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凛花の足跡

流れ行く時の中で、ふと止まってもらえたら光栄です。

本当のさようなら

2006-07-25 23:49:17 | ブログで奏でる詩
It was ages ago...

些細なことで言い合って

喧嘩ばかりしていた

それでも傍にいたいと

寄り添おうとするほどに

すれ違って行ったね



Isaid good-by to you...

さよならを告げてから

手さえつながない

幾つもの夜を越えて

恋人から友達になれたと

あなたはそう

そう思ってる



I'm a clown...

テレビのチャンネルのように

会う人ごとに表情を変えられても

本当の心は変えられない

たとえ何年かかっても

伝え方何一つわからないまま

今夜も笑顔は友達フェイス




Will you be away long?

懐かしそうに話す過去は

私にとって今も続いているもの

お酒のせいで僅かに解けた鎧が

堪えきれなくなった涙になる

戸惑って覗き込む目には

私の姿が見えるのに



I'll say good-by to you...

さようなら愛する人

私の中であなたはいつまでも今の人

思い出にすることはできないから

だから今度こそ本当にさようなら

もう再び会うことはないでしょう

必然の再会

2006-07-15 00:23:10 | ブログで奏でる詩
そう、あの日

もう会わないと決めた

わたしたちは

再び出会ってしまった

思いもかけず偶然に



あなたの面影が去ってから

積み重ねた幾つもの時の束は

どれひとつも

明日への鍵にはならなかった

けれどそれは

あなたのせいではなく

ただすれ違ってしまっただけだと

単純に思っていた、信じていた

だからこそ決めた絆

未来は少しずつ築けばいいと

言い聞かせて納得したのに


なぜ

今になって

出会ってしまうの



なぜ

明日を確信させるの



もう後戻りできないところまで

来てしまったというのに



強い瞳に引かれ

震える手を

あなたへと伸ばす

このまま二人

駈け去るために

不純の中の純粋

2006-07-09 02:03:20 | ブログで奏でる詩
どうしようもないと

わかっていながら

視界の隅に

あなたを置く



前進することは憚られ

かといってもう後退はできない

言い訳の言葉で塗り固めて

それでもどうかすると

突き破りそうな衝動を

かろうじて抑えてる



会いたい

会って話がしたい

もっともっとたくさん



瞳を交わせば

伝わりそうなこの気持ち

マスカラの睫毛で伏せて

さり気なく挨拶を告げる

胸のうちに涙を沈めて

雨の七夕

2006-07-09 00:31:28 | ブログで奏でる詩
彦星と織姫との間に

本当に川なんて横たわっているんだろうか

川でなくて

心の隙間じゃないのかな



二人が一歩踏み出せば

どこかにきっと陸の道があるはずなのに

相手を知ろうとしていない

逢える方法を探そうとしない



だって

そう思わないと悲しいじゃない



雨が降れば

一年に一度の

唯一の日でさえ逢えないなんて



悲しすぎるじゃない

仕事を言い訳に逢おうとしない彼を

それでもまだ

愛していると思う自分が



私たちの間にある

幾つもの山や川は

そんなにも私たちの邪魔をするものなの?

声は近くに感じるのに

あなたはそんなにも遠いところにいるの?

今日という日でさえ

越えられないほどに



遠距離恋愛なんて

しなければよかった

彼なんて

愛さなければよかった

あの日あの場所で逢わなければ

こんなに苦しむこともなかったのに

繋ぐ手

2006-06-09 01:32:14 | ブログで奏でる詩
手をつなぐ


あなたと手をつなぐ

冷たい指先が次第に溶けて

見えない血管となり

私から溢れるものが

中へ中へと流れゆくよう



手をつなぐ


左と右をつなぐ

よく知っているはずなのに

はじめましてとご挨拶

打つ波動も温度も同じでも

他人行儀な二つの手

表と裏

反って合わない私自身

けれどどちらも私自身



つないで見える揺るぎない感情

つないでも見えない仮面の奥



今日もまた

あやふやな存在が

確かな音を伝えようと

静かに差し出す


不確かでも不完全でもいい

私はあなたとつながっていたい

つながっていたいのです

左側の席の彼

2006-05-12 00:33:16 | ブログで奏でる詩
本当は左を向いて話がしたい
とても気になる左側の席の彼

でも、私は相手が右側にいてもらわないと
何となく落ち着かない

毎日毎日、デスクを並べて座っているのに
交わす言葉は右にいる女の子とばかり

思い切って椅子ごと左を向いてみたら
顔を上げたあなたと目が合った

どうしたのと言われる前に
早口で考え抜いた言葉を繰り出す


“席を交換してくれませんか”


唐突な申し出だったけど
あなたは快諾してくれた
訳も聞かず、笑いながら

次の日からは右側の席の彼

それからずっと私の右側の人


怠惰

2006-05-12 00:02:17 | ブログで奏でる詩
生ぬるい泥水に浸かって
もがくことすらできない

かろうじて動く指も
開閉を繰り返すだけ

両の目が前をみつめて
逸らす事も閉じることもせずに
感動も恐怖すらも
一枚の絵として流れてゆく

誰か助けてと
声が出ない

内部は重低音を響かせて
騒がしいほどなのに
喉元につなぐコードがない

このまま
このまま
生ぬるい泥水に頭まで浸かるのを
待つしかないのだろうか

このまま
何もできないまま

昼下がりの春

2006-04-16 17:08:45 | ブログで奏でる詩
あったかい

陽だまりの中で
風の旋律に酔い
古い大樹の下で
木漏れ日のスクリーンに魅了される

今日の私は透明だ

柔らかな青の空にも
芽吹く生命の緑にも
遊ぼうとくすぐる花の黄色にも

どんな色にも溶け込める
濁りのない透明

あったかい

しあわせを呼ぶ昼下がり
一息ごとに癒されてゆく

愛してる

2006-04-13 02:25:07 | ブログで奏でる詩
解いてはいけない紐
開けてはいけない扉
越えてはいけない垣根
踏み入れてはいけない部屋

あなたと私の間にあるもの
たくさんの現実

解いて
開けて
越えて
入ってしまったら

そこにいるのはきっと
あなたではなく
本当の私

2006-04-13 02:12:09 | ブログで奏でる詩
寝転んで掌を陽に向ける
薄く透ける指先
頭上の花と同じ色
いずれ散る運命も同じ
強い風に抗えない弱さも
雨に朽ちるはかなさも同じ

舞い落ちるかけらを振り払わず
このままただ埋もれて
指先だけでなくすべて染まってしまいたい
その輝きを手に入れられるまで