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凛花の足跡

流れ行く時の中で、ふと止まってもらえたら光栄です。

すなおになれない

2005-11-29 01:16:11 | ブログで奏でる詩
つめたいあめが
あたしをぬらすので
こんやはどこへもゆかず
ここですごそう
 

じまんのけなみも
しっぽりくっついて
ほそいほそいからだを
かくすことができないから


とおくであなたが
あたしをよんでも
こんやはむだよ
いかないから


よぶこえがうごいてる
このあめのなか
はしっているのね
あたしをさがして


でも
こたえてあげない


だってあなたがすきなのは
ふわふわなすがたでしょ
きまぐれなせいかくには
てをやいてるはず


こんやあえなければ
あしたはもっと
あいしてくれる
そうでしょう?


あたしはいいの
あなたなんて
あなたなんて
・・・あいさない


よくばりなの
そしてさみしがりや


あいをあげたら
もうきてくれないって
わかってるから・・・
だからぜったいあげない


あたしはネコ
けだかくて
こどくな
ひとりぼっちのネコ


こんやもひとり


ぬれたからだも
なみうつこころも
さむくてさむくて
ここでまぁるくなって
ねむりにつく

誰のための誕生日?

2005-11-26 00:03:56 | 出来事

今日(正確には日付を越えたので昨日)は、小学校からの友達と、
大学時代からの友達、二人の誕生日


二人を祝って?、私もケーキでお祝い
(↑ただ食べたいだけ?笑)
ついでに、あと1ヶ月に迫ったクリスマスのために、クリスマスケーキ
の予約もしてきちゃいました
(やっぱり食べたかっただけ?)



でも、偶然だけれど、今夜のメニューは・・・、


・鯛とあさりのアンチョビソース
・ペンネのゴルゴンゾーラソース

プラス、赤ワイン


という、とてもお祝いチックな晩御飯でした!

美味しかった!ご馳走様☆


それと、お誕生日おめでとう!!


愛する気持ち

2005-11-06 03:16:42 | ブログで奏でる詩
つめたいあめが
あたしをぬらすので
こんやはどこへもゆかず
ここですごそう

じまんのけなみも
しっぽりくっついて
ほそいほそいからだを
かくすことができないから

とおくであなたが
あたしをよんでも
こんやはむだよ
いかないわ

あら

よぶこえがうごいてる
あたしをさがして
このあめのなか
はしっているのね

でも
こたえてあげないわ

だって

あなたがすきなのは
このふわふわなすがたでしょ
きまぐれなせいかくには
てをやいてるはず

それに

こんやあえなければ
あしたはもっと
あいしてくれる

あたしはいいの
あなたなんて
あいさないわ

よくばりなの
そしてさみしがりや

あいをあげたら
もうきてくれないでしょ
だからぜったいあげない

あたしはネコ
けだかくて
こどくな
ネコだから


地球がオアシスになるために

2005-11-04 03:13:10 | ブログで奏でる詩
TV ネット 活字
色んな媒体を通して
幅広い情報が瞬時に飛び交う

それでもまだ
気付かれず見落とされ
涙の訳も知らぬまま消えゆく魂

平和な国に生まれ
家族や仲間と笑い合うこの瞬間に
家族や仲間を不条理な戦いで失う人たちがいる

戦争で得るものなどなく
遺恨や私怨が増えるのみ
負の循環が果てる事無く続いてしまう


同じ“人”には変わりないのに


国境も人種も宗教も全てを越えて
地球という星の下
一つになれる日がいつか来るのだろうか

そのためには何をすればいいのだろうか


恋が始まる時

2005-10-31 02:42:53 | ブログで奏でる詩
朝目が覚めて
眠りながら笑っていた自分に気付く
めずらしく出番がなかった時計を休め
温もりから抜けて出掛ける準備

