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101号室(保管庫)

ブログ「101号室」の移転先です。
新規投稿は無いと思いますが記録用に残します。
画像欠落とリンク切れはご容赦を。

毎日新聞のパズルコーナー

2017-01-09 03:00:00 | Puzzle
はいどうも。新年明けましたね。
今年もパズル作家・今井洋輔をよろしくお願いします。
ジャグラードミノは…ま、そのうち復帰するでしょう。

さて今年1本目のブログは、長いことパズルを連載している
毎日新聞さんのコーナーのお話を。
毎週土曜日に掲載されるパズルのページに問題を提供して7年目。
自分が関わり始めたのが2010年の1月。そんな前だったかー。
今回はそのデータベース的な記事です。長いです(汗)。マニア向け。



・出題ジャンル
出題ジャンルは、定番数理・漢字・バラエティーの3つ。
定番数理は8種類、漢字は9種類、バラエティーは10種類の
パズルをローテーションして出題しています。
8・9・10と種類の数を変えたのは、これでローテーション
させると、パズルの同じ組み合わせがなかなか出ないから。
でも多少の微調整は入れてます。
例えば、漢字で「熟語しりとり迷路」を出題する時は
バラエティーで「復元迷路」をやらないように順番を入れ替えます。
似たジャンルがかぶらないような調整です。

・サイズ変更
定番数理のパズルの多くは、開始時に編集側から指定されたサイズで
ずっと作っていましたが、2015年半ばにいくつかの問題のサイズ
を変更しました。
アルコネ、ボンバーパズル、ウォールロジック、数字つなぎの4種。
ずっと8マス×8マスでしたが、8×8と9×9を交互に出題するように
なりました。さりげないマイナー(?)チェンジ。

・対称形
アルコネと数字つなぎは、「パズラー」の時代はそれほど対称配置
にはこだわってませんでした。でも毎日新聞では開始当初から
対称形にチャレンジしようと一念発起して続けてきました。
2、3問は対称配置じゃないのがあったかもしれませんが、
出題したものの大部分は点対称か線対称の配置になってます。

・問題の入れ替え
出題するパズルのラインナップは時々かわってます。
ラインナップを変えるのは、主にパターンを出し切ったとき。
あとは自分が飽きたか疲れたとき(笑)。
短命だったのは「猪突猛進迷路」(1回)、「サイコロ探し」(2回)、
「のぞき見スケルトン」(1回)。
順に、ルールがわかりにくい、パターンが少ない、簡単すぎる
からが打ち切った理由です。

・これまでのラインナップ
(定番数理)
ABCプレース★
アルファベットコネクション★
ウォールロジック★
コインセッティング
サムクロス★
スターバトル★
ブロック分割
ボンバーパズル★
数字つなぎ★
直曲ループ★

(漢字)
ツメシリーズ(ことわざ、慣用句、四字熟語、反対語)★
のぞき見スケルトン
漢字スケルトン★
漢字ツメクロス★
漢字の足し算
誤字熟語★
三字リンク★
三字熟語分割★
四字熟語シーク★
熟語しりとり迷路★
熟語抽出
熟語復元
読み方変換★

(バラエティー・言葉)
2文字しりとり
8文字リング★
12文字リング
おじゃま文字
ドミノワード★
ナンクロ
結んで単語作り★
消えた母音★
濁音半濁音クロス
半濁音アナグラム★
白黒反転文字

(バラエティー・数理)
うそつきパネル
サイコロ探し
サイコロ展開図
セレクト3
ナンバーパネル
ナンバーボックス
ブラックタイル
一方通行迷路
合同カット★
情報筆算★
図形さがし★
整列パズル★
猪突猛進迷路
復元迷路★

★がついているのが現在のレギュラー。ずいぶん色々やったもんだなぁ。

西尾大センセイのクロスワードとともに、まだまだ続けていきたいですね。
応援よろしくお願いします。

新刊です! 2016年、5月。

2016-05-26 18:43:00 | Puzzle


パズル本の新刊が出ました! イエー、パチパチパチ。
しかもナンプレではなく、色々な数理・論理系の問題が載った書籍です。


「論理的思考力を鍛えるための50のパズル」(世界文化社)

 http://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/16218.html


今まで数理・論理のパズルにあまり触れてこなかった方でも、
時間をかければ全問解けるようなレベルの問題を50問そろえました。
パズル初心者の方にとてもオススメの1冊です。
パズルマニアの方にはちょっと易しすぎるかもしれません(汗)。

