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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

上野プチ旅行記・その2

2023-11-20 15:21:13 | 雑記
遅くなりましたが、先週の日曜日(11/12)に娘と共に上野の東京国立博物館へ特別展『やまと絵』展を見に行った時の記録を残しておきます。トップ画像は当日メモ的に書いた記事でも使ったのと同じものです。
旅行記その1はこちら

11/12当日は、9:30〜11:00の間に入館する日時指定チケットを前もって購入していたため、それに間に合うようホテルのレストランには6時台に入って早めの朝食をいただきました。その辺の話はちょっとだけこちらで記しました。

部屋に戻ってTVを観るくらいの時間はあったため、石丸幹二さんMCの【ゲンキの時間】を視聴。いつもの日曜日はなかなか起きられなくて、殆ど見逃している番組ですが、その日は石丸さんご自身がちょっと歌ってくれたりもするレア回でした。その後、前の日に地上波で観られなかった【題名のない音楽会】もBSで観ることができて、思いがけず石丸さんをいっぱい観られた日曜日の朝でした。一方、いつも日曜朝に観ている番組は時間の関係で観られなかったけれど仕方ありません。Eテレの【日曜美術館】はまさにその日行く『やまと絵』展の特集だったのですが……

ホテルを出る頃には予報通り小雨が降り始めていましたが、念のため持っていた折りたたみ傘を広げて神田駅まで歩き、山手線に乗っていざ上野へGO!
雨は上野駅に着いた時も降り続いていました。そんな空模様ですが、駅前の西洋美術館の『キュビズム展』には開館前から早くも列ができていました。そして博物館・美術館群の中で一番奥にある東京国立博物館、通称「東博(トーハク)」へ、傘を差して向かう人たちも多かったです。

博物館全体の開館時間も9時半ということで、入場門の前にはやはり列ができていました。特別展には行かず本館や東洋館など「総合文化展」を観覧する人は、まずチケット売り場に並びます。
門が開いたら、自分たちのように特別展チケットを持っている者は入り口でそれを提示し、広い敷地内の更に奥にある「平成館」へ向かいます。



平成館全体像。撮ったのは観覧後でした。全ては収まりきらないくらい横長の建物です。

特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」

特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」

2023年10月11日(水)~12月3日(日)/東京国立博物館 平成館(上野公園)

特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」

 


展示はまず「やまと絵」というものが成立した平安時代に始まり、鎌倉時代、南北朝・室町時代と辿り、宮廷絵所(えどころ)で活躍した絵師たちの系譜、そして屏風絵中心に「四季絵」の展示と、5章に分けて進みます。章構成は上記公式サイトに、その内容ともに解説があります。
とにかく質量ともに圧倒的で、何がどうと言えないくらいの大展覧会でした。
残念だったのは、中世のみならず日本の肖像画史上最高傑作と言われる伝源頼朝像をはじめとする「神護寺三像」(あと二つは伝平重盛像、伝藤原光能像)の公開が終了してしまっていたことです。このたび目にすることのできた人のレポやツイートなど見ると、想像以上に巨大な絵だったそうですが、自分の年齢を考えると、この先見る機会があるのでしょうか……
また「四大絵巻」コーナーでも伴大納言絵巻が公開終了し、鳥獣戯画も一部のみで、大好きな信貴山縁起絵巻の「飛倉」の巻も公開期間を逃してしまったことが無念です。とは言え、これまで様々な美術書や画集、また大学の講義などで目にしてきた「剣の護法」の実物を目の当たりにできたのは感激です。
絵巻物関係だと、地獄草紙や百鬼夜行絵巻、また土蜘蛛草紙などが人気のようで、土蜘蛛さんなどはそれをモチーフにしたグッズもミュージアムショップで売られていました。ただ、病草紙で様々な病気や障害に苦しむ人を、周囲の人間や通行人が指差して嘲笑するような描写は、現代の目で見るとやはり嫌な感じで、これに関しては現代人で良かった……と思ってしまいます。
個人的には佐竹本三十六歌仙絵巻を一部なりと見られたこと、ややマニアックながら九条兼実の『玉葉』が展示されていたことにも感激しました。日記では藤原道長の『御堂関白記』、藤原行成の『権記』、藤原実資の『小右記』なども展示され、その日の日付や天気、出来事の事こまかな記録を見て、この人たちが確かに生きてこの世界にいたことが実感できました。「書」では古今和歌集や和漢朗詠集などのいわゆる「〜切(ぎれ)」も数多く展示されています。
各作品解説には英訳タイトルも併記されていましたが、平家納経だったかで平家が「clan」、天狗草紙で天狗が「goblin」だったことに、娘が大ウケしていました。clanはともかく、天狗は「ゴブリン」じゃないだろう、と。

とにかく後は何に言及すればいいのかわからないくらいあれもこれも語りたくなる、充実し過ぎるほど充実した展示内容でした。じっくり見て回って1時間くらいかな、と思っていたら、ゆうに2時間経過していました!見ている間は疲れを感じなかったのが、この特別展のスゴさの証明と言えるかもしれません。

