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雑記

QGIS関連はサイト(https://sites.google.com/site/qgisnoiriguchi/)で

講習会

2017-05-28 21:20:47 | QGIS_その他
5/19に会社でQGISの講習会をやった。参加者7人の予定だったんだけど増えて9人。
借りてたのが小さい会議室だったので、みっしりって感じだった。
椅子が足りなくてよそから持って来たりした。
会社で使ってるのはArcGISとSISで、QGISはほとんど使ってないんだけど
辞めるとなると私がやってた作業ができなくなるのは困るってことで。

「QGISを使うとこの辺が楽ですよ」的なことをざっとさらってみた。
表示が早いですよーとか属性テーブルの条件付き書式なんてもんがありますよーとか
ArcGISで作った図面をCADでよこせと言われたらどうするかとか。
CADに変換するのはArcGIS10.3以降ならできるらしいんだけど。

あと参加者のほとんどがArcGISを使ってるので
ArcGISと両方使うときに気を付けること(Nullの扱いとか)を対比させて話した。
ハンズオンではないので実際に作業をやってもらったわけではない。
ハンズオンやるにはスタッフが足りなさすぎる。ってか私だけだし。

一部実演する予定で、でも用意されたノートPCが32bitで
インストーラを64bit版しか用意してなかったので使えず、というハプニングがあったんだけど
実演してたら明らかに時間が足りなかった。結果オーライ。

4時間近く喋りっぱなしはそれなりにヘビーだったけど、
それよりもきつかったのはスライドの作成。
「これが聞きたい」っていうリクエストがあったんだけど
そこに至るまでの前提の説明がものすごく長くなって
たぶん聞いてるだけじゃ分からないだろうと、
引っかかりそうなところを後で参照できるように細かくスライドにしたら
4時間分でトータル130ページを超えた。

まる一週間ほぼずっとスライド作ってた。
それでもパラパラと抜けがあるのに後で気づいて、補足資料を作ったりしている。

アーカイブという言葉の意味するところ

2016-11-05 19:49:09 | QGIS_その他
2年ぶりにFOSS4G 2016 TOKYOに行ってきました。
まあ体力も戻ってきたし検査入院とかないし、ということでコアデイだけ参加。

今回のテーマは「アーカイブ×FOSS4G」だそうで。

  アーカイブ (archive) とは、重要記録を保存・活用し、未来に伝達することをいう。(Wikipedia)

講演を聞いてて改めて思ったのは
「アーカイブという言葉はエモーショナルな意味を含むことがそこそこあるんだな」ということ。
私は建設コンサルタントの世界でしか地理情報に噛んでないので、
アーカイブと聞くとアセットマネジメントと組み合わせて考えることになりがちで
思い出と組み合わせるというのは、なんというか、とっさに出てこなかったりする。


土木の世界だと、高速道路を通したとかトンネルを作ったとか再開発をしたとかでなければ
道路は設備更新しながら平気で100年同じ場所にある。
橋とかトンネルも作ってから50年とか普通にある。それはそれで問題なのは置いといて。
下水道とかだと場所によって明治時代の下水管が現役だったりする。
上水道は衛生面とか厳しいから100年使ってる設備は無いだろうけど農業用水なんかはありそう。

河川改修だ護岸工事だってのは災害と密接につながってるし、
エモーショナルな部分と絡まないわけではないんだけど
それよりも「今をしのいで先につなぐために必要な情報の一部」をデータ化するという感覚が強い。
そう簡単にオープンにするわけに行かないものもあるのだけれども
(ものによってはテロの対象になりかねなかったりするので)。

報告書だの設計図書だの竣工図だのいろんなものが、ガリ版だったりワープロだったり
黒表紙だったりくるみ製本だったりマイクロフィルムだったり電子データだとおもったらフロッピーとかMOだったり
そんな感じのものが業務によっては段ボールに10箱くらい来たりするので
「夜中に小人さんが来てテキストデータとCADかGISで扱える形式に変換してくれないかなー(夜中も仕事してるけど)」と思うというのが
たぶん建設コンサルタントの人間にとっての切実なアーカイブ化の希望だと思う。

手書きの数値データや図面をデータ化するのって大変なんだよ…。
図面とか、手書きだと見落としても図面になるけどポリゴンにするとなるとどこで閉じてるのか分からないとか。
ダムの環境アセスメントのプランクトンのリストを入力するとか考えたくない。
何十ページもある上にほぼラテン語なんだぜプランクトンのリストって。たまに日本語もあるけどカタカナだし。
電子納品って話が出てきてからまだ十数年だから、更新の役に立つのはまだ数十年先だし
最初の数年はPDFっていっても紙に印刷した報告書をスキャンしただけとかあったし。
AIとかディープラーニングっていっても、図面って類型というよりは書いた人の意図を読む必要があるから厳しそうだし。


