鞄の中でひっそり隠れている想い
通勤途中にある赤い箱に
ただ差し出せばあなたに届くはずなのに
立ち止まる思いだけでとどまってしまう
卒業して3度目の夏
オフィス街にあるオープンカフェで
難しい顔をしてPDAに向かう姿を
偶然運転席から見つけたとき
後ろからクラクションを鳴らされるまで
車も気持ちも発進させることができないでいた
一年に一度だけ交わされる新春の往信
毎年同じ走り書き
元気か、こっちは相変わらずだよ・・・
それだけで満足していたはずなのに
真夏の太陽の矢は
無防備だった私の心に
一瞬であなたを熱く突き刺す
終わった恋を蒸し返しても仕方ないと
そうわかっていても
焼けた素肌がヒリヒリ痛む
いつか後悔しないための最後の送信
メールじゃなく電話じゃなく
なかなか投函できないこの思いも
全部全部届くように・・・
今の自分が置かれている状況の中で
昔のように私個人という存在がなかなか見出せず
自分でも気付かないうちにもがいていた。
ブログを始めたのも、
寝る間を削ってある事にはまっていたのも、
自分を追い詰めることで、
極限の中で私を探していたのだと
ようやくわかった。
焦る必要はないと頭ではわかっていたのに。
心がついていってなかった・・・。
気付かせてくれた友達に感謝、心から。
今夜は久しぶりにゆっくり寝れる気がする。
人との出会いは偶然だろうか
それとも必然・・・?
私がこの世界に生まれていなければ
母と父が出会わなければ
祖母と祖父が・・・
考えてゆくとキリがない
今まで知り合った人たちの中で
私との出会いに必然性を感じた人はいるだろうか
私にはいる
あの時、彼と、彼女と、会うべくして会ったのだと
そう思える人たちが
もし彼らも私と同じように思ってくれていたら
それだけで私は幸せだ
そして
明日もしかしたら
これからの人生にかけがえのない存在になる人と
ふと廻り逢えるかもしれない
その期待が
ただ繰りかえされる“今日”という日の積み重ねに
意味を見出せる気がする
掴みきれない自己の存在が
少し見える気がする
絶対に好きになることはないと
心は余裕に満ちていたはずなのに
駄目です、白旗です
淋しげな目が私を捕らえてしまいました
せめてあなたには気付かれないよう
想いはそっと胸に秘めて…
紫色に白い朝顔の浴衣と淡いグレーの帯
背中には赤蜻蛉の団扇
浅黄色の鼻緒の下駄
人待ち顔で口元に笑み
たくさんの浴衣の川に流されないよう
二つの手をしっかりつないで
つないでいない方は綿飴持って
輝く顔の頬が染まる
蜻蛉の団扇で風を送り
途切れがちな会話の間に恋の調べを送り
節目がちな瞳で切ない想いを送り
これから夜空に咲く花を二人待っている
その空の下、幾つもの恋も咲くのだろうか
花が打ち上がってゆく音よりも
私の鼓動の方が大きく響いています
たとえ散ってゆく運命だとしても
あなたの前で見事に咲き誇らせましょう
そう思っていたのに…
空になった心が
置き去りにした気持ちを探して
毎日毎日漂っています
忘れようとするほど
私は自分を見失いそうになります
扉を開けると目の前に道があった
どこまでも続きそうな一本の太く長い道だった
何にも疑わず歩いた
笑いながら、時には涙しつつも
ある日
道の先には大きな岩があり
まっすぐ行くことは不可能だった
ただただ呆然と立ちすくみ
その場から動くことができなかった私
ふと後ろから声がしたような気がして
振り返ってみて初めて知った
今まで一本だと思っていた道は
本当は幾末にも分かれていて
本当は曲がり角もたくさんあって
でも、それをまっすぐになるように
温かく導いてくれていた人たちがいたこと
今度は思い切って自分で曲がろう
その先が細く寂しい道だったら
少し休んでまた曲がろう
道は一つだけではないのだから
それでももし
苦しくて手を差し伸べたら
握り返してくれますか
おめでとう
もうすぐ結婚するんだね
卒業してからはお互いに違う道に進んで
会うこともままならない状態だった
あんなに毎日顔を合わせて
ふざけて笑って、喧嘩しては泣いていたのにね
覚えていますか
入学式の日、隣同士の席で初めて交わしたぎこちない挨拶を
忘れていませんか
卒業の日、もう着る事のない制服で最後に撮ったスナップを
あなたはタフな振りして本当は繊細で
誰かに傷つけられるたび
一枚ずつ心にベールを覆っていったね
それが大人になることなんだと思いつつ
瞳は寂しげに見えました
無理しなくていいんだよと
声をかけたいけれど
頑張っているあなたを
今はだた応援したい
枝分かれした道を歩んでいる私たち
でも道は必ずどこかで繋がっているもの
必要なときは心が傍に飛んでゆけます
せめてそれだけでも伝えたくて
あなたとあなたの愛しい人に
永遠の祝福を
変わらぬ友情と共に・・・