
3/21〜23静岡旅行二日目(3/22)の覚書。ですが、今回は静岡県立美術館へ行って若冲やロダンを見た話に特化して記します。
と言うのも、この22日は県立美術館だけでなく、静岡駅前の市美術館もハシゴして、更にその合間に食べ歩きもして──充実はしていましたが、写真の数も膨大で、全部を書き記そうとしたら、とんでもない長さになってしまいます。書くにも8時間くらいかかるかも……
というわけで、当日は息子のクルマで目的地へ向かいました。ホテルを出るのが少し遅くなったので、途中で先にお昼を食べてから行きましたが、その話はまた改めて。
トップ画像は美術館庭園前のオブジェ。一番遠い駐車場しか空いていなかったため、そこからけっこうな距離を歩き、更に入り口前の階段も登らされて、いつもながらそれだけで疲れます。
そもそもなぜこの時期に県立美術館へ行こうと思ったかと言うと、早い話が伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」目当てです。
まず1/25〜3/23という日程で、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・石崎光瑤の企画展が開催され、それと関連して、収蔵品中心に「絢爛たる花鳥画」展も行われています。その展示物の一つが、若冲の樹花鳥獣図屏風というわけです。
このたび時間に限りがあるため、企画展はパスしました。そちらの会期は23日まで。ポスターやサイトなど見ると美しい絵が多くて、気になってはいたのですが……
終了した展示ですが、石崎光瑤展のページも貼っておきます。
生誕140年記念 石崎光瑤|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
「絢爛たる花鳥画」展は2/18から4/6まで開催中ですが、樹花鳥獣図屏風の展示期間は石崎光瑤展に合わせて23日まで。この機会を逃したら、次はいつ見られるか……というわけで、日程を組んだ次第です。
第2部 絢爛たる花鳥画|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
というわけで──

こちらが左隻。

こちらが右隻。
以前見た同じ六曲一双の「象と鯨」屏風はかなり巨大でしたが、樹花鳥獣図は思ったより小さかったです。でも、さまざまな動物たちや花々の姿が隅々まで描かれて見飽きません。

白象が有名ですが、この鳳凰の尾羽も見事ですね。鴛鴦たち(?)の目も可愛いです。

上記の解説にもあるように、この樹花鳥獣図は「枡目描き」の技法が有名ですが、同じ技法、似たような構図と題材で描かれているのが、東京日比谷の出光美術館所蔵「鳥獣花木図屏風」です。同じ若冲作とされ、米国の有名コレクターであるジョー・プライスが収集した、いわゆる「プライス・コレクション」の一つとして知られています。
が、或る美術評論家(若冲の研究書なども出している人)は出光所蔵品を後世の贋作と断じています。対する静岡県立美術館所蔵品は、弟子たちの手を借りたにせよ、少なくとも下絵と指導は若冲自身が行なったであろう、と──
プライス氏の威光もあり議論の的となっていますが、ド素人の自分としてはその説に賛同したい気持ちです。樹花鳥獣図が東京以外の美術館所蔵で、滅多に人前に出ることがないのがいけないのかもしれません。
樹花鳥獣図については、県立美術館のデジタルアーカイブにも情報や解説が記載されています。→こちら
どんな動物が描かれているかなどの詳細な解説は『サライ』に記事がありました。
この収蔵品展では若冲以外にも美しい花鳥画がいろいろ展示され、一部(個人蔵や他からの借り出し品)を除いて撮影可でした。
展示室前では樹花鳥獣図モチーフのAR撮影コーナーなどもあり、楽しかったです。収蔵品展だけなら観覧料はなんと300円!そのチケットで《ロダン館》の観覧もできます。
ロダン館|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館

ご存じ「地獄の門」。

こちらもご存じ「考える人」。

あまり撮ったことがない「バスティアン=ルパージュ」像。
自分たちが行った日にはワークショップとしてデッサン会が行われ、絵を描いている人たちの邪魔にならないように撮影するのは難しかったです。

