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まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

宇治川畔をうろつく

2008-06-16 01:29:46 | 建物・まちなみ
久しぶりに母親と宇治の植物園へ出かけた。
私は熱帯植物と水生植物が特に好きだ。温室だけで滞在時間の約半分を過ごす。
植物全般について専門家というくらい詳しい母親でも来るたびに発見が
あるらしいのは、私が同じまちを歩いても毎回発見があるのと同じか。



園内をぐるっと回ってから気持ちいいテラスのレストランでお茶を飲んで、
現地解散(笑)。


さて私はバスでJR宇治駅方面へ下り、日暮れまでちょっとうろつくことにしよう。

宇治橋通り商店街で丸五薬品を発見。昭和7年築、9年増築という。
ファサードにアーチ窓が6つ並ぶが、装飾は省略的であっさりしている。
現役の建物だ。




同じ通りの銀行のウインドウに、塔の島(宇治川の中洲)の今昔の写真が
貼ってあった。昭和20年代と40年代でも島の大きさや形がかなり違う。
宇治橋のところにも大きな洲があったのがなくなってしまったようだ。
上流で大雨が降ったら中洲の形などすぐ変わってしまうのだろう。
しばらく立ち止まり興味深く眺めた。

平等院の横を抜けて宇治川のほとりへ出た。
今回多分初めて川沿いの道や塔の島を歩いたのだが、こんな風情のある
場所とは知らなかった。鵜飼の川開きのイベントが終わった後のようで、
スタッフらしき人々は片付けに追われていた。


大阪の中之島はたしか土佐堀川よりも堂島川の方が流れが速かったが、
宇治川でも左岸寄りの方は水制があって流れが穏やかなのに比べ、
右岸寄りの川は波頭を立てながらすごい速さでだくだくと流れているのに驚く。

塔の島から朝霧橋を渡って右岸側に、1913年(大正2年)築の
関西電力宇治発電所があるはずなのだが、水が渦巻き流れ出す水路は
大きく湾曲して森に覆われ、奥にレンガ色の壁がちらりと見えるのみ。


右岸の道を京阪の駅へ向って歩く。その右手側は高台になっていて、割と大きな
お屋敷が並ぶ住宅地。観光地のすぐ裏手にこんな閑静な住宅地があったのか。
何かがチラッと目の端に留った。・・・ん?


坂を上ってみると・・・なんだこれは!?
右手の和風の家屋とつながっていて、この建物の1Fの入口からは
厨房らしき内部の様子が見えた。
「喜撰閣」。京阪電鉄の健康保険組合の保養所らしい。


ライト風装飾??
手近な板切れを貼りつけただけにも見える(笑)。


装飾はお隣の宇治カトリック教会側の壁に少しだけ回り込んでいるが、
それ以外はなく、後ろは至ってそっけない。
感じからするとせいぜい昭和40年代頃の建物かという気がする。
はじめから保養所として建てられたのではないと思うが・・・不思議な建物だ。


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