雨の降る、15年前の横浜スタジアム

前回の続き。
とにかく永井真理子さんのファンになりすぎてしまった自分は、高１の時に友人を半ば拉致する感じで東京行きの夜行バスに乗り、横浜スタジアムまでライブを観に行った。チケットは即日完売。ファンクラブ(爆)の優先予約でチケットを取った割には、席は結構後ろ。それも全国からファンが詰め掛けていたから。あの日、会場におられた方いますか？

当日の横浜は雨で、中止になるんじゃないかと思うくらい降っていた。レインコートを持っていなかった自分たちは、係員に「傘を差すな」と言われたので、仕方なくずぶ濡れになって開演を待つ。
約15分遅れで『ハートをWASH!』で、いきなりライブが始まる。他の観客を見ると、レインコートすら脱いでいる。そこで自分も「もう雨に濡れても構わない」と悟る(気付くのが遅い)。2曲目の『プリティロックンロール』からは、雨と汗がごちゃごちゃになってしまうくらいにノリまくった。知ってる曲は(当時は知らない曲なんてあるはずないじゃないか)大声で叫ぶ…自分がライブに行ってあんなに"ハジけた"のは、きっとあの時が最初で最後だと思う。そしてハジけているうちに…雨は上がっていた。

…とにかく何と言っていいかわからないくらい、素晴らしい2時間ちょっとのライブだった。幸いにこの日は収録されているんだけど、CDに付いていたブックレットで…ラルフローレンのポロシャツを着ていた自分が1カットだけ、本当に小さく(おそらく自分にしかわからないだろう)写っていた。
デビュー当時からのファンの人たちは、永井真理子が「"イメチェン"してしまった」とかいって、このライブで離れていった人が多く…とどこかで見たことがあるけど、自分の中では「今まで見たすべてのライブから、もう一度生で…」って言われたら、"雨付き"で、この日のライブを選ぶかもしれない。

そしてそれが…ちょうど15年前の8月2日。今日の横浜スタジアムは…プロ野球。
永井真理子さんも40才になっているはず。数年に一度、今日になると、この日のことを思い出していた。少しずつ忘れていってるけど、楽しかったことに変わりはない。自分はあの日、間違いなく横浜スタジアムで雨に濡れていた。

奇しくも今日も雨…もうすぐ開演です(笑)。