ということで、土木の世界の人間というのはもしかしたら世間一般とちょっとずれてるのかも、と今更思いました。
まあFOSS4Gに絡んでる人が世間一般と完全に一致しているというわけでもないと思うけどw。

先入観

2016-10-01 20:51:33 | QGIS_その他
私は土木の世界でGISを使っているわけなんだけど、
土木の人は割とGISというものを「図面にデータを付けたもの」という風に考えるんだよなー。
絵を基準にして考えるから手戻りがすごく多くなる時があるんだけど
これをどう説明したものかがどうにも分からない。
考え方はデータベースに近いんだと言ってもデータベースをほぼ使ったことがないので感覚的につかめないらしい。

図面の文化が洗練されているせいもあるんだろうけど
見た目が似ているだけで全く別物のGISをそのままのものとしてつかめないらしい。

なんつーか。
「オートシェイプで書いたフローに文字を打ち込んでいく」のと
「数字の塊からグラフをつくる」のぐらい
基本的な考え方が違うものなんだけども。

実際の手順

2014-12-10 20:53:02 | QGIS_その他
うちのサイトはそもそも、いろんな人から同じことを聞かれるのが面倒くさくて
「ここを読め」で済ませたいという理由で作り始めたわけですが。はい、ものぐさです。
その「ここを読め」を通り過ぎたあちこちの友人知人から
「こういう時にはQGISではどうする」「これって手作業以外にやり方があるのか」と聞かれたりする。

やり方を知っているものについては教えて終わりなんだけど
聞いてくる側の専門分野はバラバラで、私が知っている分野だけではなかったりして
可能性としてはこんなのとかこういうのとか、という答え方になるものも多い。
で、気になって家で試してみたら、このやり方だとうまくいかないとか、もっと簡単なやり方があるとか
実は山場だと思っていたところをすでに解決したプラグインがあるとか、
grassとかSAGAの方が簡単にできるとか、そういういろいろなことが分かってきたりする。
さらにそれで分かったことが自分の仕事に応用できたりとかして。

特にうちの業界みたいな、がっつり実務というようなところでは
最適な手順というのは業務ごと段階ごとに違ってて
実際に手を動かしてみると分かることっていうのは多いなとしみじみする。

勢力分布

2014-12-01 22:33:36 | QGIS_その他
今の部署でQGISをまともに使えるのは、私と私が教えたもう一人だけ。
ArcGISとSISのライセンスが余るくらいあるので、単純なデータ入力の人達も基本的にArcGISを使っている。
で、なぜ私が教えた人がQGISを使えるかというと、彼女はもともとデータベース屋さんだったから
これまで普通に使ってきたSQLを使えた方が取っ付きやすかろうと考えて、そっちを先に教えてみた。
で、GISというものが大雑把に把握できたので、あとはArcを使っている。
私一人でひたすらQGISを使い続けていて、周りからはちょっと奇妙に思われている。

でもArcGISを使うにしてもどうせshapeファイルにしてるから別にQGISで問題ないし、
それにQGISを使うといろいろと楽ができる。
2.4以降ならArcに比べて表示が圧倒的に早いし、プラグインもいろいろ使えるし
ネットワークが不調になってもライセンスサーバに繋がらなくて作業ができないということもなく
レイアウトごとにファイルを増やしてえらい目に合うということもない。
表示に乗算とかが使えるから、DMから作ったベース図の上に載せたポリゴンの色分けもくっきりはっきり。

何より表示にSQLを使えるので、複数のカラムで条件分岐させた属性の内容が妥当じゃないとか、そういうときに
case文でリアルタイムにエラーの量と修正の進捗具合を図示できる。まあ便利。
これを使って修正用のマッププロジェクトを作ったら、作業した人から「ステキシステム」と言われたり。

ArcGISを使うのは自分以外に見せるときぐらい。紙にするならもちろんQGISのまま。
いくら最初に触ったのがArcGISだからって、今さら戻ろうとは思わないわけですよ。
特に力仕事では、似たような作業をやってても私の方が圧倒的に早かったりするわけで。

