おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

おっさんの勝手に”月イチくるり” 4 『京都の大学生』

2010-02-27 21:11:51 | quruli
今回紹介するくるりの曲は『京都の大学生』。2008年にリリースされたシングル『さよならリグレット』のカップリングとして収録されている曲です。このシングルはとにかく名曲揃いで、何のドラマの主題歌だったか忘れたけど…『pray』、そして小田和正と競演した名曲『ばらの花』…実はこれを目当てにこのシングルを買ったんだけど、自分にすさまじく”憑依”したのは、結局この『京都の大学生』だったりする。

以前少しだけ書いたことがあるんだけど、くるりは音楽の幅がすさまじく広い。ロックにブルースにクラシック…以前ビリージョエルが「君は『イエスタディ』と『ヘルタースケルター』を書くビートルズをどの位置にジャンル分けするんだい?」って語っていたんだけど、まさにそれを日本で大成させた数少ないバンドだと思っている。そもそも音楽をジャンル分けすること自体に懐疑的な部分を自分は持っているんだけど、あえてくるりを分けるとするならば『全天候型』…ちょっと変か(笑)。

そして『京都の大学生』は、役所勤めの彼氏と付き合う、旅行好きの女子大生の倦怠期(?)を見事に描いたジャズ…しかも京都弁や地名だけに限らず、「206番」といった京都独特のバス路線の呼び名まで、いろんなセンテンスがあちこちに散りばめられ…そこに「パリ」「モンマルトル」といった”対極”に等しいフランスの地名が入ってくるから聴いてて面白い。最初のピアノのイントロで、もうその曲の世界(京都ですね)へ「すーっ」と吸い込まれていく。このカップルがその後、どんな風になってしまったのかちょっと気になってしまったりね。



昨年から勝手にブックマークをつけさせていただいてるんですけど、京都在住の照葉子さんのブログに『京都の大学生の歌詞に遊ぶ』っていう記事があって、そこで紹介されている写真と”妄想ストーリー”が本当に素晴らしい。自分もその場所を巡りたくなるし、その彼氏の気分になってしまったりね。見事に曲のイメージが包括されている、5回に渡って濃厚に書かれたこの記事、皆さんもぜひご一読を”その1”…ちゃんと”5”まで読んでくださいね

昨年行われたツアーでは一部会場でセットインされていたみたいだけど…自分が行った岡山では聴けませんでした…聴きたかったなぁ。

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4 Comments

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知らなんだ (Boaz)
2010-03-06 13:55:21
こんな曲があったんだねぇ。
すごいカッコいいし、渋いねぇ。
いやぁ、これだけでも、生くるりを体験してみたくなったわ。
今度連れてってね♡(どこに?)
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渋いでしょ? (おっさん)
2010-03-07 23:12:02
まさに『全天候型』ですよ。

くるりは6月に東名阪&京都のライブがあるけど、
例の名古屋遠征を予定しているので、
色んな人たちの顔色をうかがいながら…自重予定です(笑)。
返信する
綻びだらけの妄想文です。 (照葉子)
2010-03-09 04:18:53
遅くから失礼します。
過分な持ち上げ、ムズムズします^^

例の妄想文は昨年の音博の余韻さめやらぬ雰囲気で書きなぐった文ですので、今読み返すと「そうかな?」と思う点があったりなかったりします。(あえてそのままにしていますが)
お楽しみいただけたら幸いです。

6月のツアーは新譜中心なのでしょうね?
206番に乗って見に行ってきます。
返信する
遅くなっちまいました2 (おっさん)
2010-03-15 20:36:37
照葉子さん

いやぁあの名作は持ち上げておかないと(笑)。
改めて読んだらすぐにでも京都へ行きなくなる…。
おそらく6月は新譜でしょうね…今回は見送り予定ですorz
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