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ゴースト・アーミー 怨霊部隊 誰がつけたか知らないがとんでもないタイトルだ!

2007年04月12日 | 誰も知らないZ級映画評
ゴースト・アーミー 怨霊部隊 誰がつけたか知らないがとんでもないタイトルだ!

監督:アーマンド・マストロヤンニ
出演:マックスウェル・コールフィールド/ニシェル・ニコルス/タリア・バルサム

「スター・トレック」でお馴染みのウラ少尉のニシェル・ニコルスが出てるので観てしまった。
元々ウラ少尉はウーピー・ゴールドバーグが俳優になる前にオーディションを受けて落とされた役でニシェル・ニコルスはウーピー以上の大物といえる。
しかし、この『ゴースト・アーミー 怨霊部隊』の中ではなんかケツのデカイ、口うるさい程度にしか見えない。
実際の役は将校。

なんと、よく観ると「新スター・トレック」のジョーディ役のレヴァー・バートンも出ている!
トレッキーには必見!
普通の人には観なくてもいい映画だろう。

冒頭、南北戦争のシーンがある。
ただ、このシーンが全て。
普通ストーリーの伏線だが、この映画では種明かしに近い。
だから、後は謎だ!謎だ!と叫ぶ登場人物がアホに見える。
そんな映画だ。

南北戦争の際、北軍に参戦した子供がいた。
彼は少し、超能力のような物が使えるようだった。
しかし、この現地点ではスプーンを曲げる程度。(←でたらめ)
彼は南軍兵士に仲間の兵士と一緒に山中で捕まり、逃げるチャンスとして地雷の埋まる盆地を通る様に命じられる。
一旦は通るのに成功するが、南軍の将校はもう一往復する様に命じる。
つまり、少年を殺すつもりだ。
それを見ていた少年の母親が泣き叫ぶ。
その時、少年の超能力が覚醒する・・・

それから約100年後。
同じ山中で・・・。
演習の為、ダラダラした若い兵士達を女将校がしごいている。
この兵士の中に一人、生真面目で美男子のブラッドピット似の兵士がいる。
彼の名前はエリス二等兵。
一日、森の中を歩いて洞窟を発見。
何もなかった。(←なんじゃそりゃ)
そこにメラニーなる女性が現れる。
(こりゃ、どう見たってあのさっきの子供の兵士の母親だ!)
どうも彼女はエリスに伝えたい事があるらしい。
女の子の事に敏感なメスゴリラこと女将校が彼女を近づけさせない。
「演習の邪魔、向う行け!」てな具合。
そして、その日、一人の兵士が謎の死を迎える。
さっさと警察に届けりゃいいのに、女将校は「我々で犯人を見つける。その権限が私にはある!」と言い出す。
(そんな、権限をもった将校は見た事がないような気がする・・・)
そして、次々に兵士が殺されていく。

-----ネタバレ------

ある夜、誰かが攻めて来た!
な、なんとゾンビ軍団だった。
こりゃ大変と応戦するが元々ダメダメ兵士達なので勝てない。

エリスは山小屋を発見し、そこに住むボロボロの老人に云う。
「やめさせろ!」
そう、この老人はあの超能力少年の成れの果て。
そして母メラニーの幽霊はそれが云いたかったらしい。
超能力老人が超能力を使うのを止めた途端、ゾンビ軍団も消える。
そして力を使い果たした老人も死ぬ。

生き残ったのは女将校とエリスと若い女兵士の三人。
良かった良かったと言って山を下りる。

THE END

「なんの話?」と聞かれても困る。
見終わった私もよく分らないというのが正直な感想。

予算がないのでボロ服を着た人をゾンビに見せるため、ブルーの照明を逆光で撮ったシーンは怖そう見えるが…ただ、それだけ。
ブラブラ歩いているシーンやダラダラした兵士のシーンが長過ぎ。
しかも全て一つの山中で撮影されているので、飽きてくる。
味わい的にはロード・ムービーに近い物がある。

この映画の収穫といえば…
ナポレオン戦争に"シャボー デ フリーズ"という木の槍のような罠を仕掛けたというトレビアだけ。

DVD化されていないが別にする必要性もないとメーカーも思ったのだろう。


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