ゾンビラッシュの便乗作
『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』&『チルドレン・オブ・ザ・デッド』
ゾンビ映画と言えば、日本ではジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』。もう、これ以上のゾンビ映画はなかなか見つからないとも言える傑作ホラーだ。しかし、近年リメイクされた『ドーン・オブ・ザ・デッド』は条例や規制の範囲を超えないように制作されたせいか、若干、パワー不足の感は否めない。しかし、内容とは別に世界中に広がるゾンビ・カルト病に冒されたゾンビマニアは史上空前の大ヒットを生み出してしまった。これにより、三流映画会社は思った「ゾンビだ!」。とにかくゾンビが出る映画を作れ!!
ある朝、ビデオ屋に置いてあった2本のゾンビ映画・・・・またしても悲劇が始まった。
まず、最初は『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』。もう、どう言っていいか、わからない。ネットで色々検索したがこの作品に対する内容やキャストの明細等の事項は一切ない。メーカーでさえ、名前のみ記載の超カルト作だ。ちなみにコナル・ペンダガストさんの作品だが、たぶん学生さんだろう。と言うのは、舞台のほとんどが大学内で撮影されたらしい。ストーリーはなんかの生命体が隕石にくっついて飛来、それを発見した考古学者によりドロドロになった人(本人は少なくともそう思っている)が、ゾンビらしき物になり、襲いかかって来る。あ~恐い。襲われる女が自ら、口で効果音入れたり、学祭でバカが仮面をかぶったのようなゾンビが数名。しかも、大勢に見せる為に何回も同じ廊下を歩かせるので、観ている方がいい加減してくれと思ってしまうぐらいのリピート攻撃にさすがにあきれてしまう。最後に女が「もう終わったわ」と言った時は心から『終わってよかった』と思う。それから本作を含む、今日紹介する2作ともパッケージの写真(あるいは絵)は本編には出てこない。
一本目を観た後、この『チルドレン・オブ・ザ・デッド』を観ると、最後まで早送りせずに観れるから不思議だ。ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』で特殊メイクを担当したトム・サビーニが出演しているので一応パッケージには「トム・サビーニinチルドレン・オブ・ザ・デッド」と書いてありますが、トム・サビーニは多分、監督の友達で通りかかったので少し出演してみた、という程度の出番。最初の15分程度しか出てきません。しかし、この冒頭はさすが、トム(?)!!かっこ良く、暴れまくってます・・・・ストーリーに関係なく・・・・。しかも、このシーンは『NIGHT OF THE LIVING DEAD』(ゾンビ映画の元祖)の続きだと言い張るから恐い。よくよく観てみるとキャスティングにジョン・A・ルッソーの名前があった。この時点でゾンビ・マニアな人は「ああ、こいつね」と叫んでしまうだろう。この男、『NIGHT OF THE LIVING DEAD』に参加していた事を良い事に、勝手にダラダラどうでもいいシーンを追加して『NIGHT OF THE LIVING DEAD 最終版』を販売。しかも、どう観ても、あわてて、追加で撮ったシーンを、発見されたフィルムと言い張って売った事で反感をかった人物だ。所謂、非合法すれすれのゾンビ詐欺師って処だ。とにかく、最も知的なゾンビ(?)と称する連続殺人鬼アボット・ヘイズ(何故か神父の格好がお気に入り)にトム・サビーニは殺されてしまう。その後、このアボットは子供ゾンビを空家で育てていて、彼等も立派なヤングゾンビになっていました。しかもこのヤングゾンビはアボットパパの言う通りに動いてくれます。といってもアボットパパは『あ~あ~』しか言わないので、パントマイムを理解する。そこにあまり可愛くないヒロインや金に物を言わせた社長きどりの若造で主人公らしき青年、そのライバルの現場監督、トム・サビーニの友達だった警官など不必要なキャラのエピソードが今回も次から次と出てきます。しかも、最後はレストランに立てこもった、それらのキャラだけを狙って、ヤングゾンビ軍団が襲撃!!みんなでトロトロ戦います。なんかこのシーンだけ観たら、ゴミをちゃんと種別分けして捨てない男たちに怒った近所の人達が集団で喧嘩してるようにしか見えない。でも、とにかく、事件は解決。主人公らしき青年が椅子から立つ時に、テーブルの角にポコ●ンのあたりをぶつけてるが、そのシーンは誰も気づかなかったらしく、採用されています。(チェックしてね)一応、脚本家や制作者は本家の『NIGHT OF THE LIVING DEAD』の番外編だと言っていますが、気にしないで下さい。
本当にシドイ作品でした・・・。これからもゾンビブーム便乗作品は目白押しだとか・・・。しかし、そんな中、本家ジョージ・A・ロメロ監督が新作のソンビ映画『LAND OF THE DEAD』が制作中とか!!楽しみです。
追伸
これはあくまでも個人的な話ですが、僕としては「デモンズ'95」がゾンビ映画の最高峰と思っています
明日はお休みです。
このBLOGはコミック・ブログを目指しています
月~木はマンガ(コミック)、金・土はエッセイです。日曜日はお休みです。
コメントやTBドンドン入れて下さい!!
