「ゼッケン1番と2番の人が外国にいますんで、今日本にいる中で一番上手なライダーです」と紹介された、ゼッケン3番の野崎史高選手。

トライアル・デ・ナシオンが開催される9月11日、愛知県のオフロードバイクショップ「タンデム」の主催で開催されたトレッキングスクールを取材しました。
http://www.tandem-kt.com/
集合場所は、全日本トライアル開催を1ヵ月後に控えた、キョウセイドライバーランド。
ここに野崎選手を招いたのは、みんなから「大将」と慕われるタンデムの杉浦勝好さんです。

彼がお客さんと一緒に、もう10年以上も走り回っているというキョウセイの周りのお山。
その林道の各所にあるトライアル的ポイントの攻略&練習方法を、直々に教えてもらおうというスクールです。

杉浦さんの元に集まったのは、トライアル車も3台ほどありますが基本はセローかトリッカー。
大将によると、みなそれなりの腕前とのこと。
「フロントアップや少々のステアケースは問題ありません!」との大将の太鼓判で、基礎練習は無しでいきなり山に入ります。

まずは軽く登ってみましょう。

「さわやかヒルクライム」と呼ばれるまっすぐの登りは、さすがに皆さんノープロブレム。
でも登りの途中にちょっとターンが入ったら、どうなるかな?



林道によくあるつづれ織り登りの、鋭角ターン。



足を着いて切り返せば行けるだけど、やっぱりそこはクリーンを狙ってみようよ。ほら、ちょっとこうするだけでスルスルと。

タイヤ1本の獣道を移動して、登りの途中にある岩越え。

このくらいならちょっとフロント上げれば、マシンが勝手に上がってしまう高さなはずなんですが・・・。

それほど高くないダム型ステアケースでも。



「低いつもりで高いのが、プライド」なんて言葉もありますが、高いつもりで低いのが、フロントタイヤ。
大将が「問題ない」と言っていた皆さんのフロントアップ。実は不完全だったりたまたま1回できちゃっただけだった事が、次々と露呈します。
今度は助走がなく、滑りやすい丸太のオーバーハング。さらに越えたた先が登りになっているという丸太。

野崎選手をもってして「これは難しいねえ」と言わしめます。
頑張って挑戦した生徒さん達ですが、地面や空など、クリーンではない色々なものを見てしまったようです。



でも野崎選手が走ると、セローでもトリッカーでももちろんオールクリーンです。その場でターンして、クリーンの往復まで。



これらのマシンはタンデム杉浦さんがモディファイしているものですが、野崎選手は「いいねえ、これ」としきりに感心。
「十分セクションも走れますよ。ちょっと重たいトライアル車って感じ」だそう。


セローはアンダーガードの他、ギヤ比や吸排気もいじってあります。

でも大将ほどお金と時間をかけなくても、ちょっとした調整だけでもぐっと走破力が上がります。
たとえば、クラッチレバーの調整。

こちらは重たくなったスロットルホルダ。CRCをシュッとやるだけで全然変わります。

テクニックやボディアクションも、疲れが出ると出来ているつもりで乱れていることがよくあります。
マシンも同じでちゃんと診てやらないと狂ってしまい、それに気が付かないまま体が対応してしまうと、ライディングにも悪い癖がついてしまうんですね。
というわけで、テクニックもマシン整備も「基本がいかに大切か」という事を、ちょっと痛い思いもしながら教えてもらいました。
そしてもうひとつ大切なのが「うまく行くイメージ」。
先ほどの丸太も、もうセクションを見ただけでビビっての失敗が連続しました。

この連続ステアでも、3段の岩にビビって「クリーンしているイメージ」が作れないと、行けるものもダメになってしまうのです。




でも気持ちに余裕を持てていれば、イメージ通りに基本を繰り返すだけというわけです。

最後にやってきた、杉浦さんが「魔王ステア」と呼ぶこの高い段差。

ただ突っ込むだけではこんなふうになっちゃいます。


でも野崎選手のテクニック解説を聞いて基本を理解、次に何度かお手本を見て行けるイメージを作った大将。

何人もいるお助けにも安心した事もあったのでしょうが、10年間挑み続けて初めてのクリーンを見事に記録。

最後に自らを人柱として、基本テクニックと基本整備、そしてイメージの大切さを立証した次第です。
いいイメージを作るためには、1ショップに1人、野崎史高ですね。
今回テーマとなった各種基本の大切さは、この映像も含めて近々製作予定の「野崎史高の 変身!トレールテクニック」第2弾に収録します。
いいイメージを常にお手元に置いておくためにも、お役立ちの予定です。おったのしみに〜。


