アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

確定申告の季節

2005年02月26日 | 雑感
今年もまた確定申告の季節がやってきた。頭が痛い。
15年前にマンションを購入したとたん転勤になり、一度も我が家に住んだことがなく、現在、3代目のテナントが住んでいる。

不動産のオーナーとして、以来毎年、家賃収入を確定申告している。と言えば格好いいが、実際は、ローンの支払いのほうが家賃収入より多く、毎年還付を受けている。今年は、インターネットの確定申告サイトで申告書を作ってみたが、計算間違い、記載ミスがなくなるだけで、基本的に内容の複雑さは変わらない。友人は、毎年知人の税理士に頼んで、1万円の手間賃で申告書を作ってもらっている。毎年のことなので、前年の控えを参考にしながら書類を作り、半日あればできるが、初めてのときは大変だった。

税金の仕組みは、どうしてこんなに複雑なのだろう。内容は足し算と引き算、そして掛け算だけの簡単なものだ。所得税は、累進課税だけで所得に一定の比率をかけるだけにすればいいと思うが、様々な控除が複雑に絡み合って、迷路のようになっている。各控除の項目が、まるで、役人が既得権を死守しているように見える。頭のいい役人が、国民のためではなく、税金という利益を得るために、様々な策を弄しているように思える。その仕組みが複雑であればあるほど、国民が内容を理解できにくくなり、理解しようとする努力を放棄する。彼らにとってはそれが狙いなのだろう。

今年もまた税制が改訂になっている。配偶者控除と配偶者特別控除が同時に受けられなくなった。38万円の控除がなくなると、その20%の7万6千円が増税になる。毎年15万円程度の還付が、今年は半分になった。

税金の仕組みを知らないまま、源泉徴収で天引きされているサラリーマン諸氏は、知らないうちに今年は76千円増税になっているなんて知らないだろうな。


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