たった一つの真実

感情が介在する世界

自分に向けられた眼差しを頼り、奥に潜むものを探るのは、雨夜に月明かりを求めるのと似ている

上辺だけを飾った言葉の隅に、触れ合っても繋がらない絆の断片が見えてしまう

知りたいことはわからず
知らずにいたいことに気付き
ありのままを受け入れる勇気もないが
混在する世の中で、自分もまた、濃度の変わる灰色であるしかない

曖昧な自分、曖昧な他人、曖昧な規則、曖昧な関係、曖昧な正義

そこに感情が介在して、光と闇が同時に訪れる
解けぬ謎、測れぬ距離

なのに無理矢理に結論を出そうとして、傷つき涙し争いを繰り返す

それでも止まらぬ命の砂
両手を閉じても洩れて行く絶え間なく正確に
この世で唯一の現実

想いの昇華

想い　一方通行だと切ない

想い　重すぎると負担になる

想い　秘めれば秘めるほど燃え上がり

想い　一度口にすれば止められなくなる


自分の想い　相手の想い

重なり合えば　夢見心地

永久に続けと儚く願う


相手の想い　自分の想い

すれ違えば　傷を増やし

深みに嵌れど　またいつか誰かを想う


想い想われ
恋焦がれ

いつしか想うことすら意識しなくなったとき
それは　愛に　なるのだろうか




　

無言の告白

イクナ
ココニイロ

あなたの目が
そう語る
ガラス越しの
無言の告白

トモダチなんて
都合のいい部屋に
私を拘束して
扉を開けることも
壊すこともしてくれなかった

もう
随分と
長い間

あなたへの気持ちは
この先も変わらないけれどただ、深く想いすぎて
愛することに疲れたの

ねぇ知ってた？
この扉は鍵なんてかかってないのよ
初めから

愛するより
愛されたい

それが私の決めた選択

なのに何故
今頃になって
私を惑わせるの

今更
もう今更

後戻りはできないのに

拭われぬ雫

窓のガラスに
空から落ちてきた涙が
ひとつ、ふたつ

ガラスに映る
見慣れた目元にも
ひとつ、ふたつ

やがてガラス一面に
雫が降りそそぐ

こらえきれなくなった丸い玉が
線になって流れてゆく
幾筋も、幾筋も

流れを止められるものは
何もない
流れを拭ってくれる人は
誰もいない

濡れる心
止まぬ雨

秘密基地

名を伏せて
顔も見せず
どこにいるかも明かさぬまま

秘めた想いを綴り
誰も知らない真実を
データの波に乗せて
今日という日を終える

そうここは
私だけの秘密基地

明日を迎えるための
隠れ蓑

一秒にかける気持ち

「うるう秒」が採用されるらしい。

＞以下ニュースより・・・。

協定世界時で午前０時になった瞬間に、世界中の原子時計に１秒足すと発表。
「うるう秒」が採用されるのは７年ぶり。



協定世界時で午前０時ということなので、日本時間ではというと。


【平成１８年（２００６年）１月１日（日）】
　午前８時５９分５９秒と午前９時００分００秒の間に「８時５９分６０秒」を挿入。


日本に住む私たちは、元旦の日は一秒増えるということよね？




一秒あれば・・・
笑顔になれる

一秒あれば・・・
手をつなぐことができる

一秒あれば・・・
大切な人を一瞬だけでもハグできる。

一秒あれば・・・
今のこの瞬間を写真に残すことができる。

一秒あれば・・・
想いを伝えることができる

一秒あれば・・・



短いけれど、大切な一秒。

増えた一秒をどう過ごしますか？？

なぁんて、元旦当日になったら、すっかり忘れてそうだな・・・（笑）

日差しが暖かい

少～しだけれど、寒さがやわらいできたよう。

朝晩は極寒だけれど、昼間の日差しが部屋に温もりをもたらしてくれるし。
そんな時に、熱～い緑茶を飲みながら、一息つくなんて、最高☆


でもそういえば、清少納言の『枕草子』では、昼間のぬるさはよくないんだったっけ・・・。



冬はつとめて

雪の降りたるはいふべきにもあらず

霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし

昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。

（第１段　春はあけぼの　より）



清少納言さんとは意見が合わない模様。

雪が降ったり、霜がとっても白く降りている様子は素敵だと思う。

でも、「冬はつとめて」？？
いや、私はよくないわ。わろしわろし。

朝じゃないのよ、早朝よ、早朝！！！

そんな時間帯は、絶対布団で寝ていたいに一票・・・。

聖なる夜は

I've been here...
I've been looking forward to seeing you on Christmas day.


オルゴールの音が響く街中で
コートの襟を立てて引き寄せ
冷たい風と向かい合いながら
あなたに逢える日を指折り数える


10 days before...
窓辺に小さなツリーを置いて

9 days before...
あなたの好きなイタリアンの料理本を買って

8 days before...
玄関には雪化粧をしたリースを飾り

7 days before...
テーブルクロスを深緑のものにして

6 days before...
新しい艶やかなルージュを探して

5 days before...
１組のシャンパングラスに夢を託し

4 days before...
ちょっと高いシャンパンも用意して

3 days before...
たくさんのキャンドルを置く場所を決め

2 days besore...
何時間も悩んでプレゼントを選び

The day before...
あなたにクリスマスカードを・・・
私の愛を込めて書いた



今年は雪が舞う
White Christmas
小さな雪が時間をかけて
少しずつ積もるように
心に想いを重ねてゆく

忙しい毎日の中で
時が駆け足で過ぎ去ろうとも
決して消えることなく
降り続けてほしい
あなたの灯りで融ける日まで

Merry Christmas for ...

淡い雪に染まって

灰色の低い空から
小さな贈り物が
ふぅわりふわりと降りてきて
開いた手のひらの上で消え
そして私の中に溶けゆく

始めは一つ二つだったものが
瞬きを重ねる度に
後から後から増えて
遮るものも持てぬまま
次第に私自身も白く染まってしまった

風が止み音が存在せぬかのように
周りには静寂が訪れ
歩む足取りも覚束ない
それでも吐く息は温かく
体の芯は熱い


ある時
意を決して
足を止め
瞳を上げる


無数に降り注ぐ雪が
頬をかすめ
瞼に落ち
唇に触れる

その空を掴もうとして
私は
目を閉じることすらできずに
高く高く手を伸ばした

風の中に舞うもの

ここ最近、とっても寒い！！
今夜はまだマシだけれど、昨夜はマイナス２．７度だった！
２月ならわかるけれど、まだ１２月なのに。
しかも、ここは、九州熊本！！
例年なら、もう少し暖かいはずよね？？ね？？


寒いだけでなく、風も強い。
つい先日、外出していたとき、頬に冷たいものがあたった。
よく見ると、雪だ。
雨か雪か微妙なくらいの、小さな小さな雪。



「寒いはずだぁ」と歩いていたら、何故か浮かんできた歌。



Dreams Come True　『ラヴレター』


♪一点の曇りもなく　あなたをずっとずっと好きでした・・・


　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・


♪降り続く雪の中で　あなたは泣いたことがことがありますか
　ひとすじの温かさは　すぐに冷えてなぐさめられて　突き放されるよう・・・




その日から、この歌が頭の中を巡って未だ止まりません（笑）



とってもいい歌なんですけどね、
大好きなんですけどね、
どうしても、切なくなってしまうので、困りものです。　



と、こんな歌がエンドレスで流れる頭で、今夜は年賀状を作成してます。
一体、どんなデザインになるのやら・・・。
やれやれ。