アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

サウジアラビアの新興都市 KAEC

2020年06月03日 | 旅行
KAEC 
2010年07月09日 18時41分34秒 
  
7月8日(木) 夕方 
  
工場の南約40km、紅海沿岸に、現在、国王の名前を冠した新しい都市が建設されている。KAEC(キング・アブドラ・エコノミック・シティー)、敷地面積173Km2の広大な敷地に、サウジアラビアの経済の中心となる都市を建設しようという、壮大なプロジェクトだ。 
  
工場の従業員に見学会の案内があったので、どんな都市になっているか興味があったので参加してみた。バスに乗り込むと、トーブ、アバヤで正装したサウジの家族連ればかりで、ジーンズのラフな格好をした日本人は、いかにも場違いな感じがする。しかし、申し込みをしてすんなり登録されたので、問題はないのだろう。結局、大型バス2台に日本人は3名だけ。 
  
工場から南下すること20分、メインゲートの前に到着。セキュリティーの先導を受けて、バスは市内に入って行ったが、道路だけで、まだ何もない。所々に建設中のビルが見える。約20分で、海岸に到着。このあたりだけは、ホテルらしき建物と、レストランが完成している。 
  
予想通り、内部での説明会は、サウジの家族のためのもので、アラビア語だけ。PRフィルムの画面で概要をつかむだけ。ドバイのような、魅力的な都会が出来るらしい。案内を改めてよく読んでみると、サウジ人の従業員への案内となっている。しかも、今日の主目的は、KAEC内部にできる、住宅地の分譲案内。 
  
帰りのバスの時間までどうやって時間をつぶそうかと思っていたら、不動産の担当者が、英語で説明してくれるという。ついて行くと、第一期分譲地が来年末に完成するので、色々なタイプの住宅と価格まで説明してくれた。P社従業員には、特別割引価格が用意されているとのこと。今、160km離れたJeddahから通勤している人にとっては工場が近くなる。工場の運転の知っているメンバーも、自分の車でかけつけてきていた。 
  
標準価格の一例(面積は、住居部分合計) 
50m2 ワンルーム アパート             225,000SAR        (540万円  24円/SAR) 
3FL、274m2 共同住宅                    500,000SAR        (1200万円) 
3FL、271m2 2棟建て住宅             700,000SAR        (1680万円) 
2FL、227m2 一戸建て                    900,000SAR        (2160万円) 
  
住居面積が広いので、ゆったりしているが、価格は高くない。日本の地方都市の不動産価格程度かもしれない。 
  
夕方7時からレストランに案内され、夕食が用意されていた。予想外。シーフードは美味しく、部外者の日本人まで無遠慮に食事をしてもいいものかと、少し気が引けたが、これだけでも来たかいがあった。 
  
レストランの目の前に広がる海は、コミュニティーと同じように、数百メートル先まで遠浅の岩礁のようで、先端の深みの部分だけで波が砕けている。ここなら、同じようにいい釣り場があるかもしれない。将来、日本から赴任する家族がこの街で過ごすことが出来れば、住環境は大幅に向上するかもしれない。アルコールは無いけれど…。 
  
(KAEC 海岸線の夕日) 
  


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