『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』&『チルドレン・オブ・ザ・デッド』
ゾンビ映画と言えば、日本ではジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』。もう、これ以上のゾンビ映画はなかなか見つからないとも言える傑作ホラーだ。しかし、近年リメイクされた『ドーン・オブ・ザ・デッド』は条例や規制の範囲を超えないように制作されたせいか、若干、パワー不足の感は否めない。しかし、内容とは別に世界中に広がるゾンビ・カルト病に冒されたゾンビマニアは史上空前の大ヒットを生み出してしまった。これにより、三流映画会社は思った「ゾンビだ!」。とにかくゾンビが出る映画を作れ!!
ある朝、ビデオ屋に置いてあった2本のゾンビ映画・・・・またしても悲劇が始まった。
まず、最初は『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』。もう、どう言っていいか、わからない。ネットで色々検索したがこの作品に対する内容やキャストの明細等の事項は一切ない。メーカーでさえ、名前のみ記載の超カルト作だ。ちなみにコナル・ペンダガストさんの作品だが、たぶん学生さんだろう。と言うのは、舞台のほとんどが大学内で撮影されたらしい。ストーリーはなんかの生命体が隕石にくっついて飛来、それを発見した考古学者によりドロドロになった人(本人は少なくともそう思っている)が、ゾンビらしき物になり、襲いかかって来る。あ~恐い。襲われる女が自ら、口で効果音入れたり、学祭でバカが仮面をかぶったのようなゾンビが数名。しかも、大勢に見せる為に何回も同じ廊下を歩かせるので、観ている方がいい加減してくれと思ってしまうぐらいのリピート攻撃にさすがにあきれてしまう。最後に女が「もう終わったわ」と言った時は心から『終わってよかった』と思う。それから本作を含む、今日紹介する2作ともパッケージの写真(あるいは絵)は本編には出てこない。
一本目を観た後、この『チルドレン・オブ・ザ・デッド』を観ると、最後まで早送りせずに観れるから不思議だ。ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』で特殊メイクを担当したトム・サビーニが出演しているので一応パッケージには「トム・サビーニinチルドレン・オブ・ザ・デッド」と書いてありますが、トム・サビーニは多分、監督の友達で通りかかったので少し出演してみた、という程度の出番。最初の15分程度しか出てきません。しかし、この冒頭はさすが、トム(?)!!かっこ良く、暴れまくってます・・・・ストーリーに関係なく・・・・。しかも、このシーンは『NIGHT OF THE LIVING DEAD』(ゾンビ映画の元祖)の続きだと言い張るから恐い。よくよく観てみるとキャスティングにジョン・A・ルッソーの名前があった。この時点でゾンビ・マニアな人は「ああ、こいつね」と叫んでしまうだろう。この男、『NIGHT OF THE LIVING DEAD』に参加していた事を良い事に、勝手にダラダラどうでもいいシーンを追加して『NIGHT OF THE LIVING DEAD 最終版』を販売。しかも、どう観ても、あわてて、追加で撮ったシーンを、発見されたフィルムと言い張って売った事で反感をかった人物だ。所謂、非合法すれすれのゾンビ詐欺師って処だ。とにかく、最も知的なゾンビ(?)と称する連続殺人鬼アボット・ヘイズ(何故か神父の格好がお気に入り)にトム・サビーニは殺されてしまう。その後、このアボットは子供ゾンビを空家で育てていて、彼等も立派なヤングゾンビになっていました。しかもこのヤングゾンビはアボットパパの言う通りに動いてくれます。といってもアボットパパは『あ~あ~』しか言わないので、パントマイムを理解する。そこにあまり可愛くないヒロインや金に物を言わせた社長きどりの若造で主人公らしき青年、そのライバルの現場監督、トム・サビーニの友達だった警官など不必要なキャラのエピソードが今回も次から次と出てきます。しかも、最後はレストランに立てこもった、それらのキャラだけを狙って、ヤングゾンビ軍団が襲撃!!みんなでトロトロ戦います。なんかこのシーンだけ観たら、ゴミをちゃんと種別分けして捨てない男たちに怒った近所の人達が集団で喧嘩してるようにしか見えない。でも、とにかく、事件は解決。主人公らしき青年が椅子から立つ時に、テーブルの角にポコ●ンのあたりをぶつけてるが、そのシーンは誰も気づかなかったらしく、採用されています。(チェックしてね)一応、脚本家や制作者は本家の『NIGHT OF THE LIVING DEAD』の番外編だと言っていますが、気にしないで下さい。
本当にシドイ作品でした・・・。これからもゾンビブーム便乗作品は目白押しだとか・・・。しかし、そんな中、本家ジョージ・A・ロメロ監督が新作のソンビ映画『LAND OF THE DEAD』が制作中とか!!楽しみです。
追伸
これはあくまでも個人的な話ですが、僕としては「デモンズ'95」がゾンビ映画の最高峰と思っています
明日はお休みです。
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ロメロの最新作の「Land Of The Dead」の予告(米国では6月24日公開らしいです)を見たのですが、最近主流のゾンビアクションみたいな感じになっていて個人的には期待大なんですが、ロメロゾンビファンにはどうなんだろうなぁって思いました。アクション風、ロメロ風、どっちに転んでも私は大好物ですけどね(笑)。