まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

高山のまちかどから

2020-05-03 22:44:04 | 建物・まちなみ
飛騨高山の続き。
近世の城下町の趣を残す立派な町家が並ぶ高山のまちなみは、1979(昭和54)年という早期に伝統的建造物群保存地区に
選定されているだけに観光地として成熟している。建物の多くはお店になっておりお客が多い。
並行する上一之町、上二之町、上三之町の各通りが収束されたまちの南端に、旧高山町役場、現高山市政記念館が建っている。
1895(明治28)年完成の木造2階建て和風建築だ。


ほぼ同じ大きさ・形の入口がふたつ10mほどあけて並んでいるのがちょっと不思議な感じ。
ここは前回も見たが一応見ておこう。


総ひのき造りの立派な建物であるが、1階は特に目を引くような意匠はあまりなく、実用重視の役所建築という感じ。
しかし、、、2階の議場にはやっぱり驚かされる。ワンフロアの大空間を丸ごと覆う格天井!!
前回見たときの驚きを思い出した。


これも折上げ格天井と呼ぶのか。「変形折上格天井」と説明にある。四辺の端がゆるやかに下がった格天井はシェル構造のよう。
いろいろ展示物があるのだが、この空間が圧巻過ぎて展示物がかすんでしまうな(苦笑)


お店を覗いたり、いちご大福を買い食いしたり普通に観光も楽しむ。


造り酒屋が古いまちなみのエリア内にいくつもあって、「7蔵のん兵衛まつり」というのをやっていた。


気になったなまこ壁の喫茶店。


「洲さき」という古そうな料亭。司馬遼太郎の「街道を行く」にも登場したといい、外観はかなり素敵だが内部はどうなんだろう。
見てみたいが、かなりお高いようで・・・(汗)


和風のまちなみの中にはぽつぽつと洋風ファサードの建物やレンガ造りなどが混じる。


二階に縦長窓が6つ並ぶこの洋風の建物は、もとは何だったのか。。


ステンドグラスかと思ったら、型板ガラスを部分的にペイントしてある(笑)。でもなかなかかわいいな。面白いアイデア!


三階建てのレンガ蔵を利用した店舗。裏にはレンガの煙突があったのでここも酒屋の蔵だったんだろうな。


こちらの古そうなお屋敷は「藤井美術民芸館」。医師であった藤井糺一氏の約70年にわたる美術工芸品のコレクションが
展示されているという。この変わった門構えをはじめ、医者の家というのが興味を引かれるが、、休業中なのか?閉まっていた。


本業タイルのあった高山昭和館にももう一度行きたかったがもう時間切れ。そろそろ駅へ向かおう。
川の手前側にも商店街がありちょろちょろ気になる建物もある。


古そうなショーケース。


このお城のような建物は、筏橋西詰に建つお肉屋さん「天狗総本店」。高山のまちで異彩を放つ派手な外観。
何と天狗の顔までついている。現在もバリバリ現役なのが素晴らしい!1936(昭和11)年築。


議員の後援会事務所となっているお屋敷も古そうで気になる。見学させてくれないかな(笑)


駅に近いエリアは昭和レトロな雰囲気で、またそれも楽しい。


「理容ホビ」のねじねじオブジェが秀逸!何て素敵なの~~



もう少し時間があれば駅前も散策してみたかったが、余裕なし(苦笑)

最後にゆっくりお茶する時間も残らずバタバタと駅へ駆け込んだ。
7年前健在だった小さな素朴な昭和時代の駅舎は、明るいガラス張りの新しい駅舎に変わっていた。
2016(平成28)年に供用開始されたらしい。昭和は遠くなりにけり・・・


最後はとりとめなくなってしまったが・・・楽しかった母親と妹との女子旅(笑い)、これにて終わり。

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2 コメント

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変形・・・ (以志橋福助)
2020-05-04 16:53:06
この「変形折上格天井」に見られるような隅の湾曲部分を「支輪(しりん)」と呼ぶと聞いたことがあります。この場合、天井支輪ですかね。
返信する
以志橋福助さん、 (ぷにょ)
2020-05-05 00:00:29
ありがとうございます。支輪、ですか。聞いたことありませんでした。
検索してみると、折上げ格天井の折り上がっている部分の湾曲した材のことを
支輪と呼ぶのですね。勉強になりました!
しかしここの場合緩やかすぎてどこからどこまでが支輪なのか・・・(苦笑)
こういう変わった構造を言葉で説明するのは難しいですね。。
返信する

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