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Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

みなさまのオタ幸3

2005-07-23 08:57:32 | マンガ・マンガの園
 ボクが世界に先駆けて名付けたんですけど(笑)、“ウチラ族”って判りますか?
「十代の女の子が自分たちを指す呼称」=「ウチラ」

発音は「u-chi-la」ではなく「u-tsi-la」だと思います。

“ウチラ族”がどういう価値観を持って、どういう行動をするかは、本題から離れるので、ここでは書きません。(実は考えてません。笑)

・・・でも“ウチラ族”彼女達をそう呼びたくなる気持ち、賛同してもらえます?


***


 そう。あるマンガ・アニメ好きの集団を、はじめて“オタク族”と名付けた人は、こんな気持ちだったのに違いない。

 名付けたのは、中森明夫(『東京おとなクラブ』発行、『東京トンガリキッズ』著者)だ。

 それは間違い無い。“おたく”をはじめて知った20年前に聞いた話と一致している。

 おそらくは最も詳しい証言は、大塚英志の著書『おたくの精神史』で確認できる。なにしろ「大塚英志が編集長を務めた『まんがブリッコ』誌で中森明夫が“おたく命名”をした」のだから!


***


 『海のトリトン』から『宇宙戦艦ヤマト』の過程で、【彼ら】は意識が芽生え、『月刊OUT』や『アニメージュ』『ぱふ』などを好んで読み、マンガ即売会でそのエネルギーを発散させる。

 中森明夫はそんな彼らに一定の共通項をみつけた。その特徴の一つに、【彼ら】は同じ趣味を持つ他者を「おたく(=“あなた”の意)」と呼んでいたのだ。

「あなた」でも「きみ」でもなく「おたく…」と話しかけるという、コミュニケーションをとっていた。・・・中森はここに目をつけて、【彼ら】を“おたく族”と呼んだのだ。


 つまり“オタク族”の「オタク」とは、コミュニケーションのスタイルを指すのであって、性格や人間性を意味しているのではないのだ、…と言える。


***


 確認はしていないが、映画『セーラー服と機関銃』で、薬師丸ひろ子が、抗争相手であるヤクザに向かって「オタクたち…」と呼ぶシーンがあったのではないかと思う。実はあの時期、他者を呼ぶのに「おたく」と呼ぶのは特殊な事ではななかった。…むしろユニークさもあり、ちょっとオシャレな感じもしていたと思うのだ。

 しかも、名前を知らない相手とのコミュニケーション手段としては、手っ取り早い方法でもあったのだ。

 後に“オタク”と呼ばれる【彼ら】は、流行に敏感な人々でもあった(それは今でこそ実証されているのかもしれない)。
 「おたく」という言葉を自由に使い、コミュニケーションの幅を拡大していったのだ。


***


・・・しかしそこに、欠点はあった。

 中森明夫は“おたく族”を、批判的な意味で呼んだ。その批判内容はどうでもいい事だと思うので、割愛!
 中森明夫の言葉が世間に広まったとは思えない。しかし、【オタク】の存在が知られるにつれ、マイナスイメージが広まっていった

 オタク自身にも責任はある(後述)のだろうとボクは思う。


***

つづきます。
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