2013年6月。僕はこんな所にいた。

石川県にある大学。
この大学の中に、パズルの資料館があるのだ。

こんな風に、大量の立体パズルが展示されている。

事前に申し込めば、学外の人でも見学ができる。
この資料館に展示されているパズルは、日本を代表するパズル家・芦ヶ原伸之さん
のコレクションなのである。

パズル愛好家ならほとんどの人が知っているであろうパズル作家。
それが芦ヶ原氏。残念ながら2004年6月にお亡くなりになられている。
氏のコラムの表現から拝借すれば「ヘソマガリ」だったのだろうか。
実際にお会いすることはできなかったが、とても個性的な方だったようだ。
パズルに関する知識、コレクション、著書の数は相当なものであった。

クロスワードやナンプレの問題を量産する今のパズル作家とは一味違う。
多くの立体パズルを考案し、あるなしクイズを生み出し、
名著「頭の体操」の執筆をサポートし、パズル関連書籍の翻訳もされていた。
世界・日本のパズル界に与えた影響は非常に大きい。
いわゆるアレだ、「レジェンド」ってやつだ。

旅館でときどき見られるこの木製パズルも芦ヶ原氏のもの。

このシルエットがトレードマーク。
氏のコラムでよく出てきた地名がある。島根県にある匹見という町だ。

先ほどのパズルのパッケージにも書いてある。
熱心なパズルマニアならご存じだろうが、ここにもパズルの資料館があるのだ。
先述の石川県の資料館よりもずっと前からある。
行こうと思い調べてみて挫折した人も多いのではないだろうか。
そう、遠いのだ。
パズルで育ち、パズルで飯を食っている者として、一度は行かねばと思っていた。
いわゆるアレだ、「聖地」ってやつだ。
この度いろいろと縁があり、時間を作り、パズルの聖地「ヒキミ」へ行ってきた。
島根でとった宿から、クルマを走らせること1時間50分。
「道の駅 匹見」の看板が見えてきた。
「ついに来たか」と思ったが、資料館へはさらに10km行かねばならないのだった。
氏のコラムにもある通りの、なかなかのロケーションである。

長いトンネルを抜け、物静かな町に入り、すぐに資料館はあった。

到着した時、観光客と思われる団体さんがいたがすぐに帰り、
資料館は貸し切り状態となった。

とにかくたくさんのパズルがあった。知らない物もたくさんあった。
ひたすら見た。カメラのシャッターを何度も切った。
同行者曰く「へぇー」とか「ほぉー」を連呼していたらしい。
とにかく夢中だった。

パズルを遊べるコーナーもある。

ポリオミノの世界では有名かな。ヘプトミノの敷き詰め。
さすが樹木の町・匹見。美しい木工細工である。
これを生で見られるとは思ってもいなかった。

展示されてたお写真。一番右がパズルの宣教師・芦ヶ原氏。
そのお隣はオスカー氏。キャストパズルや変形キューブパズルで有名。
一番左はビル氏と書いてあった。ビル・カトラー氏だろうか。

おそれ多くも、偉大なる先人とともに。
残念ながらこちらの資料館ではパズルの販売を止めたそうだ。
すぐ近くにある温泉施設の売店で、木工パズルを買えるとのこと。

そしてNOB氏の名作中の名作。「The T」を購入。
これで匹見での目的は果たした。
匹見はとても静かで、のどかな町だった。
資料館はどこか寂しげな雰囲気があるように感じた。
帰宅して、NOB氏のコラムを読み返した。
具体的に言うと、ニコリさんが出している「パズルの宣教師」の26ページ。
あの匹見に実際に行き、このコラムを読むと実に感慨深いものがある。
NOB氏が生きていて「今」の匹見を見たら、コラムで何と書くのだろうか。
名作パズルたちは匹見から世界へ広まった。
NOB氏のパズル魂は消えることはないだろう。
仮に匹見という山奥の町からパズルが無くなってしまったとしても。

