にも程があります。
彼の思想自体は世界史Bではそこまで詳しくやりません。
ただ、理想的な哲学を説いたプラトンよりも、科学などに強かったアリストテレスは、もっと現実的で科学的?な哲学を志向しました。
これとは関係ないのですが、彼は有名な言葉をひとつ残しています。
「人間はポリス的動物」です。
ポリスって、わかりますよね。
ギリシアの都市国家です。
人間ていうのは、ポリスの社会の中でお互い関係しながら生きる存在、つまり社会的な存在だということです。
では、ここでクイズ。
プラトンとアリストテレス
Q.さて、どちらがプラトンでしょー。
「レスリングをやってそうなほう」ではなく、"手"に注目してください。
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で、ソクラテス。
「よし! みんなほんとは無知だってことを、みんなに知ってもらおう!」
と、親切心で広場をゆく若者たちに声をかけるようになります。
「ねぇ、ちょっとちょっと」
「なんスか?」
「友達にウソをつくことって、OK? それともNG?」
「いや、ダメに決まってんじゃないスか(笑)」
「え? じゃあその友達の身を守るためにウソをつくことは?」
「え……まあ、いいんじゃないスか?」
「お前さっきウソはダメってゆうたやん」
こんな問いかけを若者たちに次々とふっかけていったんですね。
「無知であること」を自覚させるために。
でも、ちょっとソクラテス、周りから見たらヘンですよね。
むしろ、「イヤな老人」ですよね、正直。
やがて彼は、「アテネにたかるうるさいハエ」などと、ひどいあだ名を付けられてしまいます。
ハエですよ、ハエ。
確かにあまりハンサムな方ではなかったらしいソクラテスですが、ハエはないでしょう、ハエは。
さらに、ソクラテスが客観的真理の存在を唱えたために彼をうとましく思っていたソフィストたちも、ソクラテスに対する人々のバッシングを後押しします。
ついに彼は、「アテネの若者たちを惑わせた」かどで逮捕されてしまいます。
弟子に脱獄を進められたソクラテス。
「ただ生きるのではなく、善く生きなければならない」と言ってそれを拒否し、黙って死刑を受け入れました。
ソクラテスの弟子が彼の後を受け継ぎます。
[プラトン]
非常にいいガタイの持ち主だったソクラテスですが、彼の一番弟子であるプラトンも、レスリングが得意でした。
ウィキペディアに書いてあったので、書きました。←
プラトンの思想の中心は、イデアです。
イデアとは何か。
それは、万物の永遠不変の本質です。
プラトンの考え方は次のようなものでした。
現実の世の中にあるものは、すべて不完全でいつかは壊れてしまう(人間にしてもモノにしても)。
しかし、天上界には完全で永遠なものが存在する。それがイデアです。
現実の世界にあるものは、すべてそのイデアのコピー。
僕も、あなたも、そしてあなたが今向かっているパソコンや手に持っているケータイも、すべてそれぞれ、
「人間のイデアのコピー」、「パソコンのイデアのコピー」、「ケータイのイデアのコピー」
なのです。
しかし、そのコピーはなかなかうまくいかないので、我々は皆不完全である、と。
でも、少しでもイデアに近づけるよう、あこがれていこう!
そしてそのあこがれをエロースと呼ぼう!
理想的な哲学ですよね。
実際、世界史Bではここまで深くはやらないのですが、「イデア」の名前は覚えておいてください。
加えて彼は、アカデメイアという学園を設立し、そこでさまざまな学問を奨励しました。
主な著書は、「国家論」「饗宴」です。
[アリストテレス]
アリストテレス。
彼は、青年のころからプラトンの学園アカデメイアで学びました。
つながりがわかりやすいですよね。
彼は、天才でした。
哲学をはじめ、数学、科学、文学。
万学の祖と呼ばれます。
彼はなんと、アレクサンドロス大王の家庭教師でもありました。
びっくりしたでしょ。
スーパー家庭教師にも程があります。
彼の思想自体は世界史Bではそこまで詳しくやりません。
ただ、理想的な哲学を説いたプラトンよりも、科学などに強かったアリストテレスは、もっと現実的で科学的?な哲学を志向しました。
これとは関係ないのですが、彼は有名な言葉をひとつ残しています。
「人間はポリス的動物」です。
ポリスって、わかりますよね。
ギリシアの都市国家です。
人間ていうのは、ポリスの社会の中でお互い関係しながら生きる存在、つまり社会的な存在だということです。
では、ここでクイズ。
プラトンとアリストテレス
Q.さて、どちらがプラトンでしょー。
「レスリングをやってそうなほう」ではなく、"手"に注目してください。