南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.10.10 TV各局太陽フレアGPS誤差予報 太陽フレア・オーロラ活発 ドジャーズ8-0快勝 北斗三・4?印星十字線イベント完了 QZS-2・-4軌道ゆっくりと分離中

2024年10月10日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
24.10.10 本日未明からTV各局は,ニュース・ワイドショーなどで,今回一連の太陽フレア・オーロラ・GPS誤差の警告などの報道を流し始めた.情報源はNICTとしています.

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NICTは放送・通信を所掌する総務省所管の独立研究法人ですから,12年毎の太陽極大期ソーラーマキシマムのピーク時期では,常時,総務省へインプットでき,報道機関へ日報のように予報を流すことができるはずである.
それらが内閣府や国内のQZS/GNSS研究開発機関に周知できれば,時間軸の長いGNSS誤差の詳細分析のデータ・リダクションできることができ,今回のソーラーマキシマムでの貴重な種々のQZS/GNSS受信のリアルタイム精度予報を提供できると考えられる.

まだまだ今回の12年ぶりの激しいソーラーマキシマムを抜けるまでには,かなりの期間が想定できるので,NICTの宇宙天気部門とYRPなどの電波技術部門とQZS/GNSS技術部門がしっかり連携して,わが国の中央司令研究所として機能し,そのデータベースの上で総務省にしっかりと働いてもらって,国民や報道機関の要請・期待に備える役割を果たせるようにできるはずと考える.時間も無いので,現状の施設と要員で頑張ってもらうしか無いと思う.

何しろ日本の誇るQZSS(みちびき)衛星系の軌道半径は,GPSの2倍の軌道半径を持っていることは,よく知られている.つまりQZSSは地球磁気圏内のより外郭部分を飛翔し,軌道傾角も高緯度に及んでいるため,太陽フレアに起因する極域磁気嵐・オーロラ降下放射線粒子の影響を受けやすいといえる.つまり,こうした影響に関わるデータをモニターしやすい衛星系といえる.



このブログでは,数年以上にわたり,QZSSと中国北斗・インドのIGSO衛星系の軌道のデータのアニメGIFを記録してきている.特に北斗衛星系はQZSSよりも軌道傾角が更に大きく,北極圏にまで及んでいます.

当然,中国側では,北斗IGSO衛星系での,ソーラーマキシマム対応モニタリングを強化したデータアーカイブを蓄積していると思われる.今後,太陽活動期の北斗の研究発表が数多く出てくるものと予想できます.
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太陽面フレア・磁気嵐・オーロラなどは活発状態が継続しています.天候の良い北日本が羨ましいです.秋雨前線が邪魔をして,その他の列島地域では観測は困難です.
ソーラマキシマム頂上へ険しく登りつめつつあるフェーズですから,何が起きるか目を離すことはできません.

ドジャーズは快勝しホーム球場へ戻って決戦です.

北斗三及び4?座と印Navic十字線イベントが完了し,1年前との比較が可能となりました.
β角プロットを用いて,座としてのQZS-4と北斗4?星などとの十字形交差イベントの時間軸を衛星ごとに記録して,合生起の前倒しなどが,交差ごと・衛星ごとに,どれだけ起きているかの評価をしたいと思っています.

9月以降,ほとんど重なりあっていたQZS-2とQZS-4の軌道がゆっくりと分離を始めたようです.



QZS/IGSO座群はグローカル・イーストが達成した21世紀の現時点における衛星軌道技術の到達点のひとつでしょう.欧米先進地域でもQZS/IGSO座構築を実現しているところはありません.QZS/IGSO座軌道群のデータリダクションを継続して,記録してゆく意義は大きいと考えます.その応用技術として月面測位技術への応用に未来を見たいと思います.

2024/5/18から以下のN2YOデータベース・アクセスのURLを使用するように改定しました(アンカーKOREASAT-7).
https://www.n2yo.com/?s=42691|37256|37384|37763|37948|41434|42738|42965|40547|41241|43539|44204|40549|40938|44709|44337|49336

N2YOサービスの画面コピーを利用したIGSO/QZS衛星軌道群の地表への射影の16時間分のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します..

(1) IGSO/QZSS射影軌道の16時間分の10分毎のアニメGIF


(2) IGSO/QZSS射影軌道の昼間6時間分の2分毎のアニメGIF
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