見どころはヒントと解説ページ。
論理的に解くにはどうしたらよいのかを丁寧に解説しました。
当てずっぽうでなく、仮定法(背理法)をなるべく使わず、
数理・論理のパズルを解けるようになるのが本書の目的です。
論理的に考えるとはどういうことなのか。
本書の50問を解けば、解けなかった時は解説を読めば、
それがわかるようになるのではないでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。ペコペコ。


有名人でスケルトン

2016-03-18 18:23:00 | Puzzle
そういやこのブログで、久しくパズルを出題してないなぁ。
なのでスケルトンを作ってみました。
テーマは芸能人・有名人の名前。ね、フツーでしょ。



 ◆ 有名人スケルトン PDF版

問題用紙に入りきらなかったので、補足を以下に。

イワン(いいとも青年隊)
sakura(L'Arc~en~Ciel)
TAKUYA∞(UVERworld)
ナオキ(Hysteric Blue)
ユウキ(EE JUMP)
江木俊夫(フォーリーブス)
北公次(フォーリーブス)
木村一八(横山やすしの息子)
田中千鶴(東京パフォーマンスドール)
ろくでなし子(漫画家、芸術家)
成田昭次(男闘呼組)
ミッキー吉野(ゴダイゴ)

使う人はいないと思いますが、商用利用はご遠慮ください。
いや、使えるもんなら使っちゃってもいいんですけどね。

というわけで、いたって普通のスケルトンでした。

ホントか・・・?


新刊が出ました!

2015-10-24 16:05:00 | Puzzle
白夜書房さんからナンプレ本を初めて出させていただいたのが今年の春。
評判は上々のようで、なんと続編が出ることになりました。
というか出ました!

「白夜ムック538 段位認定プレミアム 今井洋輔の究極ナンプレ」
 http://www.byakuya-shobo.co.jp/page.php?id=4779&gname=shoseki_puzzle
こちらでございます。

難問ナンプレ200問は今までどおりで、今回はさらにバラエティナンプレ12問も収録。
バラエティは「日本ナンプレ選手権」で出題されたことがあるルールからセレクト。
「日本ナンプレ選手権」も少しですが本書内で紹介されてます。

そして表紙にはナンプレ世界チャンピオンの森西さんと、
パズル作家界の重鎮・西尾さんから推薦コメントが!
ああああ! おそれ多いです!(汗)

秋の旅行の移動や、年末年始のオトモにしていただけると幸いです。



表紙を見た両親の反応、「お前の名前がでかいな」。



ウルトラと高クイ

2015-09-01 12:16:00 | Puzzle
フラリと思ったこと。
そんなに長くなる内容じゃないからtwitterで書いときゃいいんだけど、
なんかこれは忘れない方がいいなと思ったのでブログに残しておこう。

「ウルトラクイズ」というバケモノみたいな凄いクイズ番組があった。
「今世紀最後」と銘打ったの大会が事実上の最終回で、それが1998年。
あれからしばらく経って、クイズ業界で動きがあった。
2014年。不可能かと思われていたウルトラの再放送がCSで行われた。

ここ数年、クイズ界に活気が戻ってきているように感じる。
「高校生クイズ」が変わった。数年間つづいた知識重視の高クイは、
「頭脳王」にバトンタッチ。
2014年からは3人チーム制を2人ペア制にして、アメリカを旅するクイズ
へと変わった。名前と対象年齢こそ違うが、ほぼウルトラの復活だ。

ウルトラ、福留・福澤時代の高クイを見て(出て)育ったテレビマン
やクイズ関係者が、30代・40代になり、それなりに大きな番組を任される
ようになったからではないかと推測する。


パズル雑誌では、「パズラー」が2000年に休刊。自分が読んで育ち、
そしてパズル作家になるキッカケになった伝説のパズル誌だ。
あれから15年。37歳になり、ここ数年は仕事のヤマやタニはあったが、
それなりに大きな仕事もいただけるようになった。

現状、パズル誌では「パズラー」のようないわゆる「総合誌」という
ものが少ない。「ニコリ」は別格として、「クロスワードランド」
「パクロス」あたりか? クロスワードの比率は高いが、コラムや
イラストがしっかりしているので、総合誌にはかなり近い。

難度もパズルの種類もバラエティーに富み、作家も編集者もアソビ心
が満載で、読者とともに遊び、時には読者に挑戦的な難問を突き付ける。
そんな「パズラー」のような専門誌が、いつかは復活するのだろうか。

クイズ界のように愛好者の声が高まれば、無い話ではない。
その時に率先して動くべきなのが、自分の世代の作家・編集者なのかな
と思う。「パズラー」を見て、解いて、作って育った作家と編集者。
それなりの経験を積み、まだまだ「パズル体力」のあるメンツは、
来るべき日に備えてツメを研いでおくべきなのかもしれない。