一時
今日は朝から雲が多く、午前中ちょっと雨も降り、それがやんでも一日中曇り空でした。しかしそれでぐんと涼しくなったというわけでもなく、ずっと蒸し蒸ししていたから、やはりエアコンはつけっぱなしでした。炎天下ではないし、少しは外出も……と思ったものの、湿度に負けて、今日も結局巣ごもりです。
大河ドラマも休止で、他に観たい番組も特になかったため、以前買ってずっとそのままにしていたアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『Love Never Dies』メルボルン新演出版のBlu-rayディスクを観ました。ソフトのタイトルは『ラブ・ネヴァー・ダイズ』。日本公演タイトルは『ラブ・ネバー・ダイ』です。
アンドリュー・ロイド=ウェバー ラブ・ネヴァー・ダイズ
観た理由は、ファントム(またはミスターY、本名エリック)役ベン・ルイス氏が歌う「君の歌をもう一度」がどうしても聴きたくなったからでもあります。
開巻すぐ歌われるこの曲はとても美しく、ベンの歌声もドラマチックで素敵でした。が——話はやはりキモいです。エリックさんもキモいキモいキモ過ぎる!「君の歌をもう一度」はじめ数々の楽曲が美しく素晴らしいだけに、逆に堪え難いです。
そもそもこの作品、英国初演時には、主演に人気俳優ラミン・カリムルーを抜擢したにも関わらず大不評(当たり前)。メルボルン公演前に脚本を改訂し、演出も大幅に変更して、どうにか今の形に持って行ったというのが実情です。今日観たディスクに収録された新演出版は、舞台装置が本当に幻想的で絢爛豪華で、その動きだけでも目を奪われます。自分も日本公演を初めて観た時には息を呑み、見とれてしまいました。映像だとアップが多いせいか、あの複雑な盆回しの見事さがよく伝わらないのが残念なほどでした。
しかし——楽曲と舞台装置は素晴らしくても、やはり話がひどい。これを『オペラ座の怪人』の続編とは思いたくないです。メグも可哀想過ぎます。世の大方の評も「ALW自身による二次創作」に尽きるようです。ブロードウェイ公演が未だ実現していないことにも、それが表れているのではないでしょうか。
自分もこのたび観直して、数々の名曲は憶えているのにストーリーの細部は忘却の彼方だったことに気がつきました。二回拝見したはずの石丸幹二さんの演技さえも。思い出すことを脳が拒否しているのかもしれません。憶えているのはただ歌のみ。まさに「耳に残るは君の歌声」です。しかしこの作品の感想としては、むしろそれこそ「正しい」のではないかと思います。
そんなわけで(?)その後は厄落としに(??)映画『グレイテスト・ショーマン』のBlu-rayをざっと観ました。TGS自体LNDへのオマージュが感じられますが、そもそもLNDのファントムさんも、モチーフとしたのはP・T・バーナムその人ですよね。1幕ラストの水槽(?)など、まさにバーナム博物館です。
エリックさんも「気をつけろ、私が行く」THIS IS ME!と言えれば良かったのかもしれないなぁ——などど思いました。
『ラブ・ネバー・ダイ』日本公演の感想は当ブログのこことここにおいてあります。
今日は朝から雲が多く、午前中ちょっと雨も降り、それがやんでも一日中曇り空でした。しかしそれでぐんと涼しくなったというわけでもなく、ずっと蒸し蒸ししていたから、やはりエアコンはつけっぱなしでした。炎天下ではないし、少しは外出も……と思ったものの、湿度に負けて、今日も結局巣ごもりです。
大河ドラマも休止で、他に観たい番組も特になかったため、以前買ってずっとそのままにしていたアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『Love Never Dies』メルボルン新演出版のBlu-rayディスクを観ました。ソフトのタイトルは『ラブ・ネヴァー・ダイズ』。日本公演タイトルは『ラブ・ネバー・ダイ』です。
アンドリュー・ロイド=ウェバー ラブ・ネヴァー・ダイズ
観た理由は、ファントム(またはミスターY、本名エリック)役ベン・ルイス氏が歌う「君の歌をもう一度」がどうしても聴きたくなったからでもあります。
開巻すぐ歌われるこの曲はとても美しく、ベンの歌声もドラマチックで素敵でした。が——話はやはりキモいです。エリックさんもキモいキモいキモ過ぎる!「君の歌をもう一度」はじめ数々の楽曲が美しく素晴らしいだけに、逆に堪え難いです。
そもそもこの作品、英国初演時には、主演に人気俳優ラミン・カリムルーを抜擢したにも関わらず大不評(当たり前)。メルボルン公演前に脚本を改訂し、演出も大幅に変更して、どうにか今の形に持って行ったというのが実情です。今日観たディスクに収録された新演出版は、舞台装置が本当に幻想的で絢爛豪華で、その動きだけでも目を奪われます。自分も日本公演を初めて観た時には息を呑み、見とれてしまいました。映像だとアップが多いせいか、あの複雑な盆回しの見事さがよく伝わらないのが残念なほどでした。
しかし——楽曲と舞台装置は素晴らしくても、やはり話がひどい。これを『オペラ座の怪人』の続編とは思いたくないです。メグも可哀想過ぎます。世の大方の評も「ALW自身による二次創作」に尽きるようです。ブロードウェイ公演が未だ実現していないことにも、それが表れているのではないでしょうか。
自分もこのたび観直して、数々の名曲は憶えているのにストーリーの細部は忘却の彼方だったことに気がつきました。二回拝見したはずの石丸幹二さんの演技さえも。思い出すことを脳が拒否しているのかもしれません。憶えているのはただ歌のみ。まさに「耳に残るは君の歌声」です。しかしこの作品の感想としては、むしろそれこそ「正しい」のではないかと思います。
そんなわけで(?)その後は厄落としに(??)映画『グレイテスト・ショーマン』のBlu-rayをざっと観ました。TGS自体LNDへのオマージュが感じられますが、そもそもLNDのファントムさんも、モチーフとしたのはP・T・バーナムその人ですよね。1幕ラストの水槽(?)など、まさにバーナム博物館です。
エリックさんも「気をつけろ、私が行く」THIS IS ME!と言えれば良かったのかもしれないなぁ——などど思いました。
『ラブ・ネバー・ダイ』日本公演の感想は当ブログのこことここにおいてあります。