価値観の不一致

使い終わったガムテの芯で遊ぶのが大好きなわんこ。

最近その宝物が壊れかかっていることを
ブログで知った親戚が、
ガムテの芯を送ってくれました！
しかも二つも！！

トリオ・ザ・ガムテの芯。

以前によく似た筒状の容器の蓋には、
見向きもしなかったわんこですが、


「これは確かにガムテの芯だ！」と
すっかり気に入った様子。

ひとしきり遊んでから
家族に見せびらかしに来ました。

ぎゅいぎゅいぎゅい。

普段から、気に入ったおもちゃは、
家族の元に持ってきて
ぐいぐいとからだに押しつけてくるくせがあります。

どうやら、おもちゃを自慢している様子。
ほーらほーら、いいもの持ってるでしょ。
見せるだけだよ。貸さないよ。

はいはい。よかったね。
と、こちらも軽く受け流します。

わんこにとっては宝物でも、
家族にとっては「どーでもいいもの」ですからね。

しかしわんこは実は内心で、
こんなことを呟いているのです。

「うちの家族ときたら、

富士山が見えたとか

スカイタワーが見えたとか

或いは口元にゴミをつけた
とぼけた顔のわんこの写真が撮れたとか。

じつにくだらないことばかり、自慢する人たちです。
(・・・まあ確かに、おっしゃる通りです・・・)

ガムテの芯とか、ぷーぷー鳴るおもちゃとか、
どうしてこういう素晴らしい物の
真の価値が分からないのでしょう・・・」

価値観は一致しませんが
その分お互いの利害も影響しあわないので、


今日も仲良く暮らしています。

 

 

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語学の達人

最近とてもよく、言葉を覚えたわんこです。

「ごはん食べる？」「お散歩行く？」
といった毎日の定番はもとより、

散歩の途中で「お水飲む？」
と聞けば、ぺろりと舌なめずり。


これは「飲む！」という返事。

言葉を覚えたのは感心ですが、
近頃は家族の外出の打ち合わせも
敏感に聞き取って反応。
それはちょっと困ります。

「何時ごろ出る」
「何分の電車に乗る」
「あと何分くらいで、準備できるよ」

着替えなどの準備を始めているわけではなく、
のんびりお茶を飲みながら交わされる会話なのに
これらの言葉のどこかから、
わんこは家族の外出を感じるらしいのです。

迫りくる「留守番」の危機を察知し、
おのずと顔つきが険しくなるわんこ。

行かないでー行かないでー。
と立ち上がり、

必死の形相で、すがりつく。

力づくで座らせて、

ひざの上へ。

毎回交わされる言葉の表現は
まったく同じではないはずなのに、
どの言葉を覚えたのやら・・・・・・。

このままでは外出しにくくて困るので、
今度から英語で相談しましょうか。
いや、ろくに話せませんが、片言のカタカナ英語でどうにか。

それでもきっとすぐに
わんこは覚えてしまうでしょう。

そうしたら次は、イタリア語、ドイツ語、フランス語・・・。
どんどん別の言語を操って、
わんこを煙に巻くしかありません。

やがて家族は語学の達人に
それに伴ってわんこは、ヒアリングの天才になるに違いない！

・・・それより先に、
わんこ語を覚えて、よく話し合うべきだろうか・・・。

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わんこは毎朝、二度寝する

平日の朝は家族の都合で、
まだ眠い時間に起こされてしまいます。

まだ寝たりないねぇ・・・とおおあくび。

それでも起きたからには、
「朝ごはんはまだですか」
と、自分の要望は遠慮なく主張します。

ご飯を食べて、トイレをすませると
わんこは再びベッドへ戻り、
二度寝に入ります。

家族が慌しく出勤の支度をしていても、
すぐ横で、テレビがニュースや天気予報を伝えていても、
いささかも動ずることなく、
冬の朝の二度寝の幸せを
一人満喫するわんこ。

家族の羨望のまなざしも、なんのその。

上から見ると、こんな感じ。

なにか面白いことを見逃すといけないので、
時々薄目をあけてチェック。

ま、朝から面白いことなんか、
ありゃしないわね。
それよりさっきまで見ていた夢の
続きのほうが気になります。

このあと散歩に行って、
帰ってきたらまた寝るでしょ。

起きて遊んでご飯を食べて、
またちょっと寝るでしょ。

一日の半分以上の時間を
寝てすごしているわんこ。

ことによると、
壮大な続き物の夢を見ているのかもしれません。

生まれたときからずっと続いている物語を
寝るたび夢として見続けているのだとしたら、

わんこにとっては
寝ている間に見ている世界こそが、真剣な現実で
目覚めて過ごしている時間は
ぼんやりした非現実なのかもしれない・・・。

・・・　・・・　・・・

おお、今日は哲学的だ！

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鼻につく

おや何か落ちてるぞ、と匂いをかいだら

あれれ、今ここにあったはずのものが
無くなってしまいました。
おかしいねえ・・・。

実は匂いをかいだおかげで、
落ちていたゴミが、わんこの鼻についてしまったのです。

そうとは知らず、
すました顔でうたたねを始めるわんこ。
しかしその顔は、実にまぬけ・・・。

日頃からわんこの鼻は
匂いをかぐだけでなく、

新しいおもちゃに
鼻息荒く、挑みかかったり

「ぷー」と鳴らして鼻高々だったり

気が向かないときは
「遊ぼう」という家族の誘いを
鼻であしらったりして、

活躍しています・・・

とかなんとか、
「うまいこと言っただろう」
と鼻にかけている様子が

なんとも鼻につく・・・・

・・・・悪かったね。

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わんこの「ほう・れん・そう」

ときどき退屈になると、
家の中の別の部屋をのぞきにいくわんこです。

そして戻ってきては、
家族の顔をじーっとみつめます。

探検してきた成果を
報告しているみたい。

組織の中で活動を円滑にするための基本は
報告・連絡・相談。
略して「報連相(ほうれんそう)」というのだそうです。

うちのわんこは一人で何かをしてくると
必ず家族の目を見て、「報告」する習慣のよう。

「台所を見てきたけど、何にも落ちてなかったよ」

ちゃんと掃除がしてありますからね。

「ちょっとお風呂場見てきます」

「食べるもの、置いてあるかと思ったのに無いもんだねぇ」

お風呂場に置いてあったことなど、
一度もないはずです！

おや、誰か来ましたよ。
「ね、ね。誰か来たよ」


ちゃんと「連絡」もできますね。宅配便が来ましたよ。

届いたのはわんこ用キャリーバック。
今使っているものの予備として、
同じものを購入しました。

納品書、見る？

それどころじゃないわんこです。

早速ここに入ってお出かけしましょう。
ほらほら、こんなふうに！
と「相談」を持ちかけます。

えらいえらい。
「ほう・れん・そう」が
きちんとできていますね。
家族という組織の中の一員として、
立派に責任を果たしています！！

と、ほめるだけほめておいて、
お出かけの相談については・・・・・・また今度。

 

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