エド・ウッドの幻の代表作?『死霊の盆踊り』
先日、ビデオの在庫を整理のためDVDにバックアップしていると、中から幻の1本が見つかりましたので、紹介します。『死霊の盆踊り』です。
『えっ、なんだ、そのタイトル、なめてんのか』って、いえいえ、とんでもございません。これぞ、マニアの間で高額取引されている作品なのです。(もちろん、ご存じの方も多いと思います)
中でも有名なのは脚本家でこの作品に深く関わっていたとされる『エド・ウッド』ことエドワード・D・ウッドJr。彼は名匠ティム・バートン監督の『エド・ウッド』でジョニー・デップが彼を演じた事で有名なので、多くは語りません。彼は生涯、コアでチープなZ級映画を撮り続け、世界の中で最もシドイ監督として名をはせている。映画以外にも彼の伝記本まで発売されているので興味のある方はどうぞ。とにかく、彼の映画は支離滅裂、意味不明、特撮バレバレの三拍子揃っている。映画によっては超大根役者まで出てくる。
そんな彼が晩年、撮った作品。ドライブインシアター用のエログロ作品として製作されたようだが、エロでも、グロでもないような気がする。ナニソレって感じの作品。
じゃあ、一体、何故そんな作品を紹介するのか?ヘタでも一生懸命なにかすれば、きっと、いつか、いや、来世では認められる。そんな勇気を与えられる作品だと思います。(としか、言い用がない)
冒頭で、重そうに棺桶を運ぶ二人の土人らしき男。棺桶の中から出てくるのはクリスウェル。
彼は映画『エド・ウッド』の中でも出てきたエド・ウッドの親友。テレビでデタラメに話した事が的中した事から、予言者としても有名な俳優。晩年は金に困っていたのか?親切心からか、よくエドの映画に出ている。
さて、ドラキュラ伯爵らしき格好したクリスェルが永延にグタグタ話す。今夜は何か恐い事があるらしい程度の内容だが、エド得意の言い回しのせいで、要領を得ない。そこでいきなりオープニング。エド・ウッドの名もテロップされる。(上の写真参照)
真っ昼間に山を走る車。運転席が映った途端に夜になる。でも、ロングで撮影したシーンはまた昼間?つまり、アップは夜、ロングは昼。このシーンだけでもう頭を抱えてしまう。ちゃんと、撮れないのだろうか・・・この人は・・・。とにかく、車に乗っていたのはアベックで、男は作家というが、この設定は何の関係もないので、忘れて下さい。そして『あ~』ドカン!!事故をおこしてしまう・・・・といってもグルグル画面がまわるだけで、『事故』を自分でイメージして下さい、という感じ。
そこにもう一度、クリスウェル伯爵登場。ここは墓場。「闇の女王よ!!出てこい」というと妖怪人間のベラ風の女があらわれる。「今宵は死霊達の宴をご覧遊ばせ。まずは炎を愛した女です。この女、恋人が炎に殺され、自分も炎で死んだのです」そういうと、ちょっと太めの女インディアンのダンスが始まります。しかも、乳房をあらわに踊りますが、期待しないでください。あまりのチープなダンスに驚きます。というか、どこが、死霊なのかさっぱり、わかりません。ストリップにしか見えません。
その頃、例のアベックが目を覚まし、墓場でそのダンスを見つける。普通、こんなシーンを観たら「夜中に墓場でストリップやってるよ」と思うのでしょうが、何故か、この作家には『死霊たちが宴をやっている』とわかるのです。次の瞬間、オオカミ男とミイラ男にアベックは捕まり、クリスウェルの前に連れて行かれます。そして縛られたまま、一緒にストリップショーを見せられます。
オオカミ男とミイラ男は単なる着ぐるみです。一切、期待しないで下さい。かなり、シドイです。(上の写真参照)
それからはダンスがこれでもか、というぐらい長い時間続きます。その人数は総勢13人。とにかく、どうでもいいようなダンスですが、脱ぎます。中でも、有名な女は『黄金の女』のシーンは、一番はじめの土人が出てきます。そして、ストリッパーの黄金を愛し過ぎた女は黄金にされます。・・・といっても、体に金粉を塗るだけです。昔、樹まりあというAV女優がこの手のアダルトビデオをよく出していました。しかも、黄金になったので動けないという事で、自分で息を止めてフリーズしていますが、よく見ると土人に運ばれるシーンではプルプル動いています。
とにかく、本編のほとんどがダンス。最後は、ベラがナイフをかざし、アベックの女の方のブラジャーが露に・・・と、これが結構、巨乳。(エドちゃ~ん、いい趣味してるよ)。その時、いきなり、夜明けに!太陽がアップになり、ベラをはじめ、オオカミ男、ミイラ男、そしてクリスウェルまで溶けてしまい、骨に・・・。(といっても溶けるシーンがないので自分で想像する事)とにかく、骸骨になり、アベック二人は命拾い。
フッと気づくと、アベックは先ほどの事故現場。夢だったと、いうオチ。
まあ、凄すぎます。Z級もここまでくれば、立派。マニアの間では未だに伝説の1品。最近までビデオも廃盤で、入手困難でしたが、遂に今年の7月にDVDで発売されるそうなので、興味のある人は予約してみて下さい。(これで、あなたもマニアだ!)
