凄まじく鳥肌の立った今岡のホームランをふたつ

オープン戦もいよいよ開幕…バンクーバーオリンピックも終わり、プロ野球にどっしり腰を据えられる時期がいよいよやってまいりました。今年の予想と戦力分析は開幕直前にやることにして…。

未だにタイガース時代から贔屓にしていた今岡のことを追いかけてるんだけど、先日オープン戦でドラゴンズ・吉見のアウトハイのクソボール(笑)を見事ホームランにしたそうで（YouTube）。しかも代打で初球…相変わらずの”悪球打ち”は健在やね。見てると「今年の今岡はいけるんとちゃう？」と思ってしまう。

今岡のホームランで思いっきり鳥肌を立てたことが今まで二度ある。一度目は6年前…2004年6月12日の横浜戦。これはライトスタンドの最上段で現地観戦していた。雨のためコンディションが良くなく、エラーやら内野安打やらが乱発した試合だった記憶がある。自分もカッパと傘を差して応援しておりました。
先発の伊良部が早々にノックアウトされ…この日が伊良部のタイガースラスト登板だった。3回表までで5点差を付けられていた劣勢を追いつき、8回裏の今岡。自打球を思いっきり当ててその辺を転びまくり、立て直した直後のワンショット…勝負を決める勝ち越しホームラン。本人は「自打球があったから力が抜けた」って言ってたけど…ホンマなんかな？甲子園の最上段から見た今岡のホームランの放物線は今でも思い出せる。残念ながらハイライトシーンしか残っていないけど…。



もう一つは5年前。2005年6月3日のロッテ戦。接戦の中、同点に追い付かれた七回にチャンスを迎え、目の前で4番・金本が敬遠。これで見るからに闘志に火がついたマコリン。いつもはコアラのような優しい目つきが”ゴロツキ”と化しております(笑)。そこから放った勝ち越しスリーラン。この場面はテレビで見ていて、「ワンアウト二塁で金本を敬遠か…スリーランで勝負ありかも」と思った瞬間にこの一発が飛び出した。イメージ通りの絵が目の前で展開されて、本当にびっくりした。次のバッターの桧山も揃ってお付き合い。
ベースを回る間…今岡は吠えまくり、二塁ベースを回った直後、明らかに「なめとったらアカンぞ、ボケー」とピッチャーに向かって叫んでおります(爆)。ベンチに戻っても険しい目つきで、ここには映ってないけど、ホームインする直前にもロッテベンチに向かって挑発してみたり、ヒーローインタビューで公にはめったに見せない関西弁丸出しだったり(笑)、どれだけ興奮していたのかが想像できる。でも今年からその当時のロッテの監督、バレンタインが背負っていた番号を付けることになるとは思ってもいなかった。



過去の思い出に必要以上に浸ることもないんだけどね。でも今岡はやっぱり気になってしまう選手なんで。ロッテには生え抜きの今江がサードにいるから、出場機会のことを考えたらこの先はタイガースと同じで何とも言えないけど、頑張ってもらいたいものです。今年の交流戦、1本くらいならこんな風に甲子園のレフトスタンドに叩きこんでくれてもいいよ。

…それが”三度目の鳥肌”なら、何も言うことはない。