トライアル・デ・ナシオンが開催される9月11日、愛知県のオフロードバイクショップ「タンデム」の主催で開催されたトレッキングスクールを取材しました。
http://www.tandem-kt.com/
集合場所は、全日本トライアル開催を1ヵ月後に控えた、キョウセイドライバーランド。
ここに野崎選手を招いたのは、みんなから「大将」と慕われるタンデムの杉浦勝好さんです。

彼がお客さんと一緒に、もう10年以上も走り回っているというキョウセイの周りのお山。
その林道の各所にあるトライアル的ポイントの攻略&練習方法を、直々に教えてもらおうというスクールです。

杉浦さんの元に集まったのは、トライアル車も3台ほどありますが基本はセローかトリッカー。
大将によると、みなそれなりの腕前とのこと。
「フロントアップや少々のステアケースは問題ありません!」との大将の太鼓判で、基礎練習は無しでいきなり山に入ります。

まずは軽く登ってみましょう。

「さわやかヒルクライム」と呼ばれるまっすぐの登りは、さすがに皆さんノープロブレム。
でも登りの途中にちょっとターンが入ったら、どうなるかな?



林道によくあるつづれ織り登りの、鋭角ターン。



足を着いて切り返せば行けるだけど、やっぱりそこはクリーンを狙ってみようよ。ほら、ちょっとこうするだけでスルスルと。

タイヤ1本の獣道を移動して、登りの途中にある岩越え。

このくらいならちょっとフロント上げれば、マシンが勝手に上がってしまう高さなはずなんですが・・・。

それほど高くないダム型ステアケースでも。



「低いつもりで高いのが、プライド」なんて言葉もありますが、高いつもりで低いのが、フロントタイヤ。
大将が「問題ない」と言っていた皆さんのフロントアップ。実は不完全だったりたまたま1回できちゃっただけだった事が、次々と露呈します。
今度は助走がなく、滑りやすい丸太のオーバーハング。さらに越えたた先が登りになっているという丸太。

野崎選手をもってして「これは難しいねえ」と言わしめます。
頑張って挑戦した生徒さん達ですが、地面や空など、クリーンではない色々なものを見てしまったようです。



でも野崎選手が走ると、セローでもトリッカーでももちろんオールクリーンです。その場でターンして、クリーンの往復まで。



これらのマシンはタンデム杉浦さんがモディファイしているものですが、野崎選手は「いいねえ、これ」としきりに感心。
「十分セクションも走れますよ。ちょっと重たいトライアル車って感じ」だそう。


セローはアンダーガードの他、ギヤ比や吸排気もいじってあります。

でも大将ほどお金と時間をかけなくても、ちょっとした調整だけでもぐっと走破力が上がります。
たとえば、クラッチレバーの調整。

こちらは重たくなったスロットルホルダ。CRCをシュッとやるだけで全然変わります。

テクニックやボディアクションも、疲れが出ると出来ているつもりで乱れていることがよくあります。
マシンも同じでちゃんと診てやらないと狂ってしまい、それに気が付かないまま体が対応してしまうと、ライディングにも悪い癖がついてしまうんですね。
というわけで、テクニックもマシン整備も「基本がいかに大切か」という事を、ちょっと痛い思いもしながら教えてもらいました。
そしてもうひとつ大切なのが「うまく行くイメージ」。
先ほどの丸太も、もうセクションを見ただけでビビっての失敗が連続しました。

この連続ステアでも、3段の岩にビビって「クリーンしているイメージ」が作れないと、行けるものもダメになってしまうのです。




でも気持ちに余裕を持てていれば、イメージ通りに基本を繰り返すだけというわけです。

最後にやってきた、杉浦さんが「魔王ステア」と呼ぶこの高い段差。

ただ突っ込むだけではこんなふうになっちゃいます。


でも野崎選手のテクニック解説を聞いて基本を理解、次に何度かお手本を見て行けるイメージを作った大将。

何人もいるお助けにも安心した事もあったのでしょうが、10年間挑み続けて初めてのクリーンを見事に記録。

最後に自らを人柱として、基本テクニックと基本整備、そしてイメージの大切さを立証した次第です。
いいイメージを作るためには、1ショップに1人、野崎史高ですね。
今回テーマとなった各種基本の大切さは、この映像も含めて近々製作予定の「野崎史高の 変身!トレールテクニック」第2弾に収録します。
いいイメージを常にお手元に置いておくためにも、お役立ちの予定です。おったのしみに〜。

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