純粋に、題名通りの美しく心癒される内容かと思って読み始めると、
全く思いがけない展開のミステリーでした。
大御所ミステリー作家の宮内彰吾が死去した。
宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、
そのうちの一人と子どもまでつくっていた。
それが、僕だ。
ある日、宮内の息子を名乗る人物から電話があり、
「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」と聞かれる。
僕は父親の宮内とは完全な没交渉だったが、それでも気になり、遺稿探しを始める。
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電子書籍では絶対に不可能な、紙の文庫本ならではのトリックに衝撃を受ける物語です。
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