おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

『あの素晴らしい愛をもう一度』

2009-10-26 21:47:03 | 音楽全般
先日、加藤和彦さんがお亡くなりになられた話は少なからずショックを受けた。ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンド…もちろんリアルタイムには聞いていないんだけど、『帰ってきたヨッパライ』や『タイムマシンにお願い』は若い方でも聴けば誰でもご存知なはず。

自分にとっては『あの素晴らしい愛をもう一度』に尽きる。これは当時、音楽の教科書にも載っていて「良い唄だけど、どことなく説教臭いな…」と思っていた。そんなことを思っていた小学生の時『クラス対抗合唱コンクール』とかいうのが何度かあって、この曲がクラスの課題曲として選ばれ、発表会当日に向けて猛練習をした記憶がある。もちろん合唱部には縁がない…ブラスバンド部だってほんの一瞬だったのに。



しかし…その練習が自分にはかなり辛かった。先生に「みんなとまったく合っていない」とか言われて一人だけ居残り練習をさせられたり…合唱の際「個人的な強化練習をするのは、全体で唄う時にひとりだけ目立ってしまって乱れる可能性があるから好ましいことではない」と後になって聞いたことがあるけど、先生に嫌われていたのかな(笑)?
それを教室の前にある中庭の花壇の前で、練習を終えた友人がクスクス笑いながらこっちを見ているのが見えた。夕陽が落ちていこうとする1月の冬の日、帰り道の北風がどれだけ冷たかったことか。その時唄った『あの素晴らしい愛をもう一度』…この曲の低音パートは今でも宙で唄える。これも今となってはいい思い出。唄は…その当時から結構上手かったんだけどねぇ…ウソですよ(笑)。



以前に紹介したいきものがかりの『YELL』は、今年の全国学校合唱コンクール中学生の部の課題曲。彼らがどんな気持ちを重ねて唄ったかは想像もつかないけど、自分にとっては『あの素晴らしい愛をもう一度』。自分の思い出の中にはこれからも、そんな風にしてずっと残っていく。とにかく加藤さんのご冥福を心からお祈りいたします。


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4 Comments

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ふむ・・・ (maco)
2009-10-27 13:58:42
なるほどねぇ・・・合唱コンクールですか。確かに昔はよく使われてましたね。私の時は「卒業写真」でした(^_^;
今はアンジェラ・アキさんにいきものがかり・・・時代は変わりましたね。

「あの素晴らしい・・・」は音楽の授業で歌った記憶があります。しかし、何で教科書に載るとこうも堅苦しい印象になっちゃうんでしょうね・・・個人的には割りと好きな歌なんですが、正直、学校ではあまり歌いたくなかったです。
勿論今はライブの模様を見ながら共に歌ってたりしてますが・・・今回はさすがに詰まりましたね(T_T)
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思い出は思い出として (おっさん)
2009-10-28 23:52:49
今もこないだの録画を見ながら書いております…残念で言葉になりません。

”教科書”っていうだけで堅苦しいですよね?
たしか小田さんの『僕の贈りもの』も教科書に載ってるんでしょ?
今の子供たちはこの曲をどんな風に受け止めるのかな…とか思ったり。


書いてて思い出したのが…一度『合奏コンクール』っていうのもあって、
その時の曲は『夢冒険』…これも別の意味でタイムリーな(笑)。
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・・・ (Boaz)
2009-11-01 01:25:54
僕も、中2の時に合唱コンクールで歌いました。
アニキに教わるまではフォークだなんて知る由も無かったこの曲。
歌詞の暗さと反面メロディの明るさが、その頃はまったく理解できなかった。

おっさんくんのように悲しいエピソードは無いけど、
その頃好きだった●っちゃんの事を思い出すなぁ(笑)


やっぱり、『タイムマシンにお願い』が印象深い。
今回の出来事、ただただ、残念、無念・・・。
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自分も… (おっさん)
2009-11-03 21:31:59
この曲がフォークソングということを後になって知りました。
歌詞の内容が理解もできたのも、ずっと先になってから。

それ以上に…●っちゃんのことが聞きたいなぁ。
そのうち記事として書いてくれるんでしょ(笑)。
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