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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

『レ・ミゼラブル』観て来ました

2021-05-30 21:57:29 | レ・ミゼラブル
のち一時
今日は待望久しき『レ・ミゼラブル』帝国劇場公演へ行って来ました。
マチネ開演は13時。しかしその前にお昼を食べたり写真を撮ったりする時間も欲しい。というわけで、いつもより早起きして午前10時には家を出ました。



レミゼどころか帝劇に来るのも何年かぶり——もしかして一昨年の『ラ・マンチャの男』以来でしょうか。
入り口は12時には開いていましたが、一昨年とは打って変わり、入場の際は検温と手指の消毒が求められ、チケットも自ら半券を切って所定の箱(?)に入れる方式となっていました。売店もプログラムとペットボトルドリンクのみの販売。そのプログラム売り場もあちこち分散してしました。

これが本日の出演者一覧。少しボケてしまいましたね。



この香盤表も一ヶ所ではなく、2階合わせて各所に掲示されていました。これについては、いつもそうしてくれたらと思います。

客席はいわゆる千鳥(または市松)ではなく、観客をフルに収容した上、補助席も出ていた模様です。
自分の座席は2階中列センターブロックの端の方でしたが、傾斜がかなり急なため、舞台は見易かったです。しかし、脚(股関節)が最も利かなかった頃は、この急階段に難儀したものでした。後で聞いた話ですが、ソワレでは転落事故もあったとか……
そしてシートの横幅自体は相変わらず狭く(1階はもう少しマシだった気が…)大柄な男性などはご本人も隣席(わたくし)も窮屈です。
緊急事態宣言下に劇場を開ける上での特別措置として、客席内やロビーでの「会話禁止」という注意書きも掲示されていましたが、客席内で守られているとは言い難かったです。一方ロビーは、かつてなくシンとしていました。

肝心の舞台ですが、やはり冒頭の「ジャッジャーン!」を聴くと、「ああレミゼが始まる!」と胸が高鳴ります。
福井晶一さんのバルジャンは2013年以降何度も観ていますが、今回が一番良かったのではないでしょうか。いつも通りソツがないだけでなく、スケールの大きさも増して「これがバルジャンだ」と実感できる演技、歌になっていたと思います。
川口竜也さんのジャベールも何回観たかわかりませんが、年を追うたびにジャベールさんのメンタルがボロボロになって行くようです。元々「バルジャンに壊された」タイプのジャベール像ではありましたが。
しかし、お二人の声の相性の良さで、「対決」などは迫力満点でした。このたび思うところあって、バルジャベは福川一択!と決めていたのですが、安心して観られました。

同じくマリウスとコゼットも内藤大希さんと熊谷彩春さん一択でしたが、唯月ふうかさんのエポニーヌと合わせて三人の声の相性が良く、ストレスなく聴けたのが何よりでした。個人的に、内藤さんと熊谷さんは1月の『パレード』に於ける悲劇的カップル(未満)の印象を引きずることなく、むしろフランキーとメアリーが過去に転生して幸せになったようでホッとしました。何かと「バカップル」呼ばわりされるマリコゼですが、応援したくなる初々しい二人でした。
ふうかさんのエポニーヌもやさぐれ感はあまりなく、どこかでコゼットと運命が入れ替わってしまった「少女」の悲しさがあって良かったです。
このたび初めましてだったアンジョルラスの木内健人さん。カリスマリーダーと言うより、人望ある学級委員長的なイメージ(良い意味で)でした。マリウスに対しても保護者や指導者ではなく、あくまでも対等な友人。映画版アーロン・トヴェイトの演じ方に近く、更に厳格さを抜いた感じです。それもあって、ABCの仲間たち、更に上述コゼットやエポニーヌも含めての若者たちの若者らしさが、たとえばバルジャンやジャベールなどとの対比に於いて際立っていたと思います。その危うさや未熟さも内包しての、まだ何者でもない彼らの純粋さが——

バルジャンの死から「民衆の歌」リプライズで締めるエピローグ。何度観ても、わかっていても、やはり涙がこみ上げてきます。ラストシーンに登場する人々は、マリウスとコゼット以外、全員が既にこの世のものではない。これだけの人が亡くなっているのに、この大団円感、この満たされた気持ちは何なのだろうかと、いつも不思議に思うのです。

自分の今季『レ・ミゼラブル』観劇は、これが最初で最後になると思います。実は、今年は「避けたいキャスト」が複数名出てしまったのですが、例年に比して組み合わせが固定的なため、誰か一人だけ避けるということが困難なんですね。まあそんな個人的な事情はどうでも良いけれど、他に気になるキャストもいるので、少し残念ではあります。

ここからは余談。昨夜はフジテレビ【土曜プレミアム】で『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が地上波放送されましたが、今日は日比谷シャンテ前のゴジラさんにも久しぶりに会えました。



ランチはシャンテの《チャヤ》にて。マクロビオティックレストランの草分け的なお店です。自分は特に思想的にマクロビでもヴィーガンでもなく(一時マクロビ的な考えを学ぼうとしたこともありますが)、観劇前後などは必要な栄養が摂れてお腹にもたれないものを食べたいので、一人で日比谷に来ると、ほぼこのお店に寄ります。娘と一緒だと嫌がるので……



こちら「Veganブッダボウル」なるメニュー。野菜いっぱいで、タンパク質は肉を使わない唐揚げやテンペから摂れます。

チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル 日比谷シャンテ店

シャンテではHMV経営の《日比谷コテージ》で『レ・ミゼラブル』公式グッズも、そしてプログラムも販売しています。グッズは通販のみと聞いていましたが、お店にあって良かったです。帝劇へ向かう前にトートバッグとTシャツを買いました。

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