まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

旧杉山医院と吉井酒造

2020-05-20 23:25:46 | 建物・まちなみ
2019年10月の弘前の続き。

日がだいぶ傾いてきた。宿で荷物を引き取り弘前駅へ向かおう。
駅へ行く前にちょっと寄り道。朝散歩で外観は見たけど開いていなかった旧杉山医院へ。ここは「PPP」という
素敵な北欧家具屋さんになっているので是非入ってみたかった。


いわゆる洋館付き住宅で、出っ張った洋室がチャーミング。弘前市のサイトによると母屋は明治期に建てられたもので、
洋館は昭和20年代に増築されたとか。こういう洋館付き住宅は戦前の流行だと思っていたが戦後にも作られていたのか!


格子戸の玄関ではなく、庭を通ってその横のガラス戸へアクセスする。こちらが医院の玄関だったようだ。
洋館だけでなくこの付近も洋風なデザインになっている。あかりが灯って朝見たときよりいい感じ!


半間ほどの土間の玄関を入るといきなり正面にショールームが。和室の建具を取っ払っただけだが、まるでドラマのセットのよう!
靴を脱いで上がる。この部屋は中央に炉か囲炉裏があったのか、木の蓋がはまっている。
そして天井にも出っ張りがある。これは2階の部屋の床に埋め込まれた火鉢のお尻じゃないかな!?
以前金谷カテッジ・インで天井の真ん中に丸い鍋底のようなのが飛び出しているのを見たことがあり、ガイドさんが説明してくれた。
ここのはカバーがしてあるのだろうか。2階は立ち入れなかったので火鉢かどうか確認できていない。


廊下を左へ曲がると、「受付」と書かれた窓口、「診察室」と書かれたドアが。洋室が診察室だったのだな。




日本の家に北欧家具はとてもよく合う。憧れるが・・・もう家具は増やさない(苦笑)。食器や布などもあり目の保養。。。


素敵なコーナー。


奥は作業場。


手術室のイメージの照明が面白いなぁ!


この店は店主の石田さんが地元へUターンして2019年の6月にオープンしたばかり。
いろいろ尋ねたかったが、取材か取引先か何かのお客さんがみえていてずっと対応中でゆっくり聞けなかった。
こんなふうにセンスよく使ってもらえたら古い建物も本望だな!それに建物を見るだけなら一度じっくり見たら
満足してしまうかもしれないが、やはり店の魅力が加われば何度でも足を運びたくなるもんね!


荷物はそれほど重くもないがちょっと足が疲れたので、バスに乗ろうとするがバスはなかなか来ないので歩き出す。
途中に趣のある建物「小野金商店」がある。これはさっき自転車で通ったとき撮った写真。ぐるぐる回っているうちに
自分がどこにいるか分からなくなってしまっていたが(笑)、この道沿いだったのか。


あらためて見ると、2階建の棟が奥行方向にのびており裏には蔵もある。こんなに奥行があったんだな!


バスを待ちながら歩いている間に駅の近くまで来てしまった。
おや、これは何?


敷地は広く、木造の工場建築が何棟も建っているのが見える。そして手前にあるのは事務所棟だな。


吉井酒造株式会社。現役の工場のようだ。


洋風のしゃれた事務所棟。


この大屋根の建物は改修されているがインパクトあるな!ここで小売もしているのだろうか。


レンガの煙突が見える。行ってみよう。


うわぁ、太い!!高い!!庭に立っているようだが、、、根元の部分は鋼板塀に阻まれて見えなかった。


そびえ立つ煙突と木造の工場建築。吉井酒造で検索してみると、吉野町のレンガ倉庫ばかり出てきて、
ここの建物は趣のある建物のマップにも載っていなかったし、文化財にもなっていないようだが・・・


さて、JR弘前駅前でレンタカーを借りて、今日は少し郊外の安い温泉宿で泊まる。
まちなかで2連泊しなかったのは、翌日車で直接出発したかったから。まちなかだと駐車場代がかかるし、
せっかくなので温泉にも入りたいと(笑)。

続く。

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