南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 09/24 秋分の次は、今月末・来月初の4衛星(QZS-4とBDS-IGSO-1,4,7三姉妹編隊)太陽合生起

2019年09月24日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 09/24 昨日は秋分の日です。まだ日出・日入境界線が垂直に立っています。
秋分の日前後にはGEOが次々と赤緯ゼロの太陽と合になります。以下のアニメGIFではGEOは2つしか載せていませんが、日本QZS-3GEOはぴったり太陽合ですが、もう一方はインクリが大きいので、ズレが見つかります。一般に日本のGEO群のインクリは小さく、よく制御されています。

N2YOサイトには多くのGEOが一括登録されています。興味ある方はご確認ください。
https://www.n2yo.com/database/?q=GEO#results

今月末から来月始めには、日本QZS-4、中国IGSO東輪BDS-1,7,と西輪4の三姉妹の太陽合が生起する見込みです。生起日も重要ですが、昨年秋と比較して同期位相のズレが三姉妹の編隊各機においてどうなるかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道位相差を太陽系規模で捉える基準として、太陽合が効果的といえるでしょう。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 09/24 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 09/24 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。



平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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