《アロマテラピーサロン・ピュアティ》purity diary

アロマルームのできごと、好きなこと、日々のあれこれをココロのままに綴ってます♪
(最寄り駅:不動前駅、JR目黒駅)

海辺のカフカ☆わたしの考察

2018-12-16 00:18:38 | 読書
アロマテラピーサロン・ピュアティの槙 美佐子です。

村上春樹氏の「海辺のカフカ」

ファンの間では、「難解」とされていてSNSでは、たくさんの方が感想・考察を載せています。

舞台でも上演されました。

それほど、世界的に有名なこの小説は、「謎」が解かれることなく「謎」のまま終わるのです。

ご本人村上氏のインタビュー記事で「謎」について聞かれた時「僕にも分りません」と答えていらして

なんだか途方にくれました💧

答えが欲しいのに。(スッキリしたいのに!)

何年かぶりに、この本を読みたくなり図書館で借りてきました。(これで読み返すのは3度目くらい。笑)

そのあいだに、

「1Q84」が出て読み

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が出て読み

少しは「謎解き」が出来るのではないかと思って期待をこめて一気に読みました。笑


「海辺のカフカ」を読んだ方には通じると思うのですが、読んでない方には、とてもつまらない記事になります💦

でも、書かずにはいられない。あしからず。

田村カフカくん、佐伯さん、大島さん、ナカタさん、ホシノくん

どの人物も主役級の、別の物語が作れるほどの濃いキャラが登場してきます。

今回 読んだとき「ナカタさん」に大注目のわたしでした。

<謎>

・ナカタさんが「入口の石」を開けるときと、閉めようとしたとき、40時間も爆睡していたのは、「あちらの世界」へ行っていた。

あちらの世界では、『完璧なナカタさん』で字を読めることができてたくさんの本を読んでいた。

そして、『世界を元通りにする』チカラを蓄えていたのでしょう。

子供の頃、3週間意識不明だったころも、まさにあちらの世界に行っていたんだ。

父親から暴力を日常的に受けていて、森で先生に何度も何度もぶたれたとき、ナカタさんの極限が超えてしまい、

偶然にも「あちらの世界」の入り口が開いていたから逃げるように進んでしまった。

そして、3週間、安らぎの世界にいたけれど、大好きな飼い猫や母親の呼び声が聞こえ、この世界に戻ってきたけれど、

ココロは「あちら」に置いてきてしまったので、この世界では記憶もない、字も読めない、知的障害者となり影が半分ほど薄くなってしまった。

入口の石を閉じる前に亡くなってしまったのは、本当に電池切れでホシノくんに後を委ねて、「完全にあちらの世界」と一体化してしまったから。(ワンネス)

役目は十分に果たしたし、あちらで本を読みまくってることでしょう。


・ホシノくんが「圧倒的な偏見を持って断固抹殺した「ぬるぬるした白いもの」は、ジョニーウォーカー。

ジョニーウォーカーは、ナカタさんに以前殺してもらったのに「あちらとこちらの中間地点」で足止めをくっていた。

どーしても「入口の石」を通りたかった。そうしないと永遠にこっちの世界を彷徨い続けなければいけないから。

絶対悪、邪霊というべきジョニーウォーカーを「あちら」に行かせたら飛んでもないことになる。

この宇宙のルールを乱し、時間も歪み、収集が着かなくなると思った「絶対愛の秩序を司る」カーネルサンダーはホシノくんを使い、ナカタさんのフォローをしていた。

ジョニーウォーカーとカーネルサンダーは、「概念」

善と悪の象徴なんだ。


・佐伯さんは過去を生きる人。かつて、入口の石を開けてしまった張本人。

電車が来るのを待つように、ただ死がくるのを待っている。

田村カフカくんの「お母さん」かどうか問題は、わたしはお母さんではないと思う。

きっと真実なんてどちらでも良くて、ただものすごい「縁」のある者同士なんだろうな。過去世とか、ソウルメイトみたいな類。

佐伯さんはナカタさんに字を燃やしてもらって、ようやく呪縛が取れ「死ぬことができた」「死ぬことが許された」

でも、最後にあちらの世界にいる「田村カフカくん」をこちらに戻さねばならない。それもクリアできた。

佐伯さんもナカタさんもようやく幸せになれたんじゃないかと思う。

カフカくんの「呪い」も解けたのだと思う。


・ホシノくんは、ナカタさんと出逢えたことで(ナカタさんのエッセンスがホシノくんの中に溶け合ったみたいな)大きく成長した。

世界が広がった!これから、すごく魅力的な男になり、人生を謳歌していく気がする。


・カフカくんは、世界でいちばんタフな15歳を生き抜いて、何年後かには「甲村図書館」へ戻り、大島さんと仕事をしているかもしれない。

サダさんとサーフィンを楽しみながら。


なので、この小説は「めでたしめでたし」なんだ♡

だれも不幸ではない。

そして、わたしもパラレルワールドみたいな「あちらの世界」にいつか行くことになるのかな

いや、実際 紙一重的な世界がすぐそこにあるかもしれない、なんて思いました。

というのが、今回わたしが出した結論?でした。お粗末様でした😅

また、次回 読むことがあったら別な感想を持つかもしれないですね。

面白い本でした!!!


わたし、何日も考え続けていたので、夢にまで見て、、、しかも、その夢が素敵だったというオチ。笑

亡くなった祖父母が以前住んでいた家の玄関で笑顔で若い男の子としゃべっていて

そこにわたしが通りかかり(わたしは門に入れないようになっていたから)おじいちゃんに呼び止められ、

ディパックを背負った長身の青年?少年?も振り向く。。。

わたしは、ハッとして(田村カフカが家にいる!!!!ダメだ~こりゃ)と思った夢です。笑

夢の中で、わたしもまさに「あちらの世界」に行ってしまったのではないかって(笑)

でも、祖父母も若々しく、笑っていたから、なんか良かったなって♡

で、「ホラ、これ持ってけ」とおじいちゃんに和紙にくるまれたものをもらったのだけど、それが何かわからないのが、またもや「謎」です。


忘れないように、何度も頭でリピートしていたのですが、もう薄っすらしてる💦

夢って不思議ですよね~。


海辺のカフカ再読で、わたし深読みしすぎかも、です。笑












最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。