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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

8月21日、米国は世紀の大皆既日食<GPS World誌最新号から

2017年08月16日 | 地球/宇宙
久しぶりにGPS World誌最新号に当方好みの記事が載りました。
8月21日、米国は世紀の大皆既日食になるとのことです。
http://gpsworld.com/nasa-describes-expected-impact-of-total-eclipse-on-gps/?utm_source=gps_navigate&utm_medium=email&utm_campaign=gps_navigate_08152017&eid=376814095&bid=1839550
によりますと:

皆既日食の見える地域が米国をやや斜めに横断するように移動してゆくとのことです。

GPSWorld誌も手をぬいているのか、米国では盛りあがっていないのか、日食の原理図では日本列島が金環日食地帯のだった2012年の以下の図を見出しに使っています。


この記事の結論は今回の日食はTEC全電子数の減少など地球科学の分野では面白い現象が見つかるであろうが、日常生活や広範に利用されているGPS/GNSS機器に与える影響には顕著なものはないであろうというNASAの見解を載せています。

ネットで検索しても今回の米国での「世紀の大日食」はあまり現地でも盛り上がってはいないようです。日本の2012年5月21日の金環日食は大きな日食関係ビジネスを生み出したくらい盛り上がりました。半年くらい前から書店などでは専用メガネ付きの日食観測ムックが売り出されて、1ヶ月くらい前には書店で山積みになっていました。1週間くらい前からはTV各局が日食は専用のメガネで見るようにとの注意が繰り返し行われました。当日まで大量の専用メガネが売れたとの記憶があります。

しかし今の米国の国内状況は日食どころではないのかもしれません。トランプ政権やミサイルや白人労働者の失業・低賃金問題の不満激化など、非常にすさんだ社会状況になっていると思われます。

日本でも普通なら米国への日食ツァーで大いに盛り上がるところです。米国なら便利な先進国だし、雨の少ない乾燥地帯も日食帯が通りますから、ツァーの条件は整っているわけですが、やはり米国国内状況が響いているのでしょうか。日本のお盆休みの直後も悪条件として考えられます。

しかし、きっと実際に荘厳な日食という天体現象を米国人達が見た時、大いに自然現象に心を打たれて多少は平静さを取り戻すことでしょう。

絶対に8月21日前後にミサイルを打つことだけは止めて頂きたいです。

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