そんなこんなでちょっとずつQGISに興味を持つ人が出始めてる←いまここ

今年も行きます

2013-10-25 21:06:01 | QGIS_その他
どこに行くかってーと「FOSS4G 2013 Tokyo」でございます。
10/31に東大柏キャンパスでハンズオンセミナー、11/1~2に東大駒場でシンポジウム的なイベントがどっさり。

去年はGRASSとRのハンズオンに出たんだよね。シンポジウムは日程的に合わなくて出なかったんだけど。

今年はシンポジウムも懇親会も出ます。そりゃもうがっつりと。
QGISプログラミング入門を取ろうかと考えてたら早々に定員が埋まった。
たらたら悩んでるんじゃなかったわ。ちっ。

詳細は上のリンクからどうぞ。
いろいろ楽しげなものがあるので、気が向いたら参加してみてください。
ハンズオンと懇親会以外は無料です。

大阪でもあります。大阪は事前販売でTシャツとか売るらしいよ!

QGIS2.0.1

2013-09-21 09:37:39 | QGIS_その他
QGIS2.0.1がリリースされました。
qgis.orgのトップページがそれ一色になっててびびった。

起動した後のボタン類はデザインがごっそり変わっていて、最初はびっくりするかもしれません。
あと、日本語(特にshift-jis)の扱いがかなり改善されてます。shapeファイルには文字コード指定用のファイルが一つ増えました。

サイトを2.0.1用に作り直すか、あるいはまず解析を1.7.3で書くか悩み中。

断面

2013-07-06 21:26:11 | QGIS_その他
次の行先は決まったんですが、まだ退職前です。

で、今のところで騒音をやってるおじいちゃん(他社を定年退職ずみ)に
「断面コンターを引くにはどうしたらいいか」と訊かれ、
「断面で位置座標を取ればいいのでは」と思ってやってみた。

grassで座標系を定義しないでロケーションを作って、地点ごとの距離と高さと数値を入れて
v.surf.rstを使ってデータ補間してr.contourでコンターを引いた。
まあ一般的なGISの使い方とは違うけど、断面でもある意味位置情報だしね。
grassのロケーションとかマップセットとかは、いくらQGISのプラグインとして使うにしても
経験者じゃないと分からないと思って先に作って、手順をマニュアルにしてみた。

テンションは、私だと騒音の妥当な数字が分からないから
おじいちゃんに「こういう意味のパラメータだから適当そうなとこ探してください」と言って丸投げ。
この道一筋40年(ぐらい)のおじいちゃんの経験に基づいた勘でよろしく、と。
おじいちゃんはノリノリで何十種類もコンターを引いてました。

断面はCRSとか絡んでこないから、面倒がなくていいですね。
もう一方が測地系とかで死にそうな目にあっているのでなおさらほのぼの。
測地系・座標系は「混ぜるな危険」だ。

国土地理院様ありがとうございます

2012-10-01 00:34:43 | QGIS_その他
ラスタデータの解析について、標高に関係するところを一通り書き終わった。
いやー、なんかすごい達成感というか解放感というか。
需要は多くないかもしれないけど書きたかったことなので、
なんか晴れ晴れとした気分。
使用許可をくれた国土地理院様ありがとうございます。

まだ琵琶湖の水質コンターとかは書いてないんだけど、
とりあえず成果品として連絡する必要のあるものは書いた。メールも送った。


あとは電話帳データを使ってるとこだよねー。
他のは少しずつ国土数値情報の公共施設のデータに差し替えてるんだけど
アドレスマッチングだけはなー。どうしたものか。
著作権のからまない適当な住所データとかないもんかね。

申請してみた

2012-09-21 23:28:27 | QGIS_その他
国土地理院に、標高DEMデータを使った画像をWEBで公開する許可申請をした。
QGISでreclassify(再分類)をする力技を、これで披露できるんじゃないかと。

電話帳データの代わりになるサイトのデータは、お伺いを立てたサイトさんから返事がないので、勝手に使うわけにもいかず保留。
だから電話帳データを使ったジオコーディングとQGISへの読み込みは、登録者のみのままになってます。

georeferenceの記事を書き終わったらちょっと気が楽になって、いろいろと書き始めてます。
急には記事は増えないけどね。

逃げまくり

2012-09-19 22:46:32 | QGIS_その他
何から逃げたかというとラスタの読み込みの記事から。
ちょっと説明して、真面目に説明してるサイトさんにリンク貼って、それで終わらせてしまった
QGISをがっつり使うようになったのは交通系のところにいた時だから、正直ラスタデータってあんまり使わなかったんだよなー。
せいぜい見た目重視のマップを作るときにベース図を合わせるくらいしかやってない。