なお、インターネット・オークションでは違法コピーの粗悪な映像の物を販売している人もいるので、購入を考えている方は気をつけて下さい。
■7月発売予定の『死霊の盆踊り』のDVD
■ティム・バートン監督・ジョニー・デップ主演『エド・ウッド』のDVD販売(アマゾンコム)
■『死霊の盆踊り』を詳しく知りたい人のサイト
■最低映画館の『死霊の盆踊り』の記事
明日はお休みです。
月曜日は4コマ漫画『宇宙犬JUNJUN』第3話を掲載します。
このBLOGはコミック・ブログを目指しています
月~木はマンガ(コミック)、金・土はエッセイです。日曜日はお休みです。
コメントやTBドンドン入れて下さい!!
先日、ビデオの在庫を整理のためDVDにバックアップしていると、中から幻の1本が見つかりましたので、紹介します。『死霊の盆踊り』です。
『えっ、なんだ、そのタイトル、なめてんのか』って、いえいえ、とんでもございません。これぞ、マニアの間で高額取引されている作品なのです。(もちろん、ご存じの方も多いと思います)
中でも有名なのは脚本家でこの作品に深く関わっていたとされる『エド・ウッド』ことエドワード・D・ウッドJr。彼は名匠ティム・バートン監督の『エド・ウッド』でジョニー・デップが彼を演じた事で有名なので、多くは語りません。彼は生涯、コアでチープなZ級映画を撮り続け、世界の中で最もシドイ監督として名をはせている。映画以外にも彼の伝記本まで発売されているので興味のある方はどうぞ。とにかく、彼の映画は支離滅裂、意味不明、特撮バレバレの三拍子揃っている。映画によっては超大根役者まで出てくる。
そんな彼が晩年、撮った作品。ドライブインシアター用のエログロ作品として製作されたようだが、エロでも、グロでもないような気がする。ナニソレって感じの作品。
じゃあ、一体、何故そんな作品を紹介するのか?ヘタでも一生懸命なにかすれば、きっと、いつか、いや、来世では認められる。そんな勇気を与えられる作品だと思います。(としか、言い用がない)
冒頭で、重そうに棺桶を運ぶ二人の土人らしき男。棺桶の中から出てくるのはクリスウェル。
彼は映画『エド・ウッド』の中でも出てきたエド・ウッドの親友。テレビでデタラメに話した事が的中した事から、予言者としても有名な俳優。晩年は金に困っていたのか?親切心からか、よくエドの映画に出ている。
さて、ドラキュラ伯爵らしき格好したクリスェルが永延にグタグタ話す。今夜は何か恐い事があるらしい程度の内容だが、エド得意の言い回しのせいで、要領を得ない。そこでいきなりオープニング。エド・ウッドの名もテロップされる。(上の写真参照)
真っ昼間に山を走る車。運転席が映った途端に夜になる。でも、ロングで撮影したシーンはまた昼間?つまり、アップは夜、ロングは昼。このシーンだけでもう頭を抱えてしまう。ちゃんと、撮れないのだろうか・・・この人は・・・。とにかく、車に乗っていたのはアベックで、男は作家というが、この設定は何の関係もないので、忘れて下さい。そして『あ~』ドカン!!事故をおこしてしまう・・・・といってもグルグル画面がまわるだけで、『事故』を自分でイメージして下さい、という感じ。
