南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 09/25 BD-IGSO-1明日にも準太陽合か 月末・来月初の4衛星(BDS-IGSO-1,7,4三姉妹とQZS-4)太陽合生起を追う

2019年09月25日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 09/25 BD-IGSO-1が明日にも準太陽合に入る見込みです。

今月末から来月始めにかけて、中国BDS東輪IGSO-1と-7,次に西輪IGSO-4の順に三姉妹、ついで日本QZS-4の太陽合が生起する見込みです。QZS-4は太陽の赤緯南下を追う形になるため、遅れるのでしょう。BDS三姉妹は太陽赤緯南下に向かう形のため合は速やかになるのでしょう。秋分季は太陽赤緯南下速度が最大ですから、この差が顕著になりやすいと考えています。

各合生起日自体も重要ですが、昨年の秋季と比較して、同期差のズレが三姉妹の編隊各機においてどうなるかが興味深いところです。QZS-4もかなり前倒しの見込みです。IGSO/QZSSの軌道位相差を太陽系規模で捉える基準として、太陽合が効果的といえるでしょう。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 09/25 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 09/25 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。



平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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