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24.1.7 昨日到達した北五座BD3-IG-3の太陽合ピークは一気に速かったですが,本日には一気にピークアウトまでしてしまいました.速いです!
真冬や真夏時期の北五IG座は一見散り散りバラバラですが,黄緯方向へのβ角プロットの角速度が素早いところは共通しており,散発的な太陽合展開も,座配置のL字やT字や部分同期合なども素早く生起し,素早く抜けるところが魅力的です.「ゆく河の流れは絶えずして」の方丈記を思い起こさせます.これがUV成分やフーリエ成分に大きな特徴となり,深宇宙測位応用でのベイズ統計の自由度に貢献するのでしょう.
北三・四・五IGの三座の組合せは,トータルに深宇宙時空計測応用でのバイアス減少での役割を果たしていると考えます.
北三・四IG両座の直線状南下傾向は2月までは平行し,その後,春分頃には北三座は北上へ反転します.北四座の北上への反転は夏至頃となるでしょう.つまり両座は3ヶ月のずれをもって反転をしてゆきます.インクリが大きいことにより,やはりβ角プロットは大きい特徴をもちます.
一方のQZSS三衛星のβ角プロットは対照的に,安定な雄大なβ角プロットを描いてゆく特徴を示します.日本列島上空のGEO空間で,相対角速度を最小化するという基本デザインに起因します.このユニークな目的は高層ビルの多い都会での測位の連続性において貴重です.現在もゆったりとしたQZS-4の反象限切替が進展しています.
ただ韓国が近未来にQZS系と同様のIGSO衛星群を外国ロケット打上げにて実現する状況の中で,東アジアの天空において特徴あるQZS座の存在意義を高めるためにも早期の7機体制の構築・確立が望まれます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/09/031a26453add7d43238570d9915cae46.png)
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最新β角プロット図で,QZSS三衛星の安定かつ雄大なβ角プロットや,北三・四座の直線的な南下,北五座のパラパラとした黄道縦断や部分同期合など特徴点を,じっくり観察してゆきましょう.北斗IG各座の狙いは未公表の分が多く,その解明には緻密な観察が大事であると考えます.
1日1日の地道なデータリダクションの繰り返しで,モニタリングの年月数を重ねてゆくことが重要だと考えます.幾何学的な観察の積み重ねの上で,数値計算など分析をしてゆくことが,地についたデータ解析に繋がってゆくと考えます.
以下のURLのN2YOサービスの画面コピーを利用したIGSO/QZS衛星軌道群の,地表への射影の16時間分と6時間分弱の,2種のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します.必要最小限のNORAD番号リストの見直し結果は以下のとおりです:
https://www.n2yo.com/?s=46112|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|40547|41241|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336
アンカー衛星としてはBSAT-4B(NORAD ID 46112)に変更しています.北斗衛星群の軌道バランスを良くしてトラブルを軽減するするためです.
上記URLによりN2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.
(1) IGSO/QZSS射影軌道の16時間分の10分毎のアニメGIF
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d1/785c1512e318757caa81d4e9fe436eae.gif)
(2) IGSO/QZSS射影軌道の昼間6時間分の2分毎のアニメGIF
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/c5/9fbb67b3d2723fc4d46e2a936d86915e.gif)
日中印のQZS/IGSO軌道衛星群のようなIGSO衛星系は,グローバルに見ても東アジア上空にしかありません.他にない応用ポテンシャルを持つアジア特有のQZS/IGSO衛星群の利用技術を磨き上げることが重要でしょう.現状の日中印のQZS/IGSO衛星系の連携は改善すべきでしょう.
わが国のQZSSやインドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身でWEB上の個別衛星をマウスオーバーされて、衛星名をご確認ください.数値計算に依存しがちなりがちな分野ですので,幾何学的・視覚的な活用・分析に切り替えてみることも大切といえるでしょう.