そこにもう一度、クリスウェル伯爵登場。ここは墓場。「闇の女王よ!!出てこい」というと妖怪人間のベラ風の女があらわれる。「今宵は死霊達の宴をご覧遊ばせ。まずは炎を愛した女です。この女、恋人が炎に殺され、自分も炎で死んだのです」そういうと、ちょっと太めの女インディアンのダンスが始まります。しかも、乳房をあらわに踊りますが、期待しないでください。あまりのチープなダンスに驚きます。というか、どこが、死霊なのかさっぱり、わかりません。ストリップにしか見えません。
その頃、例のアベックが目を覚まし、墓場でそのダンスを見つける。普通、こんなシーンを観たら「夜中に墓場でストリップやってるよ」と思うのでしょうが、何故か、この作家には『死霊たちが宴をやっている』とわかるのです。次の瞬間、オオカミ男とミイラ男にアベックは捕まり、クリスウェルの前に連れて行かれます。そして縛られたまま、一緒にストリップショーを見せられます。
オオカミ男とミイラ男は単なる着ぐるみです。一切、期待しないで下さい。かなり、シドイです。(上の写真参照)
それからはダンスがこれでもか、というぐらい長い時間続きます。その人数は総勢13人。とにかく、どうでもいいようなダンスですが、脱ぎます。中でも、有名な女は『黄金の女』のシーンは、一番はじめの土人が出てきます。そして、ストリッパーの黄金を愛し過ぎた女は黄金にされます。・・・といっても、体に金粉を塗るだけです。昔、樹まりあというAV女優がこの手のアダルトビデオをよく出していました。しかも、黄金になったので動けないという事で、自分で息を止めてフリーズしていますが、よく見ると土人に運ばれるシーンではプルプル動いています。
とにかく、本編のほとんどがダンス。最後は、ベラがナイフをかざし、アベックの女の方のブラジャーが露に・・・と、これが結構、巨乳。(エドちゃ~ん、いい趣味してるよ)。その時、いきなり、夜明けに!太陽がアップになり、ベラをはじめ、オオカミ男、ミイラ男、そしてクリスウェルまで溶けてしまい、骨に・・・。(といっても溶けるシーンがないので自分で想像する事)とにかく、骸骨になり、アベック二人は命拾い。
フッと気づくと、アベックは先ほどの事故現場。夢だったと、いうオチ。
まあ、凄すぎます。Z級もここまでくれば、立派。マニアの間では未だに伝説の1品。最近までビデオも廃盤で、入手困難でしたが、遂に今年の7月にDVDで発売されるそうなので、興味のある人は予約してみて下さい。(これで、あなたもマニアだ!)
なお、インターネット・オークションでは違法コピーの粗悪な映像の物を販売している人もいるので、購入を考えている方は気をつけて下さい。
■7月発売予定の『死霊の盆踊り』のDVD
■ティム・バートン監督・ジョニー・デップ主演『エド・ウッド』のDVD販売(アマゾンコム)
■『死霊の盆踊り』を詳しく知りたい人のサイト
■最低映画館の『死霊の盆踊り』の記事
明日はお休みです。
月曜日は4コマ漫画『宇宙犬JUNJUN』第3話を掲載します。
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紹介サイトがかぶってしまいましたが
本当に偶然です。
紹介するサイト自体が
少ないということですね。(笑)
この日記を見ていたらなんかますます見たくなってしまったんですが(笑 一体どれだけつまらないのか体験してみたいですね(笑
漫画も描かれていらっしゃるんですね!キャラクターも上手くて尊敬します!
では、乱文失礼致しました。
でも、買うのはもったいないですよ。