急に冷え込んで通り抜ける風も
今朝の私には追い風になり
襟を立てて心を引き締めるけれど
すごく久しぶりにスキップしてみようかな

なんて

とうとう私
壊れてしまったのかしら


毎朝同じ時間
同じ車両に
階段を駆け下りて乗ってくる
名前さえ知らない人
でも目が合うと交す小さい笑みを
楽しみにしていたこの数か月

思い切って声をかけてみようかな

だってあなたに出会うのは
今朝はもう2回目
夢の中で会えたから
開いてしまった扉を
見ない振りはできないから


昼と夜の狭間で

2005-10-26 02:56:41 | ブログで奏でる詩
胸元まで伸びた白い穂の群れに囲まれて
橙と群青の二層に分かれた西の空を
瞬きもせずあなたと二人
息を潜め見つめる

層の真ん中にある丸い光は
今日一日の過去の証
背後に感じる暗やみは
今から訪れる未来の前章
そして目を見張るほどの速さで
沈み行くその一瞬一瞬こそが
現在の生きる残像

昼と夜の狭間で
過去と未来の融和を垣間見て
穂を真似て頭を垂れる

急に冷え込んだ風が
穂の群れに波を起こし
頬にかかる黒髪と共に
輝きを増した満月と
秘めやかな挨拶を交わす

狭間の中で二人きり
あの日の私たちはきっと
時の流れに触れた…


最後の恋

2005-10-25 00:47:35 | ブログで奏でる詩

ねぇ、人魚姫はどうして泡になっちゃったの?
―そうね、王子様の幸せが自分の幸せよりも大切だったからよ。




遠のいてゆく意識の中で
最期に浮かぶあなたの笑顔
波の揺れに身をまかせ
願うことはたった一つ

真実を伝えれば
あなたは私を見てくれたかしら
私を愛してくれたかしら
今となればもうどうでも構わないことなのに
一粒の涙、真珠に代わる

あなたに渡せなかったこの恋は
海が受けとめてくれるでしょう
たとえ忘れられても
泡になって消えてしまっても
胸の内にある温かいものは
ずっとずっと生き続ける

だからあなたは幸せになって
私のことは早く忘れて
それが私の愛だから…


彼方の人

2005-10-23 02:52:25 | ブログで奏でる詩
痛々しいほど真摯で
完璧なまでに自分を演じ
本来の姿が見えてこない

息が詰まらないかと
身を案じるが
彼方の人に届くわけもなく
夢が夢のままで終わるだけ

いつかもなく…
きっともなく…

わかっているのに
止められない
気持ちが前に溢れだす

彷徨いながら
漂いながら
私は何処に向かうのだろうか

色を重ねて塗り潰しても
暗黒の中でもがくだけ
呼吸を殺して身を潜め
視線だけは逸らさぬまま
彼方の人を想い続ける


人恋し

2005-10-19 01:02:40 | ブログで奏でる詩
天高く
透明な水の色に
ふわふわと様を変えて
泳ぐ白い無形魚たち

心は低く
次第に濃くなる色彩の中
留まったまま動くことすらできず
涼しき風に冷やされてゆく

穂が揺れて
己も揺らぎ
長い陰に人を想う

鈴に似た音が溢れ
紡ぐ言葉はいまや知らず
ただ我もまた紅くなれよと
願う涙に拭う手はなし

女だけの同窓会

2005-08-16 23:41:38 | ブログで奏でる詩

戦場へ赴く女は、四角い箱の中で一つ息をついた
軍服の代わりのドレス
銃弾の代わりに交わされる、どこかとげのある会話
見方はただ自分ひとり

少し遅刻しているせいか、
タクシーを降りてピアノの自動演奏が流れるラウンジを抜け
このエレベーターに乗るまで
知っている顔には会わなかった

鏡のように磨かれた壁に映し出された着飾った自分の胸元には
少し奮発して買ったピンクサファイアのネックレスが光っていたが
瞳の輝きはそれに及ばない

目的階の到着を告げる音と共に高まる鼓動
女はもう繰り広げられている戦場へと一歩踏み出した