広島市安佐北区に生まれた、歌人・作家の東直子さん。
中国新聞の短歌の選者やコラムニストとして活躍されているのを、
新聞紙上で度々目にします。
娘が中学生の頃だったか、二人で熱中していた百人一首ですが、
この本は、難解な短歌を現代風に解説したものです。
こういった類の本の感想って難しくて書けませんが、
一句一句の歌やその作者についての説明で、
今やっている大河ドラマ「光る君へ」の登場人物の一部と繋がったのが、
私にとっての大きな収穫です。
「紫式部〈吉高由里子〉」
父・「藤原為時〈岸谷五朗〉」
夫となるのは、親戚で父の友人「藤原宣孝〈佐々木蔵之介〉」。
こんなオジサンだったのですね。
ふたりの間に生まれた娘「大弐の三位」も歌人です。
藤原道長〈柄本佑〉の妻となる、源倫子〈黒木華〉の女房で、
サロンを取り仕切る「赤染衛門〈風稀かなめ〉」。
名前だけは知っていたけど、こんな所に居らっしゃったとは。
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「蜻蛉日記」の作者、「右大将道綱母〈財前直見〉」って何者?
「藤原兼家 〈段田安則〉」の妻の一人でした。
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「一条天皇〈塩野瑛久〉」の后「定子〈高畑充希〉」に仕える、
「枕草子」の作者「清少納言〈ファーストサマーウイカ〉」。
一方、紫式部は、道長と倫子の娘で一条天皇の后となる、
「彰子〈見上愛〉」に仕えます。
そんなこんなで、この本で見えて来た人間関係が、
ドラマの続きも楽しませてくれそうです。
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