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雑記

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測地系とか座標系とか(2)~地図単位~

2012-05-30 20:31:14 | QGIS_その他
日本国内を表す地図であれば、単位はたいてい「十進緯度経度」か「メートル」です。
(まれにミリメートルとかの不思議なものもありますが)

緯度経度というのは、かつて義務教育時代に習った
「イギリスのグリニッジ天文台を経度0、赤道を緯度0として」
というあれのことです。
ただし、発達した測量技術にとってはその定義はあまりにもあいまいなので、
もっと厳密に定義されています。興味のある人は自分で調べてください。

義務教育時代に習った緯度経度の表記は、たとえば世界測地系では
東京駅は北緯35度40分53秒くらい、東経139度45分58秒くらい、ということになりますが、これは60進法での表記です。

普通の生活では10進法をつかうことが多く、緯度経度や時間の表記は60進法で、コンピュータの演算処理は2進法で行われます。
データがこのあたりを行き来すると「まるめ誤差」というものが発生します。
1/3は整数でパーセント表示をすると33%になります。
1/3を3倍すると1になりますが、33%を3倍すると99%になります。
これは小数点以下を四捨五入しているために起こることですが、これと同じことが
2進法と10進法を行き来するときにも発生します。
ここに60進法を加えると更に誤差が大きくなるので、GPSやGISでデータを扱うために
あらかじめ緯度経度を10進法で計測・表記したものを使うようにしました。
これが「十進」の意味です。

緯度経度の値は、X軸方向(経度)が-180~180、Y軸方向(緯度)が-90~90になります。
単位がメートルの場合は、100,000(100km)などの数字が普通に出てきます。
単位がメートルであれば地図単位1は1メートルですが、
度であれば地図単位1は100km以上になります。


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