専門にGISを勉強しているわけではないので知ってることしか書けないぞ、と開き直ってみた。

さーて、やっと次に行ける。
次どうしよう。面積按分とか?っと、その前にバッファとかの説明を書かないと。
データの表示についても途中だし。
ArcGISとのデータのやり取りとかもきっと需要は多いだろう。

どっから手を付けていいやら。まあぼちぼち行きますけど。

難しいです

2012-08-25 22:45:27 | QGIS_その他
いまgeoreferenceの使い方を書いてる途中なんですが、
なんとなく勘でやってしまっているところを人にわかるように説明するのが非常に難しい…。

georecerenceというのは、位置情報の付いてない画像データに位置情報を付けるためのプラグイン。

画像の方の形がちゃんと合っているとは限らないので、その場合の対処方法とか、
変換タイプとか再サンプリング手法とか、ちゃんとは解ってないからなー。
らすたムズカシイデス…。
でもこれ、説明が欲しい人っていると思うんだよね。
がんばる。うん。

ブログだとやりにくいので…

2012-08-01 23:53:49 | QGIS_その他
ブログでマニュアルを書こうとしたんですが、いかんせん面倒なのと
一覧性とかがよろしくなくて分かりにくいので、GoogleのサイトにQGISマニュアルは移動しました。
https://sites.google.com/site/qgisnoiriguchi/
です。

こっちだと画像がhtmlタグにしか見えてないので説明がしづらくてアレだったんですが
むこうは楽ですね。画像を見ながら文章が書けます。

やりたいことを探すのにも、サイトの形式の方が楽だろうと思います。
ということで、マニュアル的なものは向こうで更新するとして、こっちはもっと雑談めいたものにしようかと。

ころころ変えてすみません…。

人口メッシュと駅のデータから、駅から2km圏内の人口を出してみる~その1 データの用意(2)~

2012-07-14 17:45:55 | QGIS_その他
前回の続き。

駅のデータのダウンロード

次は駅です。
「駅から2km」と言っても、駅の外周から2kmなのか、駅の中心から2kmなのか
あるいは駅の出入り口から2kmなのか、等によって話が変わってくるのですが
しょせんは500mメッシュの人口データから概算の人口を出すだけなので
分かりやすい重心でいこうと思います。

駅のデータには、いくつかの選択肢があります。

国土数値情報の鉄道のデータに入っている駅のデータを使う(ラインデータ)
基盤地図情報の「建築物の外周線」をshapeファイルに変換して駅のデータをピックアップする(ポリゴンデータ)
GoogleMapで駅の真ん中あたりを右クリックし、「この場所について」を選択して、検索窓に出てくる座標値からshapeファイルを作る(ポイントデータ)

ぱっと思いつくのはこれくらいでしょうか。
基盤地図情報の「建物の外周線」データは、ランドマークになるような建物は名称等をデータとして持たせていますが
「ホントに全部の駅に名称が入っているのか?入ってなかったらその駅が落ちるぞ?」とつい思ってしまったりしますし、
GoogleMapは、shapeファイルを作るのが、測地系だのなんだのと慣れるまで面倒だし、数が多いと大変なので
ここでは駅は網羅しているはずの国土数値情報を使います。(説明もしやすいので…)
国土数値情報もshapeファイル形式でデータを提供してくれるようになり、手間が省けてうれしい限り


国土数値情報のサイトに行って、
「JPGIS2.1(GML)準拠及びSHAPE形式データのダウンロードサービスへ」をクリックします。



そうすると、ダウンロード可能なデータの一覧が出ます。



ちょっと下の方にスクロールすると、「国土骨格」のところに「鉄道(線)」というのがあります。これをクリック。



そうするとこんな画面になります。



ずずいと下の方にスクロールしていくと、「ダウンロードするデータの選択」というのがあります。



ダウンロードしたいデータにチェックをいれて、「選択」を押します。この場合は選択の余地がありませんが。

そうすると、こんな画面になります。数年分のデータが表示されます。欲しいものにチェックを入れて「選択」をクリック。



アンケートがあります。用途等の質問があるので答えてください。



一番下の「回答する」ボタンを押すと、約款が表示されます。



読んでから、一番下の「同意する」をクリック。
やっとダウンロードページになるので、データの名前の右側にある「ダウンロード」をクリック。



これでデータがダウンロードできました。
さらに加工していきます。