琉球独立への道: 植民地主義に抗う琉球ナショナリズム | |
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「琉球独立への道:植民地に抗う琉球ナショナリズム」 松島泰勝
NPO法人ゆいまーる琉球の自治 松島泰勝先生のご著書です。
http://ryukyujichi.blog123.fc2.com/
この本の「はじめに」の冒頭に(以下太字引用)
私は琉球の愛国者であるが、国粋主義者ではない。琉球は現在、国家なきネイションである。ネイションとは、歴史上の領域、神話と歴史的記憶、大衆的・公的な文化、経済、法的権利・義務を共有する、特定の名前のある人間集団であり、社会的空間、歴史的領域、精神的地理をもつとされる。琉球の制度としての国は日本に滅亡させられたが、ネイションとしての国はまだ存在している。
国粋主義者は自分の国が他の国より優れていると思っているが、愛国者は自分の国は他の国とちがうと考えているだけである。愛国者は他の国民も自分たちの国の主人公になる権利があることや、国家を持つことを認め、他国を占領しようとはしない。
国にはそれぞれ独自の歴史、文化、自然があり、人口数、経済力、軍事力に関係なく対等であり、一人一人の国民は自己決定権をもっている。もしも明治時代の日本政府のリーダーたちが国粋主義者でなく、愛国者であったなら、琉球を侵略することはなかったであろう。
・・・・・引用ここまで
愛国主義、国粋主義、ネイションなどの語彙の定義はいろいろあるようで、まだ私自身のことばで説明することは出来ませんが、松島先生の説明には共感を持つことが出来ます。米軍基地が多く存在する沖縄の現状は植民地化していてそれ自体が沖縄の大きな問題だと私が気付いたのは50代になる頃だったと思います。
植民地化している沖縄の基地問題に関して、きちんと自分のことばで反対を唱えたいと、「文芸批評論」なるものも受講しました。ことば自体が非常に難しく、調べ直して書くことはできますが、今直ぐにそれをこちらで説明することは無理です。しかし、ある程度の概念をつかむことは出来たように思います。
受講の前に次男にその系統の本があるかどうか聞くと、「ポスコロでしょう?難しいよー。お母さんに理解できるかな~」と言ったものの、すぐにそれ系の本を数冊出してくれました。私は未だに読み通してはいませんが。文学、社会学関連の本に関しては、次男に聞けば大体出してきてくれます。
さて、約40年前、私が那覇市に住んでいた頃は基地の被害はそれほど身近には感じられませんでした。しかし、つい最近、那覇空港の近くでたまたま戦闘機の離陸の様子を見てその爆音のすさまじいことを体感することが出来ました。たった一機、一度だけの経験ですが、それが日常的に行われている場所に住んでいる人たちの負担はいかばかりかと、このままではいけないと強く思いました。
この 「琉球独立への道:植民地に抗う琉球ナショナリズム」、まだ少ししか読めていませんが、これは沖縄(松島先生は常に琉球と表記なさっています。)のことだけでなく、現在でも同じような問題は世界中至る所にあることが分かります。
沖縄そして他の植民地化している地域が一日でも早くあるべき姿に戻れるように声を上げていきたいと思います。
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再度、沖縄めんそーれフェスタ へ行ってきました。