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凛花の足跡

流れ行く時の中で、ふと止まってもらえたら光栄です。

金木犀

2008-09-13 14:34:12 | ブログで奏でる詩
空を見上げていた
一緒に乗るはずの飛行機を
知らず知らず探していた
今はただ地上の人

目的もなく歩んでいて
ゆらめく風が運んできた
子供の頃大好きだった花の
豊かで優雅な香り


一つ一つは小さな花なのに
深いオレンジ色の絨毯を敷いて
いつまでも私を包んでくれる
穏やかな時に

貴方の静かな話し方
優しい眼差し
こんなにも懐かしく
想い出してしまうのはなぜ

ずっと見ていてくれたのに
やすらぎの場所だったのに
気付かないで見落として
すれ違ってしまった

小さな花を一つ
手のひらに
間に合わなくても
伝えたい

ごめんなさい

ありがとう

2008-08-26 12:04:09 | ブログで奏でる詩
樹々の陰から私を追い詰める声がする

ジリジリジリジリ…

『やめて』

弱々しくつぶやいても大合唱の相手には届くわけがない

残り僅かな夏を惜しみ
限られた短い時間の中で
恋する相手を求めて鳴く

ジリジリジリジリ…

うるさいうるさい

私はそんなに素直じゃないの

ジリジリジリジリ…

泣きたいのは私の方なのに

空の果て

2008-08-06 00:46:07 | ブログで奏でる詩
日常は絶え間なく流れ
雲のように形を変えてゆく
重い機体が浮かぶ飛行機のように
私も無理をして進んでいるよう
前へ前へと

気持ちが強ければ強いほど
力も必要なんだね
気を抜けば想い出している
今どうしているのだろう
貴方のことを

空の上にも空があって
雲の地平線が続く
地上では果てがあることも
隠れていてわからないから
気付かないから

永遠という言葉が怖くて
見えない終わりも不安で
それでもこの想いは止まらなくて
矛盾ばかりの毎日が紡いだ
ずっと好きでいられたら

この空の向こう側の
世界が信じられなくても
貴方がそこにいるのなら
ずっと傍にいたい
貴方が望むまで


天の川の二人のように

2008-07-08 01:20:25 | ブログで奏でる詩
あなたに会えない時間が
長く長く増えていって

初めて気付いたことも
初めて知ったことも
たくさんある

消えかけてしまったものも
見失いそうになるものも
たくさんある

眠れなくてため息ばかり
不安で寂しくて
時計の針の音より
胸の鼓動が響く
一人きりの夜更け

それでも私は
あなたが大切だと
失いたくないと
体中で感じるから

ほんのひととき逢える
その時のために
愛情を積み上げてゆくの
天の川の二人のように

ちっちさんとコラボ Vol.4

2008-06-09 16:50:24 | ブログで奏でる詩
そして、そして!
ちっちさんとのコラボ第4弾!!!

シャイなバラちゃんと、バラさんが大好きなドングリくんの絵です。
ドングリくんの手がバラちゃんに差し伸べられているのがとても感動的です。




『ちゃんと聞いてる?』


あのね。


私があなたを想うときにね
『すき』なら
たくさん言えるのに
『愛してる』って
なんだか言えない
愛してない訳じゃないんだよ
言葉にすることがただ怖いの



あのね。


いつも心の中ではね
一秒一秒あなたを重ねて
どこを切り取っても
“あなただらけ”なのに
愛してるって言葉が
愛してるって気持ちを
霞ませてしまいそうで
弱らせてしまいそうで


どれくらい『すき』を積み上げたら
『愛してる』って言えるんだろう



でもね。


本当にあなたのこと
誰よりも大切な人だと思ってるから
今精一杯の気持ちを贈るね


ちゃんと聞いてる?




『…大好き』

ちっちさんとコラボ Vol.3

2008-06-09 16:46:32 | ブログで奏でる詩
画家のちっちさんとのコラボ作品、第3弾!

希望に満ちた絵が優しさを与えてくれます



『三つ葉のシロツメクサ』

幸せを探すあなたの手が
私をとらえることはないけれど
今日も明日もこうしてここで
あなたを想い佇んでいます


集団の中で埋もれてしまう私
これと言って取り柄のない私
それでも心は清く真っ白に
蝶のように羽を広げ
いつかはこの想いあなたに届けと
やわらかい光が満ちる日に願うのです


でもどうしても叶わぬなら
せめて私を忘れないで
一瞬の残像だけでいい
どうか私を忘れないで

ちゃんと聞いてる?

2008-06-06 14:04:06 | ブログで奏でる詩
あのね。


私があなたを想うときにね
『すき』なら
たくさん言えるのに
『愛してる』って
なんだか言えない
愛してない訳じゃないんだよ
言葉にすることがただ怖いの



あのね。


いつも心の中ではね
一秒一秒あなたを重ねて
どこを切り取っても
“あなただらけ”なのに
愛してるって言葉が
愛してるって気持ちを
霞ませてしまいそうで
弱らせてしまいそうで


どれくらい『すき』を積み上げたら
『愛してる』って言えるんだろう



でもね。


本当にあなたのこと
誰よりも大切な人だと思ってるから
今精一杯の気持ちを贈るね


ちゃんと聞いてる?




『…大好き』

希望

2008-05-07 00:15:26 | ブログで奏でる詩
気持ちを色であらわすなら
今の私はブラックホールみたいだ
赤や青も白や緑も
みんな眩しくて
全部巻き込んでしまえと
ぐちゃぐちゃにかき混ぜる
黒く暗く

それでも混ざり切らなくて
なんとか残った色たちが
より鮮やかに胸を叩き
前に進めと後押しする

弱くても流されても
少しずつ大きく膨らませ
弾けたときに溢れでる色が
輝いていればいいのにな

弱気な恋

2007-11-01 22:01:58 | ブログで奏でる詩
気持ちばかり空回りして
あなたの目線を追いかけてる
苦しくて苦しくて泣きそうで
でも声にできない
弱気な恋

ため息増えて
はみ出そうな想い・・・
眩しくなる笑顔さえ
胸をふさぐ

今を重ね続けて
そして明日が来るのなら
抱えきれるだろうか

大切なもの
守ることができずに
心削ってゆくのなら
いっそ消えてほしい
この想いすべて

遠い月の調べ

2007-10-23 01:14:29 | ブログで奏でる詩
冷たい吐息 
胸元にブランケットを引き寄せ
ガラス越しに見る
高い高い月

Ummm…口ずさむ
ふと心に流れる歌
しんとした空気に響いて
揺れてどこまでも遠く

私よりも深くなんて
贅沢は言わないから
零れ落ちるひとかけらを
すくい取ってくれればいい

あなたの周りはこの街のように
目映い光で溢れていて
遠く光る月の調べに
気付かないかもしれないけれど

歌ってるいつまでも
迷子のように心細くても
今夜もまた高い月を見上げて