でも「カレーの市民」は5人全部収めることができました。こちらでもデッサンしている人がいらっしゃいますね。
館内はどこからどう見るのも上り下りも自由で、あの空間そのものが楽しく、一日中いられる気もします。
館内の作品紹介はこちら。
ロダン館作品紹介|ロダン館|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
ロダン館から収蔵品の展示室に戻り、外に出てミュージアムショップも覗きました。このところいろいろな美術館で書い集めているマグネットを、ここでも書いました。他にも気になる楽しいグッズがいっぱいです。
しかし、その日は先を急ぐため、名残惜しいけれどまたクルマに戻りました。館内あちこちも庭園も、一日かけて探索、散策できそうな場所ではあります。
と言うのも、この22日は県立美術館だけでなく、静岡駅前の市美術館もハシゴして、更にその合間に食べ歩きもして──充実はしていましたが、写真の数も膨大で、全部を書き記そうとしたら、とんでもない長さになってしまいます。書くにも8時間くらいかかるかも……
というわけで、当日は息子のクルマで目的地へ向かいました。ホテルを出るのが少し遅くなったので、途中で先にお昼を食べてから行きましたが、その話はまた改めて。
トップ画像は美術館庭園前のオブジェ。一番遠い駐車場しか空いていなかったため、そこからけっこうな距離を歩き、更に入り口前の階段も登らされて、いつもながらそれだけで疲れます。
そもそもなぜこの時期に県立美術館へ行こうと思ったかと言うと、早い話が伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」目当てです。
まず1/25〜3/23という日程で、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・石崎光瑤の企画展が開催され、それと関連して、収蔵品中心に「絢爛たる花鳥画」展も行われています。その展示物の一つが、若冲の樹花鳥獣図屏風というわけです。
このたび時間に限りがあるため、企画展はパスしました。そちらの会期は23日まで。ポスターやサイトなど見ると美しい絵が多くて、気になってはいたのですが……
終了した展示ですが、石崎光瑤展のページも貼っておきます。
生誕140年記念 石崎光瑤|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
「絢爛たる花鳥画」展は2/18から4/6まで開催中ですが、樹花鳥獣図屏風の展示期間は石崎光瑤展に合わせて23日まで。この機会を逃したら、次はいつ見られるか……というわけで、日程を組んだ次第です。
第2部 絢爛たる花鳥画|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
というわけで──

こちらが左隻。

こちらが右隻。
以前見た同じ六曲一双の「象と鯨」屏風はかなり巨大でしたが、樹花鳥獣図は思ったより小さかったです。でも、さまざまな動物たちや花々の姿が隅々まで描かれて見飽きません。

白象が有名ですが、この鳳凰の尾羽も見事ですね。鴛鴦たち(?)の目も可愛いです。

上記の解説にもあるように、この樹花鳥獣図は「枡目描き」の技法が有名ですが、同じ技法、似たような構図と題材で描かれているのが、東京日比谷の出光美術館所蔵「鳥獣花木図屏風」です。同じ若冲作とされ、米国の有名コレクターであるジョー・プライスが収集した、いわゆる「プライス・コレクション」の一つとして知られています。
が、或る美術評論家(若冲の研究書なども出している人)は出光所蔵品を後世の贋作と断じています。対する静岡県立美術館所蔵品は、弟子たちの手を借りたにせよ、少なくとも下絵と指導は若冲自身が行なったであろう、と──
プライス氏の威光もあり議論の的となっていますが、ド素人の自分としてはその説に賛同したい気持ちです。樹花鳥獣図が東京以外の美術館所蔵で、滅多に人前に出ることがないのがいけないのかもしれません。
樹花鳥獣図については、県立美術館のデジタルアーカイブにも情報や解説が記載されています。→こちら
どんな動物が描かれているかなどの詳細な解説は『サライ』に記事がありました。
この収蔵品展では若冲以外にも美しい花鳥画がいろいろ展示され、一部(個人蔵や他からの借り出し品)を除いて撮影可でした。
展示室前では樹花鳥獣図モチーフのAR撮影コーナーなどもあり、楽しかったです。収蔵品展だけなら観覧料はなんと300円!そのチケットで《ロダン館》の観覧もできます。
ロダン館|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館

ご存じ「地獄の門」。

こちらもご存じ「考える人」。

あまり撮ったことがない「バスティアン=ルパージュ」像。
自分たちが行った日にはワークショップとしてデッサン会が行われ、絵を描いている人たちの邪魔にならないように撮影するのは難しかったです。

でも「カレーの市民」は5人全部収めることができました。こちらでもデッサンしている人がいらっしゃいますね。
館内はどこからどう見るのも上り下りも自由で、あの空間そのものが楽しく、一日中いられる気もします。
館内の作品紹介はこちら。
ロダン館作品紹介|ロダン館|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
ロダン館から収蔵品の展示室に戻り、外に出てミュージアムショップも覗きました。このところいろいろな美術館で書い集めているマグネットを、ここでも書いました。他にも気になる楽しいグッズがいっぱいです。
しかし、その日は先を急ぐため、名残惜しいけれどまたクルマに戻りました。館内あちこちも庭園も、一日かけて探索、散策できそうな場所ではあります。