南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

21.11.27 昨日お昼からのQZS-1Rのスマホなどでの受信成功でお騒がせしたのは何故でしょうか?

2021年11月27日 | L1+L2ガリレオ受信スマホ
21.11.27 昨日26日のお昼からブログ上でお騒がせしたのは何故か,ご説明しておかないと,最近このブログをご覧になり始めている方々を,困惑させているかもしれません.

本ブログ記事を2017年6月からご覧頂くと分かりますが,
(https://blog.goo.ne.jp/qzss/m/201706としますと2017年6月の記事が確認できます)
QZS-2は6/1に打ち上げ成功後に6/26にはASUS Zenfone2スマホでの初受信が確認できました.
そして2017年8月からの記事をご覧頂くと分かりますが,
(https://blog.goo.ne.jp/qzss/m/201708としますと2017年8月の記事が確認できます)
QZS-3(GEO)は8/19に打ち上げられ衛星の軌道投入に成功しました.ここから本ブログの悪戦苦闘が始まります.
スマホの種類を増やしたり,U-blox受信機でもモニタリングをしたりしましたが,特製の受信機では受信ができていたようですが.
次の10月のQZS-4の打ち上げ時期になってもQZS-3(GEO)は受信ができませんでした.結局はQZS-4が先にスマホ初受信となってしまいました.

当時はいろいろな学会などでQZS-3(GEO)の受信不可について報告しましたが,時々はQZS-3(GEO)はSBAS専用静止衛星だからスマホ受信ができなくて当然との声を頂きました.
一方,お隣の中国の北斗衛星系では同時期に,以下のアニメGIFのように、同様の北斗のB1,B2,B3, B4,...等の北斗GEO静止衛星群が、日本列島南方の静止軌道上への投入に次々と成功しており,U-blox やスマホ数機での受信確認が,並行して進んでいました.
アニメGIFから明確にわかります通り、これらの北斗GEO衛星群は静止軌道上で見事に静止しており、QZSSの南北軌道運動を赤道面でがっちりモニターしているかの様相を示していましたし、現在もそのまま続いています。

この日本のQZS-3(GEO)スマホ受信確認の不成功と,中国の北斗GEO衛星群のスマホ受信成功という事態が歴然と生じていたわけです。この事態によるトラウマが当方を、QZSS衛星のスマホ受信確認を「脱皮」と呼ばせるまでになったわけです.

なにはともあれQZS-1Rの受信確認成功を喜びたいと思います.そして今後の2機の後継QZS(GEO)の打ち上げと「脱皮」を期待して待ちたいと思います.

以上,取り急ぎ,スマホ受信成功の経緯のご説明をさせて頂きました.
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