さて展示室を出てミュージアムショップへ。昂揚した気分のまま、いろいろ買ってしまいました。と言っても、特別パッケージのお菓子やチケットホルダー、クリアファイルなど、あまりかさばらない物を選ぶくらいの理性は残っていました。土蜘蛛グッズもクリアファイルとメモ帳を購入。百鬼夜行ソックスを買って来年のハロウィンに備えようか、などと一瞬思ってしまいました。買わなかったけれど「絵巻物抱き枕」なる物も有り。抱き枕兼ごろ寝ふとんみたいな感じで、面白いけれど1万円以上するし持ち帰るのが大変そうです。
大変と言えば特別展の公式図録!A4変形、480ページという大きさ分厚さ重さに恐れをなし(一部で「鈍器本」と呼ばれています)、その場では購入しませんでした。娘は買っていましたが——

図録はオンライン販売もしていますが、美術展ナビでは既に売り切れ。自分はYahoo!ショッピング経由で銀座蔦屋書店から後日購入しました。Yahoo!を使うと、オンラインクーポンプレゼントという形で送料無料になりますが、いま見たらそちらも売り切れていました。しかし、このページ数と内容、図版ページはオールカラーということを思えば、税込3300円はむしろ安いと思いますし、重さに耐えられる人は現地で買う価値大有りです。

満ち足りた気分で平成館を出た頃には、雨はやんで晴れ間も見えて来ました。本館前を通り過ぎ、お昼を食べるため《ホテルオークラレストラン ゆりの木》へ。番号札を発行して暫く待ちましたが、夏に寄った時ほどには待たされませんでした。



このたび注文したのは細切りチャーシューとねぎラーメン。サイドメニューの春巻もいただきました。



本館前に立つ「ユリノキ」。レストランの名前はこの木に由来すると初めて知りました。



本館全景。左に見える大木がユリノキです。



レストラン前のベンチから撮った本館の一部。こうして見るとお城みたいですね。

食後、裏の日本庭園へも足を伸ばしてみました。お茶室が5棟あるそうですが、その中の「応挙館」をちょっと覗いてみたかったのです。





似たような写真になってしまいましたが、小さい川があり、池に注ぎ込んでいました。



こちらの池もハスがいっぱい。



水面が見える所にはカモが。この辺りは本館の裏(北側)になります。



こちらが応挙館。お客様がいるのが外からチラチラ見えて、和風カフェにでもなっているのかと思いましたが、一般の人は入れない様子。もしかして茶道の方のお茶席が設けられていたのかもしれません。
庭園内には海外からのお客様やそのグループも見受けられました。そう言えば『やまと絵』展には、海外から来た人は殆どいなかったような……本館展示室にあるような浮世絵や刀剣甲冑など、見てわかりやすく「日本」を象徴するような展示物ではないので、日本の歴史や文化に或る程度の知識がないと興味を惹かれないかもしれないです。

池の前から階段を上ると、再び平成館の脇に出ました。
その後、国際子ども図書館の『おいしい児童書』展へも行ってみたかったのですが、行き方がよくわからず……その場で地図を見ても、東博の敷地を離れても、どうやって行けばいいのか見当がつきませんでした。家に帰ってからよく地図を見直したら、東博前の通りを門を出て右側に少し進むルートを取れば良かったようです。



立ち寄らなかったけれど、表慶館では横尾忠則さんの『寒山百得』展を開催中でした。

博物館前の道から少しそれて科学博物館の前にも行ってみましたが、自分が子供の頃どころか子供たちが小さかった頃を思い出しても、少し雰囲気が違う気がしました。



こちらが旧玄関でしょうか。科博で開催中の『和食』展にも、娘ともども惹かれるものがありましたが、さすがに疲れて来たので今日はパス。こちらは幸い来年2月まで開催されている模様です。

喉も渇いたし疲れたし、どこかで一休みしたいと駅前でカフェを探しましたが、どこも「食べる」方がメインで、しかもどこも混んでいました。駅ナカも食べ物屋さんはあっても、ゆっくりできそうなカフェは見当たらず。探し方が悪かっただけかもしれません。でも銀座木村屋の直営店を見かけて、けしあんぱんとチーズクリームぱんを買えたのはラッキーでした。

ヘトヘトになりながら電車に乗って神田駅に戻ったところ、駅前にエクセルシオールカフェを発見!どうにか席を見つけて、やっと座ることができました。



カフェラテとモンブラン。娘はアップルパイを頼みました。疲れたとき甘いものを食べるとホッとします。

一息ついてからホテルに戻り、まずはグッズ類の整理。少し休んでから晩ごはんを食べに行きました。しかし神田はオフィス街。街なかで日曜日に開いている飲食店は限られます。というわけで、少し歩いて《やよい軒》へ。家の近くでは全く見かけないので、一度は立ち寄ってみたかったのです。上記のごとくオフィス街だけあって、カウンター席だけのお店でした。



こちらすきやき膳。ご飯は雑穀入りを選びました。疲れた体に温かいく甘辛いメニューが沁みます。

ホテルに戻り少し休んで、お風呂はまた大浴場へ。大きい湯船にゆっくり浸かると、それだけで疲れが抜けていくようです。

部屋で観た夜のTVは、まず大河ドラマ『どうする家康』。関ヶ原の戦いの顛末を見届けようというくらいの気持ちでした。その後Eテレの【クラシック音楽館】は「セイジ・オザワ松本フェスティバル2023」。サイトウ・キネン・オーケストラによるジョン・ウィリアムズ特集!後半はジョン・ウィリアムズさん自身も指揮台に上り、お馴染みの映画音楽で盛り上がりました。

晩ごはんをけっこうがっつり食べたので、ホテルのサービスメニュー「夜鳴きそば」(ラーメン)は、二日目は食べに行きませんでした。

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