石川県にある大学。
この大学の中に、パズルの資料館があるのだ。

こんな風に、大量の立体パズルが展示されている。

事前に申し込めば、学外の人でも見学ができる。
この資料館に展示されているパズルは、日本を代表するパズル家・芦ヶ原伸之さん
のコレクションなのである。

パズル愛好家ならほとんどの人が知っているであろうパズル作家。
それが芦ヶ原氏。残念ながら2004年6月にお亡くなりになられている。
氏のコラムの表現から拝借すれば「ヘソマガリ」だったのだろうか。
実際にお会いすることはできなかったが、とても個性的な方だったようだ。
パズルに関する知識、コレクション、著書の数は相当なものであった。

クロスワードやナンプレの問題を量産する今のパズル作家とは一味違う。
多くの立体パズルを考案し、あるなしクイズを生み出し、
名著「頭の体操」の執筆をサポートし、パズル関連書籍の翻訳もされていた。
世界・日本のパズル界に与えた影響は非常に大きい。
いわゆるアレだ、「レジェンド」ってやつだ。

旅館でときどき見られるこの木製パズルも芦ヶ原氏のもの。

このシルエットがトレードマーク。
氏のコラムでよく出てきた地名がある。島根県にある匹見という町だ。

先ほどのパズルのパッケージにも書いてある。
熱心なパズルマニアならご存じだろうが、ここにもパズルの資料館があるのだ。
先述の石川県の資料館よりもずっと前からある。
行こうと思い調べてみて挫折した人も多いのではないだろうか。
そう、遠いのだ。
パズルで育ち、パズルで飯を食っている者として、一度は行かねばと思っていた。
いわゆるアレだ、「聖地」ってやつだ。
この度いろいろと縁があり、時間を作り、パズルの聖地「ヒキミ」へ行ってきた。
島根でとった宿から、クルマを走らせること1時間50分。
「道の駅 匹見」の看板が見えてきた。
「ついに来たか」と思ったが、資料館へはさらに10km行かねばならないのだった。
氏のコラムにもある通りの、なかなかのロケーションである。

長いトンネルを抜け、物静かな町に入り、すぐに資料館はあった。

到着した時、観光客と思われる団体さんがいたがすぐに帰り、
資料館は貸し切り状態となった。

とにかくたくさんのパズルがあった。知らない物もたくさんあった。
ひたすら見た。カメラのシャッターを何度も切った。
同行者曰く「へぇー」とか「ほぉー」を連呼していたらしい。
とにかく夢中だった。

パズルを遊べるコーナーもある。

ポリオミノの世界では有名かな。ヘプトミノの敷き詰め。
さすが樹木の町・匹見。美しい木工細工である。
これを生で見られるとは思ってもいなかった。

展示されてたお写真。一番右がパズルの宣教師・芦ヶ原氏。
そのお隣はオスカー氏。キャストパズルや変形キューブパズルで有名。
一番左はビル氏と書いてあった。ビル・カトラー氏だろうか。

おそれ多くも、偉大なる先人とともに。
残念ながらこちらの資料館ではパズルの販売を止めたそうだ。
すぐ近くにある温泉施設の売店で、木工パズルを買えるとのこと。

そしてNOB氏の名作中の名作。「The T」を購入。
これで匹見での目的は果たした。
匹見はとても静かで、のどかな町だった。
資料館はどこか寂しげな雰囲気があるように感じた。
帰宅して、NOB氏のコラムを読み返した。
具体的に言うと、ニコリさんが出している「パズルの宣教師」の26ページ。
あの匹見に実際に行き、このコラムを読むと実に感慨深いものがある。
NOB氏が生きていて「今」の匹見を見たら、コラムで何と書くのだろうか。
名作パズルたちは匹見から世界へ広まった。
NOB氏のパズル魂は消えることはないだろう。
仮に匹見という山奥の町からパズルが無くなってしまったとしても。