南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 11/13 東京新感染374名!! 今後の太陽合の順序:印NavIC-1D,-1Bペア,中BD3-IGSO-1,IGSO-3,IGSO-6三姉妹, 日本QZS-2の順?

2020年11月13日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 11/13 日本QZS-4の次の太陽合は、おそらくインドNavIC-1D,-1Bペア、中国BD3-IGSO-1,IGSO-3,IGSO-6三姉妹、日本QZS-2の順となるでしょう。QZS-2とBD三姉妹の順についてはQZS-2の加速具合によるので、順序は際どいものになるでしょう。これらが冬至前にも次々と太陽合となるでしょう。

日本QZS-2は午前中にQZSS軌道南半球の最東端を北上してきますので、しばしば太陽合生起の直前まで見落としがちでモニタリングには注意が必要です。下図でQZS-2ついでQZS-1のプロットが繋がりつつあります。更にBD-I1-Sも年周変化カーブの黄緯の極小値まで延長できました。今後はこの手法で伸びて黄緯のゆっくりとした上昇をプロットできるでしょう。象限の問題でコンガラかッていたところが解決しつつあります。

インドNavIC系については、今年4月初めに起きていたNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代からちょうど半年経って、再び10月初めにNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代が起きています。相棒の東西両輪NavIC-1Dと -1Bペアについては位相が重なり過ぎか、こうした現象は見えません。ただNavIC IGSO 4衛星についても太陽軌道に対して位相幾何学的な象限問題が出始めていまして、スッキリさせて、近々プロットの整理を行う予定です。インクリの一番小さいNavICがこの太陽軌道に対して位相幾何学的な象限問題が一番端的にでることが見えてきました。軌道線間の交線の根が2つの場合にどちらを選ぶかという問題です。

この半年ごとに生起するNavIC -1Eペアの遠近交代のタイミングが、ちょうどQZS-1軌道太陽最短距離が交差するのは日印の宇宙空間ご縁の偶然的発見といえるでしょう。インド太平洋経済構想に日本QZSSとインドNavICが果たすべき役割の鍵を暗示しているかもしれません。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 11/13 QZS/IGSO軌道の3.5倍縦アニメGIFを記録します。


2020 11/13 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


新型コロナ疫対応での東アジア各国の科学技術力は、欧米に対して先進的になってきています。本ブログが扱ってきているアジアQZSS/IGSO技術を、現在の新型コロナ疫における「検査・追跡・隔離」基盤で存分に活かすためには、アジア特に中・印の科学技術力は国際社会に対してより誠実かつ透明であるべきといえるでしょう。このためにも、特にわが国とQZSS測位衛星の果たすべき役割は重要でしょう。

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアのポストGlonassの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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