南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 06/17 14hJST前後に太陽射影・BDS3衛星が夏至間近に年間最大の濃密な天体の絡み合い生起 IGSO/QZS軌道

2019年06月17日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 06/17 本日14hJST前後に太陽射影・BDS3衛星が夏至間近に年間最大の濃密な天体の絡み合いを演じました。

BD三姉妹(IGSO-3、BDⅢーIGSO-1 IGSO-6)太陽合の北上の舞いは、全体として完了しました。

そして息つく暇もなくBD-I2-S南下の太陽合が迫ってきたわけです。この状態はどの衛星の準合というのは不適当と思うほどの年間最大の濃密さといえるでしょう。下図のように生起場所は中国と東南アジア諸国の国境付近上空です。


全IGSOの中での各衛星軌道とIGSO/QZSS名称図面も記録しておきます。


BD-I2ーSとはIGEOとしてBD-I1-Sおよび西輪IGSO-5ともに、3衛星が縦列編隊をなしています。その先頭となるBD-I2-S南下の太陽合が生起し、生起完了の二姉妹のBDⅢーIGSO-1 IGSO-6との絡み合いを起こしているわけです。

さらにこの中の西輪IGSO-5は、東輪IGSO-2とともに、7月には次の東西両輪太陽同期合という横列編隊を構成するという濃密な構成となる部分です。

現在のIGSO配置の中では、最も濃密な部分が、現在、太陽合シーズンに入っているわけです。

アジア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、目が離せない人工天体の重要エベントとして、太陽合とその並行同期の連続的生起をまずは楽しんで頂くことができればと思います。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 06/17 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 06/17 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。

中国測位衛星セグメントについては、脱MEO一番乗りを果たした日本の視点からのアジア長期戦略を描くことが非常に重要でしょう。
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